東京都新宿区のブロードウェイダンスセンター(BDC)が、2025年4月27日(日)と5月1日(木)に「BDC Dance Theater -流れに流されてどこへでも/ Drifting, wherever the tide takes us.- 」を都内2会場にて上演します。
出演者はネザーランド・ダンス・シアター1(NDT1)にて活躍する高浦幸乃さんと福士宙夢さんに加え、昨年までNDT1で活躍していたタリア・クリンブルさん、また、かつてNDT2に所属し現在はオランダを拠点に活動する三崎彩さんら世界トップレベルのダンサーたちです。
そして、演出・振付は、NDTなど世界的なダンスカンパニーに作品を提供している新進気鋭の振付家、ディモ・ミレフさんが担当します。
本公演のテーマは「親密さと連帯感」。
流れに身を委ね、人とのつながりの儚さや美しさを描きます。
研ぎ澄まされた表現力、しなやかに波打つ身体性を、限られた空間の中で間近に体感することができる臨場感あふれるコンテンポラリー・ダンス・パフォーマンスです。
また、4月初旬からゴールデンウィークにかけて、BDCのスタジオでは「コンテンポラリーダンス特別月間」として、同公演の出演者5名によるワークショップが開催されます。
パフォーマンス・コンセプト
私たちは潮の流れに気づかぬまま共に漂い、見えない力や語られぬ真実に運ばれていく。親密さとは操縦することではなく、身を任せること。共有する流れに乗り、自然と滑るように進むことなのです。
このパフォーマンスは、”親密さ”や”連帯感”という未知の領域を探ります。動き、静止、そして沈黙を通して、言葉ではなく視線、呼吸、そして二つの身体が同じリズムに傾くわずかな重心の移動を通じてつながりが生まれる空間を形作ります。
連帯感とは、私たちを運ぶ潮流です。それは安定をもたらしつつも予測不可能なもの。私たちは流れに身を委ね、語られることと語られないことの間を踊っていきます。この脆い近さの中に、私たちは脆さ、勇気、そして儚いものを大切にする力を見いだします。
瞬間は時間の中で展開されるのではなく、深さによって広がります。どれほど深く物語が絡み合うか、どれほど自然に呼吸が重なるか、そしてどれほど深く互いの存在を支える空間を作り出せるか。身体と身体、静寂と音、現在と未来の間に、私たちは親密さの多様な側面を見つけ出します。それはつながりの温もり、儚さの痛み、そして手放すことの美しさです。
潮流が私たちを運ぶ中で、観客の皆様にも「誰かと共にあること」の重さと軽やかさを振り返り、共有する人間性を形作る儚くも深い瞬間を讃えていただければと思います。
– 演出・振付 Dimo Milev
出演者
高浦幸乃 Yukino Takaura(NDT1)
福士宙夢 Surimu Fukushi(NDT1)
タリア・クリンブル Thalia Crymble(元NDT1)
三崎彩 Aya Misaki(元NDT2)
ディモ・ミレフ Dimo Milev

髙浦幸乃 Yukino Takaura
ネザーランドダンスシアター1のメンバー。
和歌山県出身。ドイツ・ハンブルクバレエ学校で学ぶ。ジョン・ノイマイヤー氏率いる、ドイツ初のナショナルジュニアバレエ団=BJBに1期生として入団。2013年ネザーランドダンスシアター(NDT)2に入団、2015年にNDT1に昇格。新作クリエーションに参加したガブリエラ・カリーソの「La Ruta」は、2024年イギリス・ローレンス・オリヴィエ賞の最優秀ダンス賞を受賞。

福士宙夢 Surimu Fukushi
ネザーランドダンスシアター1のメンバー。
モナコのプリンセスグレースアカデミーを首席で卒業後、スイスのチューリッヒバレエ団に入団。2016年にネザーランドダンスシアター(NDT)2に入団、2019年NDT1に昇格、キリアン、フォーサイス、ナハリン、パイトなどの作品を踊る。2024/2025シーズンは一時的にNDTを離れ、ダミアン・ジャレ/名和晃平とのプロジェクトに参加するなど活動の幅を広げる。

