ユース・アメリカ・グランプリ 2019(YAGP 2019)ニューヨーク・ファイナル 日本人入賞者

若手バレエダンサーの登竜門といわれる「ユース・アメリカ・グランプリ2019(YAGP 2019)」の最終審査が米国・ニューヨークで行われ、4月19日に結果が発表されました。

日本人最高位は、プリコンペティティブ部門男子2位の佐藤可惟(さとう・かい)さんでした。

今回は、YAGP 2019 ニューヨーク・ファイナルの結果について、日本人入賞者と所属しているバレエスクールを中心にお知らせします。

【4/28追記】シニア部門女子 トップ12入賞の原田菜緒さんの契約先を追記しました。

ユース・アメリカ・グランプリ2019(YAGP 2019)最終審査 日本人入賞者

まずは、各部門のトップ12以上の日本人入賞者です。

シニア部門(15~19歳)女子

シニア部門女子 トップ12
原田菜緒(はらだ・なお/20歳)【Yoko Kurata Ballet Studio】

ジュニア部門(12~14歳)

ジュニア部門女子 トップ12
塚田絢子(つかだ・あやこ/12歳)【ワクイバレエスクール】
小田那奈(おだ・なな/14歳)【真忠久美子バレエスタジオ】

プリコンペティティブ部門(9~11歳)

プリコンペティティブ部門女子 トップ12
平野瑠莉(ひらの・るり/11歳)【メザミバレエスタジオ】
三浦結愛(ゆあ・みうら/11歳)【Aristo BALLET STUDIO】

プリコンペティティブ部門男子 2位
佐藤可惟(さとう・かい/12歳)【Y Ballet Academy】

アンサンブル部門

アンサンブル部門 アンサンブル 3位
Blah Blah Blah/くるみダンスファクトリー
木下真綾(20)、高尾静奈(18)、国末莉沙(15)、野勢愛莉(15)

アンサンブル部門 アンサンブル トップ12
Amica/YARITA YU BALLET STUDIO

特別賞

優秀振付家賞
宮内麻衣子(みやうち・まいこ)、Cristina Bcchi

最終審査結果の詳細は Youth America Grand Prix 公式サイトをご確認ください。

>>> YAGP 2019 – NEW YORK, NY, FINALS -WINNERS

国際バレエ若手登竜門で2位 福島の男子中学生(19/04/20)

(YouTube / ANNnewsCH  公式チャンネル)

ユース・アメリカ・グランプリ2019(YAGP 2019)最終審査 日本人入賞者と所属スクールについて

シニア部門女子 トップ12
原田菜緒(Yoko Kurata Ballet Studio)

シニア部門女子でトップ12に入った原田菜緒さんが所属するYoko Kurata Ballet Studioは公式サイトがないようでした。

しかしながら、2018年のローザンヌ国際バレエコンクールにも長末 春さんが出場するなど、コンクールで活躍する生徒さんを輩出しています。

スタジオを主宰する倉田陽子先生は、ドイツ・バンブルクバレエ学校を経てウィーン国立歌劇場に入団しました。

その後、活動の拠点を日本に移し、2014年に Yoko Kurata Ballet Studio を開設しています。

驚くことに、倉田陽子先生のお姉さんは現在Kバレエカンパニー プリンシパルの中村祥子さんだそうです!( ゚д゚)

2017年に上演したKバレエカンパニー『ジゼル』では、倉田陽子さんがゲスト出演し、12年ぶりに姉妹共演を果たしています。

スタジオ設立から約5年ですが、続々と優秀な生徒を育てており、今後の動向が気になりますね。

【4/28追記】
原田菜緒さんは、米国など複数のカンパニーから入団の打診がありましたが、ドイツやオランダへの留学経験もあり、育ててもらった欧州で踊りたいと思ったことから、フィンランド国立バレエ団のメインカンパニーと所属契約を交わしたそうです。
>>> 佐賀新聞LiVE

ジュニア部門女子 トップ12
塚田絢子(ワクイバレエスクール)

