【4/7追記】
「上野の森バレエホリデイ2020」は、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大の状況を鑑み、東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』の公演を含むイベントの開催がすべて中止されることになりました。
なお、詳細は未定ですが、公演や各種イベントの代わりにオンライン上で楽しめる特別プログラムの配信が準備されています。
>>> https://balletholiday.com/2020/news/3.html
東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』が、2020年4月25日・(土)26日(日) に東京文化会館で上演されることが急遽、決まりました。
当初、東京バレエ団×モーリス・ベジャール・バレエ団『第九交響曲』の上演が予定されていましたが、 新型コロナウイルスの感染拡大によりモーリス・ベジャール・バレエ団が来日できなくなったことから、代替公演として東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』の上演が決まりました。
東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』(全4幕)
(上野の森バレエホリデイ2020)
当初、4月25日(土)~4月29日(水・祝)には〈上野の森バレエホリデイ2020〉の一環として、東京バレエ団×モーリス・ベジャール・バレエ団『第九交響曲』の上演が予定されていました。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、モーリス・ベジャール・バレエ団が所在するスイスでは政府より同国内で行動制限が課され、モーリス・ベジャール・バレエ団が来日できなくなりました。
このため「『第九』は来年の〈上野の森バレエホリデイ〉(2021年4月29日~5月2日)での上演に延期され、代替公演として東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』の上演が決まりました。
東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』(全4幕)について
チャイコフスキー3大バレエの一つ『白鳥の湖』は、マリウス・プティパ/レフ・イワーノフによる版を元に様々な振付家により改訂されていますが、1953年に初演されたロシアの振付家ブルメイステルによる版はドラマティックな演出により世界的な成功を収めました。
ブルメイステル版『白鳥の湖』の大きな特徴は、プロローグでオデットが白鳥に姿を変えられる場面を設定するなど、ストーリーがしっかりと伝わる演出にあると言われています。
また、大きな見どころである第3幕では、スペイン、ナポリ、ハンガリー、ポーランドといった民族舞踊の踊り手が、実は悪魔の手先だったという劇的な展開に変更されています。
1960年のパリ・オペラ座バレエ団による『白鳥の湖』初演にはこのブルメイステル版が採用され、2004年にはミラノ・スカラ座バレエ団でも上演されレパートリーに入っています。
東京バレエ団では、マリウス・プティパ/レフ・イワーノフ原振付、アレクサンドル・ゴールスキー、アサフ・メッセレル、イーゴリ・スミルノフ改訂による版が上演されていましたが、斎藤友佳理芸術監督就任後初の一大プロジェクトとしてブルメイステル版を新制作し、2016年2月に初演しています。
2016年の初演時にはモスクワ音楽劇場からのレンタルだった衣装も2018年の再演時には刷新され、より一層、絢爛豪華なステージとなっています。
スタッフ
■改訂振付:ウラジーミル・ブルメイステル、(第2幕)レフ・イワーノフ/アレクサンドル・ゴールスキー
■音楽:ピョートル・チャイコフスキー
キャスト
【4月25日(土)14:00】
オデット/オディール:上野水香
ジークフリート王子:柄本 弾
ロットバルト:森川茉央 *
道化:池本祥真
パ・ド・カトル:政本絵美、中川美雪、宮川新大、樋口祐輝
アダージオ:三雲友里加
四羽の白鳥:岸本夏未、秋山 瑛、中川美雪、上田実歩
三羽の白鳥:伝田陽美、三雲友里加、政本絵美
スペイン (ソリスト):奈良春夏
ナポリ(ソリスト):沖香菜子
チャルダッシュ (ソリスト):岸本夏未、中川美雪、岡崎隼也、海田一成
マズルカ(ソリスト):伝田陽美、ブラウリオ・アルバレス
【4月26日(日)14:00】
オデット/オディール:川島麻実子
ジークフリート王子:秋元康臣
ロットバルト:森川茉央 *
道化:池本祥真
パ・ド・カトル:秋山瑛、涌田美紀、生方隆之介、鳥海 創
アダージオ:沖 香菜子
四羽の白鳥:金子仁美、涌田美紀、足立真里亜、安西くるみ
三羽の白鳥:伝田陽美、三雲友里加、政本絵美
スペイン (ソリスト):伝田陽美
ナポリ(ソリスト):金子仁美
チャルダッシュ (ソリスト):加藤くるみ、髙浦由美子、樋口祐輝、和田康佑
マズルカ(ソリスト):奈良春夏、ブラウリオ・アルバレス
* 森川茉央さんは、3月31日付で退団したことが公表されましたが、4月25日、4月26日の『白鳥の湖』には予定どおりロットバルト役で出演します。
(参考)2018年公演時のプロモーション映像
公演概要
東京バレエ団 ブルメイステル版『白鳥の湖』
公演概要
■日程:2020年4月25日(土)・26日(日)(両日ともに14:00開演)
■場所:東京文化会館 大ホール
■アクセス:
・JR「上野駅」公園口改札徒歩約1分
・東京メトロ「上野駅」7番出口徒歩約5分
・京成「上野駅」正面口改札徒歩約7分
(アクセス詳細はこちら)
■指揮:井田勝大
■演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
■チケット:
S席:11,000円/A 席:9,000円/ B 席:7,000円/ C 席:5,000円/ D 席:4,000円/E席:3,000円
ペア割引(2枚で1,000円割引)、親子割引( お子様〈小学生~高校生 〉が半額。大人1名につき子ども2名まで)、U25シート(1,000円)などの各種割引あり。
詳細は公式サイトをご確認ください。
■公式サイト: https://www.nbs.or.jp/stages/2020/swan/
(参考)上野の森バレエホリデイ
「上野の森バレエホリデイ」は、文化庁/<上野の森バレエホリデイ>実行委員会が主催する日本最大級のバレエイベントで、2017年にはじめて開催され、ゴールデンウィークの上野の森の風物詩となっています。
東京・上野の 東京文化会館を中心にバレエ公演やワークショップ、レクチャー、バレエ劇、映像上映会、マルシェなど多岐にわたるプログラムが開催され、2019年には、プレイベントを含めた4日間で8万3千人が来場し、さまざまな形でバレエを楽しみました。
2020年のバレエホリデイは、4月25日(土)から29日(水・祝)の4日間開催されます。なお、27日(月)はお休みです。
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