タリア・クリンブル Thalia Crymble
2024年までネザーランドダンスシアター1のメンバーとして活動。
カナダ国立バレエ学校を卒業後、2016年ネザーランドダンスシアター (NDT2)に入団、2021年にNDT1に昇格。フォーサイス、カリッツォ、ゲッケ、エイアル、キリアン、ナハリンなどの振付家の作品に参加。NDTサマーインテンシブでの指導やマルコ・ゲッケ振付の『ミッドナイト・ラーガ』に出演するなど活動の場を広げている。

三崎彩 Aya Misaki
神戸女学院大学舞踊専攻卒業後、2015年よりネザーランドダンスシアター2入団。退団後、欧州各地での新作プロジェクトに多数参加。功績を認められ”Piket Kunstprijzen”にノミネート。振付家クルッグ、ボコルニーのアシスタントとして欧州のダンスカンパニーで作品指導。近年自身の作品を欧州、韓国、日本で発表。演者・指導者・振付家としてオランダを拠点に活動中。

ディモ・ミレフ Dimo Milev
コンパニーア・ナシオナル・デ・ダンサなどにてダンサーとして活躍後、2009年より振付家に転身。「1/2 Waltz」(ジェンティアン・ドダと共作)や「Aimless」は、コペンハーゲン、ハノーバー、ブルゴスでの複数のコンテストで1位を含む数々の賞を受賞。シンガポールのT.H.Eダンスカンパニー、コンパニーア・ナシオナル・デ・ダンサ、ランデラー&カンパニー、ボリショイ・バレエ、NDT2などのカンパニーのために作品を提供。オランダ・デン・ハーグを拠点に活動中。
スタッフ
演出・振付:ディモ・ミレフ
音響:内藤勝博
グラフィックデザイン:田中せり
エグゼクティブ・プロデューサー:樋口知香、山本公哉
プロデューサー:宇野修平
ブロードウェイダンスセンター(BDC)
Contemporary Dance 特別月間
特別クラス開講
4月初旬からゴールデンウィークにかけて、BDCのスタジオにて「コンテンポラリーダンス特別月間」として出演者5名によるワークショップが開催されます。
■日程:2025年4月5日(土)〜5月6日(火)
■公式サイト:https://b-d-c.jp/news/28390.html
(注)ワークショップのクラススケジュール・最新情報は公式サイトをご確認ください。
公演情報
BDC Dance Theater -流れに流されてどこへでも/ Drifting, wherever the tide takes us.- |
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■プレビュー公演 【日程】2025年4月27日(日)20:00(開場は開演の30分前) 【会場】BROADWAY DANCE CENTER (新宿区百人町1-23-26 BDC本館) 【アクセス】JR大久保駅南口より徒歩1分(アクセス詳細はこちら) ■本公演 【日程】2025年5月1日(木)15:00 / 19:00(開場は開演の30分前) 【会場】渋谷ヒカリエ 8/COURT(渋谷区渋谷2-21-1 8階) 【アクセス】 ・JR線・京王井の頭線「渋谷駅」と2階連絡通路で直結。 ・東京メトロ銀座線「渋谷駅」と1階で直結。 ・東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」B5出口と直結。 (アクセス詳細はこちら) ■チケット料金: 【前売】5,000円 【当日】5,500円 チケットぴあ Pコード: 532-426 ・全席自由席(開演の30分前に開場) ・未就学児入場不可 ・<BDC会員特典> 当日BDC会員証提示で500円をお戻し。 ■主催等: 【主催】オープンロードアソシエイツ株式会社 【企画・制作】ブロードウェイダンスセンター 【後援】オランダ王国大使館 ■公式サイト:https://b-d-c.jp/news/28166.html (注)公演の詳細・最新情報は公式サイトをご確認ください。 |