ジュニア部門女子でトップ12に入ったワクイバレエスクールの塚田絢子さんはコンテンポラリーを踊ったことがなかったそうですが、オーランドバレエの安川千晶先生からスカイプを使用して指導を受け、数か月で仕上げたそうです。

ワクイバレエスクールは、主宰者である涌井三枝子さんが提唱するフランス式バレエを基本とした「ワクイ式基礎レッスン」により指導しています。

出身者には元新国立劇場バレエ団プリンシパルの長田佳世さんをはじめ、多くの優秀なダンサーがいらっしゃいます。

ワクイバレエスクールは大阪の箕面、天満を拠点に活動しています。

ワクイバレエスクール公式サイト&SNS
>>> ウェブサイト
>>> Facebook
>>> Instagram

ジュニア部門女子 トップ12
小田那奈(真忠久美子バレエスタジオ)

ジュニア部門女子 トップ12入賞の小田那奈さんが通う「真忠久美子(まただ・くみこ)バレエスタジオ」は、2012年、新国立劇場バレエ団で活躍された真忠久美子さんが京都に開設したスタジオです。

スタジオは開設して約7年ですが、コンクールでの実績を着実に積み上げ、YAGP2019ニューヨークファイナルには、小田那奈さんと野波瑠璃さんが出場し、小田那奈さんは見事にトップ12入賞を果たしました。

スタジオでは、2019年4月5日(金)にロームシアター京都にて第3回発表会を開催したばかりです。

スタジオ初となる全幕作品として『シンデレラ』(全幕)に挑戦しました♪

>>> 京都・西院 真忠久美子バレエスタジオ

プリコンペティティブ部門 トップ12
平野瑠莉(メザミバレエスタジオ)

プリコンペティティブ部門 トップ12入賞の平野瑠莉さんが所属するのは、東京都江東区を拠点に国内外で活躍した坂地亜美さんと高比良 洋さんが主宰するメザミバレエスタジオです。

主宰者の坂地亜美さんは、大阪の名門ソウダバレエスクール及バレエスタジオミューズを経てロシア ワガノワバレエ学校に短期留学し、名教師として名高いリュドミラ・コワリョーワに師事しています。
15歳でローザンヌ国際バレエコンクールにおいて、スカラーシップ賞を受賞し英国のイングリッシュ・ナショナル・バレエスクールに2年間留学しました。
国内ではK-BALLET COMPANY、海外ではポルトガル国立バレエ団、オランダ国立バレエ団、香港バレエ団と多くの名門バレエ団で活躍しています。

メザミバレエの6つの特徴として、1. 語学も学べる国際的バレエ、2. 世界レベルの指導、3. コンクール指導体制も充実、4. 怪我の防止対策、5. 「美」を追求する大人バレエ、6. 専門的な食生活サポートを掲げています。

スタジオは、天井高が約3mと高く広々としており、バレエ専用の特殊構造のフロアは体に優しく、充実した設備も魅力的です。

>>> メザミバレエスタジオ(MES AMIS BALLET STUDIO)

プリコンペティティブ部門 トップ12
三浦結愛(Aristo BALLET STUDIO)

プリコンペティティブ部門 トップ12入賞の三浦結愛さんは、東京・下北沢のAristo BALLET STUDIOに所属しています。

Aristo BALLET STUDIOは、ドイツ・ハノーバー・バレエ団、新国立劇場バレエ団で活躍した小笠原一真さんと英国・スコティシュバレエ団、新国立劇場バレエ団で活躍した高橋有里さんが主宰するスタジオです。

指導には定評があり、コンクールでの実績も豊富で、昨年開催された「YAGP 2018」でジュニア部門男子2位に入賞した末次正樹さんも教え子です。

末次正樹さんは、現在、ドイツ・シュツットガルトの名門ジョン・クランコ・バレエ・スクールに留学しています。

2019年8月18日(日)には、「第6回Aristo BALLET STUDIO発表会」を武蔵野市民文化会館にて開催予定です♪

公式サイト >>> Aristo BALLET STUDIO

プリコンペティティブ部門男子 2位
佐藤可惟(Y Ballet Academy)

