バレエを観に行こう!

バレエを観に行こう!

バレエが好きでも実際に劇場に足を運んでまで鑑賞する人は、案外少ないようです。興味はあるけど敷居が高い、チケットが高い、ビデオを買った方が何度も繰り返し観ることができるのでわざわざ行く必要がない等、理由はいくつかあるでしょうが、是非、生の舞台を観ていただきたいと思います。

ここでは、演目の選び方から劇場での過ごし方まで、私の個人的な経験も踏まえてご紹介いたします。

1.演目を選ぶ

バレエ鑑賞がはじめての方はとくに演目選びに迷うことでしょう。最初に観た舞台によりバレエに対する印象も大きく左右されることから、はじめはオーソドックスな演目を選ぶことをお勧めします。

バレエに関心のない方にも知名度の高い演目は、やはりお勧めです。チャイコフスキー3大バレエと言われる『白鳥の湖』『眠りの森の美女(眠れる森の美女)』『くるみ割り人形』の3作品は曲名は知らなくてもどこかで聞いたことのある音楽で入りやすいでしょう。この中で個人的にお勧めなのは『くるみ割り人形』です。踊り、衣装、舞台、音楽のどれをとっても素直に楽しめます。ストーリー展開も分かりやすく、いろいろなタイプの踊りが出てきて小さなお子さんも飽きずに楽しめる演目です。

ちなみに私がはじめて鑑賞した舞台は、ベルリン国立バレエ団の『ラ・バヤデール』です。知り合いにこの話をしたら「マニアックだね」と言われました。これは、ビデオで何回も観ていて、音楽と影の王国の群舞が大好きだったからです。予備知識がない方は、他の演目を選ぶことをお勧めします(;’∀’)

2.チケットを購入する

チケットの購入方法は主催者により様々です。ホームページ等で確認してください。バレエ公演は決して安くありません。とくに海外の一流バレエ団の来日公演では、一番良い席だと20,000円を超えます(;’∀’)。国内バレエ団の公演は一番良い席で12,000円前後です。

座席位置ですが、センターブロックの前から10列目くらいを勧める人が多いようです。これは、舞台から程よい距離で、群舞(コールドバレエ)が綺麗に見えるからでしょう。舞台から近い席は、ダンサーの細かい表情がよく見えますし、バレエを習っている方にとっては、足さばきもよく分かるという理由で好む人もいます。その分、全体を俯瞰することができないことと、舞台を少し見上げることになり疲れることから敬遠する方もいます。

劇場にもよりますが、2階席、とくに前の席は舞台を俯瞰するには最適です。個々のダンサーの細かいところまで観たいというよりは舞台全体の動きを俯瞰したい方にお勧めです。

3階以上になると舞台からの距離がかなりあり、オペラグラスなしには厳しいものがあります。また、上から見下ろす状況のため、ダンサーが寸詰まりに見えます。

座席位置の決め方は予算、演目、見え方によりその時々の目的と相談して決めるのが良いかと思いますが、舞台鑑賞回数が増えてくると自分の好みがはっきりしてくるかと思います。好みの席を見つけるまでは意識的にいろいろな席を試してみるのも良いでしょう。

3.予習する

予備知識がなくても楽しめますが、あらかじめ予習することをお勧めします。

全体の流れを知るためにもストーリーは事前に理解しておくべきでしょう。とくにバレエは基本的にセリフがないため音楽とダンサーの踊り・演技が頼りですが、そこから細かいストーリーを理解するのは難しいので、事前に音楽とストーリーに馴染んでおくことをお勧めします。

4.バレエ鑑賞に必要な持ち物

バレエ鑑賞に必要なもの、あると便利なものをまとめてみました。

(1)チケット

これがないと入場できません。チケット取り置きの場合には混んでいることを想定して、受け取り時間に余裕を持っていきましょう。

(2)オペラグラス

舞台に近い席は別として、ダンサーの表情を確認するにはオペラグラスが必要です。オペラグラスをお持ちでない方は、劇場によっては貸し出しもありますので事前に確認してみてください。レンタル料(300~500円)の他に保証料(3,000~5,000円)を預け、オペラグラスを返却する時に保証料を返してもらうシステムが多いようです。

(3)メガネ

メガネが必要な人は絶対に忘れないようにしましょう。わざわざ書くことではありませんが、私は実際に忘れてしまったことがあります(T_T)。そのときは、公演中、ずっとオペラグラスで観ていました(;’∀’)。

