英国ロイヤル・バレエ 2021/22 シーズンのラインナップを紹介 2022年7月に日本公演開催!

2021年6月1日、英国ロイヤル・オペラ・ハウスは、2021/22 シーズンの全容を公表しました。

英国ロイヤル・バレエ2021/22 シーズンのラインナップの詳細が明かされ、2022年7月には来日公演を開催することも発表されました。

英国ロイヤル・バレエ創立90周年に当たる今シーズンは、世界初演となるウェイン・マグレガー『ダンテ・プロジェクト』、クリストファー・ウィールドン『Like Water for Chocolate』、米国人振付家カイル・エイブラハムの新作の3作品とともに時代を超えて愛されている古典作品と英国ロイヤル・バレエが受け継ぐフレデリック・アシュトンとケネス・マクミランの作品が上演されます。

英国ロイヤル・オペラ・ハウスのリンバリー劇場では、バレエ・ブラック、アレッサンドラ・フェリ、Yorke Dance Project、Company Wayne McGregorとのパートナーシップ&共同制作作品を上演し、また、『Draft Works』『Next Generation Festival』では、気鋭のアーティストに創作の機会が用意されています。

英国ロイヤル・オペラ・ハウス 2021/22 シーズン(バレエ&ダンス公演)

英国ロイヤル・バレエ 2021/22 シーズン ラインナップ

『ロミオとジュリエット』(2021年10月6日〜2022年2月26日)
《新作》『ダンテ・プロジェクト』(2021年10月15日〜30日)
『ジゼル』(2021年11月5日〜12月4日)
『くるみ割り人形』(2021年11月24日〜2022年1月9日)
『白鳥の湖』(2022年3月2日〜5月29日)
トリプル・ビル(アシュトン『バレエの情景』『田園の出来事』『ラプソディ』)(2022年4月23日〜5月3日)
トリプル・ビル(《新作》「カイル・エイブラハム 新作」『Solo Echo』『DGV: Danse à grande vitesse)(2022年3月25日〜4月8日)
《新作》『Like Water for Chocolate』(2022年6月2日〜18日)

【パートナーシップ&共同制作】
『L’Heure exquise』(2021年10月16日〜24日)
  (元英国ロイヤル・バレエのプリンシパルであるアレッサンドラ・フェリの記念公演)
『The Waiting Game / Then or Now』(2021年11月4日〜8日)
『Past Present』(2021年11月13日〜14日)
『Autumn Draft Works』(2021年11月17日〜18日)
『Winter Draft Works』(2022年2月5日〜9日)
『The Dark Crystal: Odyssey』(2022年4月2日〜24日)
『Next Generation Festival』(2022年6月2日〜22日)

【海外ツアー】日本公演
2022年7月には、海外ツアーとして日本公演が計画されており、ケネス・マクミラン『マノン』とピーター・ライト『ジゼル』が上演される予定です。(詳細未定)

英国ロイヤル・バレエ 2021/22 シーズン

『ロミオとジュリエット』(Romeo and Juliet

■日程:2021年10月6日〜2022年2月26日
■振付:ケネス・マクミラン
■音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
■美術:ニコラス・ジョージアディス
■照明:ジョン・B・リード
■指揮:コーエン・ケッセルス、アロンドラ・デ・ラ・パーラ

Romeo and Juliet – Balcony Pas de deux (The Royal Ballet)

Romeo and Juliet – Balcony Pas de deux (The Royal Ballet)
(英国ロイヤル・オペラ・ハウス YouTube 公式チャンネル)

《新作》『ダンテ・プロジェクト』(The Dante Project

ウェイン・マクレガーの新作は、イタリアの詩人ダンテの没後700年を記念し、ダンテの代表作『神曲』をもとに制作されます。
制作陣は、世界的に活躍する英国人作曲家・指揮者・ピアニストのトーマス・アデス、美術家タシタ・ディーン、ウェイン・マクレガー代表作『クロマ(Chroma)』『インフラ(Infra)』『ウルフ・ワークス(Woolf Works)』などを含むマクレガー作品を多く担当している照明のルーシー・カーター、『ウルフ・ワークス』の脚本でロイヤル・バレエにデビューした脚本家ウズマ・ハミードらです。

