【公演情報】東京バレエ団『20世紀の傑作バレエ2』(2018年11月‐12月)

東京バレエ団は、20世紀の巨匠振付家たちの傑作を『20世紀の傑作バレエ2』と題して、2018年11月末から12月初旬に新国立劇場・中劇場において上演します。

上演するのは、ロビンズ、ベジャール、ノイマイヤー、キリアンという4名の巨匠による作品です。

(追記)イリ・キリアン『小さな死』の出演者を記載しました。

東京バレエ団『20世紀の傑作バレエ2』 公演概要

東京バレエ団の斎藤友佳理芸術監督は、2015年8月1日の監督就任以来、20世紀の巨匠といわれる振付家作品のレパートリーの拡充を方針に掲げています。

2017年2月には『ウィンター・ガラ』を開催し、東京バレエ団としては初めてとなるロビンズ作品『イン・ザ・ナイト』を上演しました。

2017年9月には『20世紀の傑作バレエ』を上演し、すでにレパートリーとなっているベジャール『春の祭典』に加えて、プティ『アルルの女』、キリアン『小さな死』を上演し、新たなレパートリーを増やしました。

東京バレエ団による20世紀を代表する巨匠振付家作品をお見逃しなく!

東京バレエ団『20世紀の傑作バレエ2』

【日程】 2018年11月30日(金)~12月2日(日)

【会場】 新国立劇場 中劇場 (京王新線「初台駅」中央口直結)

【プログラム】

『イン・ザ・ナイト』
振付:ジェローム・ロビンズ
音楽:フレデリック・ショパン

『ボレロ』
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル

『スプリング・アンド・フォール』
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:アントニン・ドヴォルザーク

『小さな死』
振付:イリ・キリアン
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト

(注)「イン・ザ・ナイト」はピアノ演奏、その他の音楽は特別録音による音源を使用。

【入場料】

S席10,000円/A席8,000円/B席6,000円
学生券1,500円(NBS WEBチケットのみで10/26(金)より発売。10歳から25歳までの学生が対象。公演当日、学生証必携)
ペア割引(S,A席)(2枚で1,000円割引。NBS〈電話、WEBチケット〉のみで受付)

【出演】

◆11/30(金)19:00開演

『スプリング・アンド・フォール』
川島麻実子/柄本 弾

『イン・ザ・ナイト』
上野水香/川島麻実子/沖香菜子/柄本 弾/秋元康臣/ブラウリオ・アルバレス

『小さな死』
沖 香菜子-杉山優一/金子仁美-岡崎隼也/三雲友里加-樋口祐輝/吉川瑠衣-宮川新大/政本絵美-ブラウリオ・アルバレス/奈良春夏-秋元康臣

『ボレロ』
上野水香

◆12/1(土)13:00開演/17:00開演

『スプリング・アンド・フォール』
沖香菜子/秋元康臣

『イン・ザ・ナイト』
川島麻実子/金子仁美/秋山 瑛/柄本 弾/宮川新大/ブラウリオ・アルバレス

『小さな死』
榊優美枝-安楽葵/岸本夏未-海田一成/二瓶加奈子-樋口祐輝/吉川瑠衣-宮川新大/政本絵美-ブラウリオ・アルバレス/伝田陽美-秋元康臣

『ボレロ』
柄本 弾

◆12/2(日)14:00開演

『スプリング・アンド・フォール』
川島麻実子/柄本 弾

『イン・ザ・ナイト』
上野水香/川島麻実子/沖香菜子/柄本 弾/秋元康臣/ブラウリオ・アルバレス

『小さな死』
沖 香菜子-杉山優一/金子仁美-岡崎隼也/三雲友里加-樋口祐輝/吉川瑠衣-宮川新大/政本絵美-ブラウリオ・アルバレス/奈良春夏-秋元康臣

『ボレロ』
上野水香

東京バレエ団 モーリス・ベジャール振付「ボレロ」

東京バレエ団 モーリス・ベジャール振付「ボレロ」

(YouTube / 東京バレエ団 公式チャンネル)

公演詳細は東京バレエ団公式サイトをご確認ください。

⇒ https://www.nbs.or.jp/stages/2018/20ballet/index.html

20世紀を代表する4名の巨匠振付家

ジェローム・ロビンズ

ジェローム・ロビンズ/Jerome Robbins(1918~1998)

アメリカ・ニューヨーク出身。

1940年に現在のアメリカン・バレエ・シアター(ABT)に入団し、1949年にニューヨーク・シティー・バレエ(NYCB)に移籍。

バレエの他にミュージカルでも活躍し、『ウェスト・サイド・ストーリー』、『屋根の上のバイオリン弾き』などを振り付けた。

モーリス・ベジャール

モーリス・ベジャール/Maurice Béjart(1927~2007)

フランス・マルセイユ出身。

父・哲学者ガストン・ベルジュの影響によりインド哲学、日本の禅なども研究していたという。

14才でバレエ学校に入学。

1959年、ストラヴィンスキー『春の祭典』がパリのテアトル・デ・ナシオンの振付部門でグランプリを獲得。

1960年にベルギーのブリュッセルで20世紀バレエ団を結成し、1987年にはスイスのローザンヌへ移転しベジャール・バレエ・ローザンヌに改称した。

ワーグナー『ニーベルングの指環』、ジョルジュ・ドンが踊ったラベル『ボレロ』などがとくに有名。

東京バレエ団には、1986年に『仮名手本忠臣蔵』をもとに『ザ・カブキ』、1993年に三島由紀夫をテーマに『M』を振り付けている。

東京バレエ団は、『ボレロ』、『火の鳥』、『春の祭典』、『中国の不思議な役人』など、ベジャール作品の多くをレパートリーとしている。

東京バレエ団では2018年12月に『ザ・カブキ』を上演する。

ジョン・ノイマイヤー

ジョン・ノイマイヤー/John Neumeier(1939~)

アメリカ・ミルウォーキー出身。

英国ロイヤル・バレエ・スクールに学び、1963年にシュツットガルト・バレエにソリストとして入団し、ジョン・クランコの勧めで振付を始める。

1969年にフランクフルト・バレエの芸術監督に就任し、1973年にハンブルク・バレエの芸術監督に就任。

なお、2018年3月には、フランクフルト・バレエ芸術監督の任期を2023年まで延長したことが発表された。

東京バレエ団には二つの作品を振り付けており、1989年に『月に寄せる七つの俳句』、2000年に『時節(とき)の色』を初演している。

イリ・キリアン

イリ・キリアン/Jiří Kylián/Jiri Kylian(1947~)

チェコ・プラハ出身。

プラハ音楽院、英国ロイヤル・バレエ・スクールに学び、1968年にジョン・クランコ率いるシュツットガルト・バレエにソリストとして入団し、この頃から振付を始める。

1975年にネザーランド・ダンス・シアター(NDT)副芸術監督、1978年に芸術監督に就任。1999年に退任した後も、精力的に創作活動を続けている。

東京バレエ団は、日本ではほとんど知られていなかった1984年に『シンフォニー・イン・D』を上演し、1994年にはキリアンに振付を委嘱した『パーフェクト・コンセプション』を初演している。