(4)羽織もの

劇場内は空調が効いていますが、効き過ぎていることもあります。調整用に羽織ものや、ひざ掛け等を持っていくと安心です。

(5)のど飴

公演中、喉がイガイガして咳が出そうになり困ったことってありませんか?もしくは、隣の人の咳が気になったことってありませんか?そんなときに備えてのど飴を持っていくと便利です。しかし、公演中にカバンからカサカサ音を立ててアメを取り出すのはマナー違反です。休憩時間になるまでなんとか我慢して、休憩時間に取り出しましょう。

5.劇場での過ごし方

(1)服装

普通の服装で問題ありません。ドレスコードが設定されていることはほとんどないかと思います。個人的にはドレスコードのある公演に遭遇したことはありません。外国の場合は事情が異なるかと思います。初日(プルミエ)は、ドレスや和服で着飾った方も少なくありませんが、普通の服装で全く問題ありません。お洒落して楽しみたい方は、ぜひお洒落して出かけてみてください。それで浮くことはありませんよ。

(2)時間に余裕を持った行動

劇場への到着時刻は余裕を持って予定を立てましょう。交通機関の遅延、取り置きチケットの受け取りに時間がかかった、迷った、座席の場所が分からないといった理由で遅刻することのないように注意しましょう。

劇場に到着したら、公演パンフレット(有料、無料)やキャスト表で出演者の確認をしたり、ストーリーのおさらいをしたりしながら開演まで時間を過ごしましょう。また、公演関連の物販目当ての場合、幕間の休憩時間は非常に込み合いますので、早めに到着して空いている時間に利用しましょう。

(3)お子様向けクッション

小さなお子様向は、前の席の人の頭で舞台が見えにくい状況になりますが、劇場によっては座面を高くするためのお子様向けのクッションの貸し出しサービスを実施しています。実施しているかどうか、劇場に確認してみましょう。

(4)鑑賞中のマナー

舞台が始まる前に携帯電話の電源は切りましょう。マナーモードでもシーンとした場面では迷惑になります。必ず電源を切りましょう。

生演奏公演の場合、オーケストラがチューニングを始めたら、舞台が始まる合図だと理解しましょう。しばらくすると照明が落とされ、指揮者が登場します。

観劇中はつい舞台に引き込まれて身を乗り出しがちですが、そうすると後ろの席の方にとって観にくい状況になってしまいます。観劇中は、身を乗り出さないように背もたれに背中をつけていましょう。

私語はもちろん慎まなければいけません。意外に多いのが「イビキ」です。お疲れであったり、素晴らしい演奏にすっかり癒されて眠りの世界に引き込まれたり…高額チケットを購入して、眠ってしまってはもったいないですし、ダンサーをはじめ舞台関係者に失礼です。イビキの場合は周囲にも迷惑です。前日は意識して睡眠時間を確保しましょう。私も何度も寝てしまったことがあります(>_<)。

(5)拍手

タイミングが分からないかと思いますが、はじめのうちは周囲に合わせておきましょう。流れですぐに次の踊りが始まることもありますので、その場合には、さっと切り上げることが大切です。

拍手はダンサーにとってモチベーションになるそうです。素晴らしいと思ったら惜しみない拍手を送りましょう。

(6)幕間

全幕バレエの場合、幕間の休憩時間は20分~25分あります。この間にお手洗いに行きましょう。バレエ公演の場合、女性の比率がかなり高く、女性トイレは込み合います。1階よりも2階、3階の方が空いていることが多いようです。

また、この時間には次の幕の予習をすることも大切です。ショップなどは込み合いますので、早めの到着を意識して開演前に利用し、この時間はゆったりと予習の時間に充てることをお勧めします。

(7)カーテンコール

終演後、一度、幕が下ります。その後、再び幕が上がり、出演ダンサーによるカーテンコールがあります。

盛大な拍手と声援をお願いします。バレエ公演での掛け声は一般的にはイタリア語で称賛を意味する”BRAVO!”(ブラボー)です。イタリア語では、相手が女性なのか、男性なのか、一人なのか複数なのか、男女混合なのかによって”BRAVA!”(ブラバー)、”BRAVI!”(ブラビー)など、語形変化するようですが、欧米諸国も含めイタリア以外では語形変化させて使い分けることなく、”BRAVO!”(ブラボー)で良いようです。これも何度か劇場に通うと状況が分かります。

以上、取り急ぎ、バレエ鑑賞に際して必要なことを簡単にまとめてみました。実際に劇場に行くまでは緊張すると思いますが、周囲への配慮さえ忘れなければ、自然体で自分なりの楽しみ方で楽しめば問題ありません。(*’▽’)

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