■日程:2021年10月15日〜30日
■振付:ウェイン・マクレガー
■音楽:トーマス・アデス
■美術:タシタ・ディーン
■照明(パート1):ルーシー・カーター、サイモン・ベニソン
■照明(パート2-3):ルーシー・カーター
■脚本:ウズマ・ハミード
■指揮:トーマス・アデス、コーエン・ケッセルス

『ジゼル』(Giselle

■日程:2021年11月5日〜12月4日
■振付:マリウス・プティパ(原振付:ジャン・コラリ)
■音楽:アドルフ・アダン
■脚本:ハインリッヒ・ハイネ(オリジナル)、テオフィル・ゴーティエ(再構成)
■演出・追加振付:ピーター・ライト
■美術:ジョン・マクファーレン
■照明:ジェニファー・ティプトン(オリジナル)、デヴィッド・フィン(再構成)

Giselle trailer (The Royal Ballet)

Giselle trailer (The Royal Ballet)
(英国ロイヤル・オペラ・ハウス YouTube 公式チャンネル)

『くるみ割り人形』(The Nutcracker

■日程:2021年11月24日〜2022年1月9日
■振付:ピーター・ライト(原振付:レフ・イワーノフ)
■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
■脚本(オリジナル):マリウス・プティパ
■演出・脚本:ピーター・ライト
■美術:ジュリア・トレヴェリアン・オーマン
■照明:マーク・ヘンダーソン
■コンサルタント:ローランド・ジョン・ワイリー

The Nutcracker Act I pas de deux (Anna Rose O’Sullivan, Marcelino Sambé of The Royal Ballet)

The Nutcracker Act I pas de deux (Anna Rose O'Sullivan, Marcelino Sambé of The Royal Ballet)
(英国ロイヤル・オペラ・ハウス YouTube 公式チャンネル)

『白鳥の湖』(Swan Lake

■日程:2022年3月2日〜5月29日
■原振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
■演出:リアム・スカーレット
■追加振付:リアム・スカーレット、フレデリック・アシュトン
■美術:ジョン・マクファーレン
■照明:デヴィッド・フィン

Swan Lake – Coda from the Black Swan pas de deux in Act III (The Royal Ballet)

Swan Lake – Coda from the Black Swan pas de deux in Act III (The Royal Ballet)
(英国ロイヤル・オペラ・ハウス YouTube 公式チャンネル)

【アシュトン・トリプル・ビル】
『バレエの情景』
『田園の出来事』
『ラプソディ』

フレデリック・アシュトンが振り付けた多くの作品の中から3作品が上演されます。

■日程:2022年4月23日〜5月3日

『バレエの情景』(Scènes de ballet
 ■振付:フレデリック・アシュトン
 ■音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
 ■美術:アンドレ・ボールペール
 ■照明:ジョン・B・リード

『田園の出来事』(A Month in the Country
 ■振付:フレデリック・アシュトン
 ■音楽:フレデリック・ショパン
 ■編曲:ジョン・ランチベリー
 ■美術:ジュリア・トレヴェリアン・オーマン
 ■照明(オリジナル):ウィリアム・バンディ
 ■照明(再構成):ジョン・チャールトン

『ラプソディ』(Rhapsody
 ■振付:フレデリック・アシュトン
 ■音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
 ■美術:フレデリック・アシュトン
 ■衣装(オリジナル):ウィリアム・チャペル
 ■衣装(再構成):ナタリア・スチュワート
 ■照明:ピーター・タイガン

【トリプル・ビル】
《新作》カイル・エイブラハム による新作
Solo Echo
DGV: Danse à grande vitesse

3人の世界的なコンテンポラリー・ダンスの振付家、カイル・エイブラハム、クリスタル・パイト、クリストファー・ウィールドンによる作品が上演されます。

米国人振付家カイル・エイブラハムによる新作が制作され、クリスタル・パイトによる『Solo Echo』、クリストファー・ウィールドンが2006年に英国ロイヤル・バレエに振り付けた『DGV: Danse à grande vitesse』と合わせて3作品が上演されます。

DGV: Danse à grande vitesse』は、フランス高速鉄道TGV(Train à Grande Vitesse)のパリ ー リール間の開通を記念してマイケル・ナイマンが作曲した『MGV: Musique à Grande Vitesse(高速音楽)』に合わせ、「旅」をテーマとして創作された作品で、日本では新国立劇場バレエ団により上演され、NHK BS プレミアムシアターでもテレビ放送されたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