プリコンペティティブ部門男子2位は、「YAGP 2019」の日本人入賞者のうちで最高位です。

佐藤さんは福島県いわき市の中学1年生で、2011年に発生した東日本大震災で被災し、家族で北海道札幌市に移住していたそうです。

バレエは、いわき市に戻り9歳から習い始めたそうです。

公式Facebook >>> Y Ballet Academy

アンサンブル部門 アンサンブル 3位
くるみダンスファクトリー

くるみダンスファクトリーは、1983年から岡山県岡山市、兵庫県加古川市、神戸市を拠点に活動しています。

創始者 故・加藤くるみ先生がバレエを始めた頃、先生からは「バレエ以外のダンスは邪魔です。」「ジャズのエクササイズをしておけばバレエなんかやる必要は有りません。」と言われていた状況に不満を抱いていたそうです。

その後、渡米し、ジャンルを超えて練習することが当たり前の状況に触れ、帰国後には、「システム的にも金銭的にもリーズナブルで、ダンスがうまくなるためのプログラム」をつくったそうです。

徹底的なバレエの基礎のうえにジャズやモダンにも取り組んでいるようです。

YAGPへの挑戦は今回が5回目で歴代最高位となりました。

3位に入賞した木下真綾さん、高尾静奈さん、国末莉沙さん、野勢愛莉さんの4人はミュージカル女優やプロダンサーを目指し、バレエのほかにもジャズダンスやミュージカルも学んでいるそうです。

公式サイト >>> くるみダンスファクトリー

アンサンブル部門 アンサンブル トップ12
YARITA YU BALLET STUDIO

アンサンブル部門 アンサンブル トップ12入賞のYARITA YU BALLET STUDIOは、東京都稲城市を拠点に活動しています。

主宰者の鎗田 優(やりた・ゆう)さんは、AMスチューデンツ25期生で、文化庁在外研修員として、モナコ・プリンセス・グレース・クラシック・ダンス・アカデミー、ジョフリーバレエスクールに留学した経験があります。

指導者となってからも多くの指導者賞を受賞しています。

公式サイト >>> YARITA YU BALLET STUDIO

特別賞

優秀振付家賞
宮内麻衣子さんとCristina Bucciさんは、カナダ・バンクーバーのダンスカンパニー「OURO」に所属しているコンテンポラリーダンサーです。

宮内さんは、3歳の頃からバレエを始め、高校3年生の夏にバンクーバーで講習会を受けたことが転機となり、ヒップ・ホップ、ジャズ、コンテンポラリー、アメリカン・フットボールのチアリーディングまでこなすそうです。

Cristina Bucciさんは、宮内麻衣子さんにコンテンポラリーを教えてくれたそうです。

宮内麻衣子公式サイト >>> MAIKO MIYAUCHI

OURO公式サイト >>> OURO

その他(YAGP 2019 ニューヨーク・ファイナル グランプリ受賞者 ガブリエル・フィゲレド(Gabriel Figueredo)

YAGP 2019 ニューヨーク・ファイナルでグランプリを受賞したドイツ・ジョン・クランコ・バレエスクールのガブリエル・フィゲレドさんは、2月に開催されたローザンヌ国際バレエコンクール2019での2位入賞に続く快挙ですね。

ローザンヌ国際バレエコンクールのサイトによると、フィゲレドさんはドイツ・シュトゥットガルト・バレエと正団員の契約を結んだため、研修生の資格を喪失したそうです。

名門シュトゥットガルト・バレエ正団員の契約をしたのですから、今さら研修生になる必要なんてないですからね。

ローザンヌ国際バレエコンクール公式サイト

>>> Prix de Lausanne Prize Winners Gabriel Figueredo

最後に

YAGP 2019 ニューヨーク・ファイナルにおける日本人の結果は、プリコンペティティブ部門男子2位の佐藤可惟さん、アンサンブル部門アンサンブル3位のくるみダンスファクトリー以外は、残念ながら3位以内に入れませんでした。

しかし、依然としてトップ12には大勢の方が入賞し、こうして所属のバレエスクールを調べてみても優れたバレエ教師が日本は大勢いらっしゃることが分かります。

これからも出場者として、また指導者として、日本の多くの優れた人材がますます活躍することに期待が持てそうです。