■日程:2022年3月25日〜4月8日

《新作》カイル・エイブラハム新作(作品名未定)
 ■振付:カイル・エイブラハム(Kyle Abraham)
 (詳細未定)

Solo Echo
 ■振付:クリスタル・パイト
 ■音楽:ヨハネス・ブラームス
 ■美術:ジェイ・ゴーワー・テイラー
 ■衣装:クリスタル・パイト、ヨーカ・フィサー
 ■照明:トム・フィサー

DGV: Danse à grande vitesse
 ■振付:クリストファー・ウィールドン
 ■音楽:マイケル・ナイマン
 ■美術:ジャン=マルク・ピュイサン
 ■照明:ジェニファー・ティプトン

《新作》『Like Water for Chocolate

メキシコの作家ラウラ・エスキヴェル(Laura Esquivel)の同名小説(スペイン語: Como agua para chocolate、英語: Like Water for Chocolate)をもとに、英国ロイヤル・バレエの常任振付家クリストファー・ウィールドンが手掛けた全幕バレエです。
ウィールドンの代表作『不思議の国のアリス』『冬物語』でも一緒だったジョビー・タルボット(音楽)とボブ・クロウリー(美術)が本作も担当しています。
オリジナル・キャストとしてフランチェスカ・ヘイワードとマルセリーノ・サンベに振り付けられます。

■日程:2022年6月2日〜18日
■振付:クリストファー・ウィールドン
■音楽:ジョビー・タルボット
■美術:ボブ・クロウリー
■照明:ナターシャ・カッツ
■映像デザイン:ルーク・ホールズ
■音楽コンサルタント:アロンドラ・デ・ラ・パーラ

海外ツアー(日本公演)

■日程:2022年7月(詳細未定)
■演目:
 ケネス・マクミラン版『マノン』
 ピーター・ライト版『ジゼル』

Manon – Act I, ‘Bedroom’ pas de deux (The Royal Ballet)

Manon – Act I, 'Bedroom' pas de deux (The Royal Ballet)
(英国ロイヤル・オペラ・ハウス YouTube 公式チャンネル)

おわりに

今回は、2019年以来のフルシーズンとなる英国ロイヤル・バレエ 2021/22 シーズンのラインナップについてお知らせしました。

3月には2021/22 シーズンの概要が発表されていましたが、今回は2021/22 シーズンの詳細が発表され、海外ツアーとして2022年7月には日本公演が計画されていることが明らかになりました。

2021/22 シーズンの詳細発表に先立ち、5月18日にはダンサー昇格の発表があったばかりで、金子扶生さんのプリンシパ昇格、佐々木万璃子さんのファースト・アーティスト昇格と相まって、日本公演の発表は二重の喜びとなりました!

注目される日本公演での上演演目は『マノン』と『ジゼル』ですが、皆さんはどのように受け止められたでしょうか?

ケヴィン・オヘア芸術監督は以前のインタビューにおいて、高田茜さん演じるジゼルを見て「歴史に残る素晴らしいジゼルになる」と思ったことを明かしており、プリンシパルに昇格させる契機になったことを語っていました。

このことから日本公演の『ジゼル』では高田茜さんを主役にキャスティングする可能性が高いのではないかと感じています。

2019年の日本公演では『ドン・キホーテ』のキトリ役に配役されていましたが、怪我により降板しており、日本の舞台において英国ロイヤル・バレエの全幕公演に高田茜さんが主演する姿を待ち焦がれているファンは多いのではないでしょうか。

もちろん、高田茜さんはマノンもレパートリーに持っているので、『マノン』で主演することも自然なことですが。

また、新プリンシパル金子扶生さんの日本の舞台における英国ロイヤル・バレエの全幕公演主演も期待したいところです。

金子扶生さんは『マノン』と『ジゼル』のタイトルロールをレパートリーに持っていないようですが、ぜひ主演していただきたいですね!

ケヴィン・オヘア芸術監督がどのような采配をされるのか楽しみにしながらキャスト発表を待ちましょう!

(参考記事)英国ロイヤル・バレエ 2020/21 & 2021/22シーズン昇格者発表 金子扶生さんプリンシパルに昇格!佐々木万璃子さんファーストアーティストに昇格!