2023年2月19日(日)午後11:20から翌20日(月)にかけて放送される NHK BS プレミアムシアター では、ケースマイケル率いるローザスによる『我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲』、クリスティアン・シュプックがシューベルト作曲/ハンス・ツェンダー編曲の歌曲集に振り付けたチューリヒ・バレエ『冬の旅』、巨匠キリアン自らが選んだ4作品をチェコ国立バレエが上演した「イリ・キリアン 時の架け橋」の3公演が放送されます。
プレミアムシアター
2023年2月19日(日)の放送内容
■日程:2023年2月19日(日)午後11:20~20日(月)午前4時30分
■チャンネル:NHK BSプレミアム
■内容:
◇本日の番組紹介(午後11時20分00秒~午後11時23分30秒)
◇ローザス『我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲』(午後11時23分30秒~午前1時19分30秒)
◇チューリヒ・バレエ『冬の旅』(午前1時21分00秒~午前2時57分00秒)
◇チェコ国立バレエ「イリ・キリアン 時の架け橋」(午前2時57分00秒~午前4時30分00秒)
■公式サイト:https://www.nhk.jp/p/premium/ts/MRQZZMYKMW/blog/bl/p1EGmp948z/bp/pMLW9gyyG7/
ローザス『我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲』
ケースマイケル率いるローザスの「我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲」は、バッハの音楽に着想を得て振り付けられた作品です。
タイトルの「我ら人生のただ中にあって」は、宗教改革で有名なマルティン・ルターの言葉「我ら人生のただ中にあって、死に取り囲まれている」から取られています。
ローザスの芸術監督アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルはベルギーの振付家/ダンサーで、自身を含む4人の女性ダンサーとともに、1983年にベルギー/ブリュッセルでローザスを結成し、コンテンポラリー・ダンス界を牽引しています。
演奏は、リヨン国立高等音楽院、フライブルク音楽大学、ジュリアード音楽院といった名門校で学んだカナダ/モントリオール出身の世界的チェロ奏者ジャン=ギアン・ケラスです。
【動画】Mitten wir im Leben sind/Bach6Cellosuiten (2017) — teaser(YouTube 「Rosas VZW」チャンネル)
ローザス Rosas 『我ら人生のただ中にあって/バッハ無伴奏チェロ組曲』 Mitten wir im Leben sind/Bach6Cellosuiten |
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■振付:アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル Anne Teresa De Keersmaeker ■音楽:J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲 6 Cello Suites, BWV1007-1012」 第1番 ト長調 BWV1007 第2番 ニ短調 BWV1008 第3番 ハ長調 BWV1009 第4番 変ホ長調 BWV1010 第5番 ハ短調 BWV1011 第6番 ニ長調 BWV1012 ■出演: ローザス(ダンス) ジャン=ギアン・ケラス Jean-Guihen Queyras(チェロ) ■収録:2022年7月9~12日 ライツ・スタジオ(ベルギー/ブリュッセル) |
チューリヒ・バレエ『冬の旅』
チューリヒ・バレエ『冬の旅』は、チューリヒ・バレエ芸術監督・振付家のクリスティアン・シュプックがフランツ・シューベルト(1797〜1828)が作曲し、ハンス・ツェンダー(1936〜2019)が編曲した同名歌曲集に振り付けた作品で、シュプックはこの作品で2019年にブノワ賞(振付家部門)を受賞しています。
歌曲集『冬の旅』はドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラー(1794〜1827)の詩に、19世紀ロマン派を代表する作曲家のシューベルトが作曲し、全部で24曲で構成されています。
失恋して街を去り、冬の荒野をさまよう若者の心象風景を描いた作品で、シューベルトが亡くなる前年の1827年秋に書かれたシューベルトの代表作であり、あらゆる歌曲集のなかでも最高峰と言われています。
クリスティアン・シュプックは、ドイツの名門ジョン・クランコ・スクールを卒業し、シュツットガルト・バレエなどでダンサー、コレオグラファーとして活躍し、チューリッヒ・バレエでは『冬物語』以外に『ロメオとジュリエット』や『くるみ割り人形とねずみの王様』などを振り付けています。
『くるみ割り人形とねずみの王様』は NHK BS プレミアムシアター で何度も放送されており、日本でも人気の高い作品です。
なお、クリスティアン・シュプックは、2023/24シーズンからベルリン国立バレエの芸術監督に就任することが発表されており、後任のチューリヒ・バレエ芸術監督には、世界的に著名な振付家のキャシー・マーストンが就任することが決まっています。
『冬の旅』では、『くるみ割り人形とねずみの王様』でも活躍していた日本人ダンサーの前田明里(まえだ・めいり)さんの活躍する姿を見ることができます。
【動画】Trailer – Winterreise – Ballett Zürich(YouTube 「Opernhaus Zürich」チャンネル)
チューリヒ・バレエ Ballett Zürich 『冬の旅』Winterreise |
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■振付:クリスティアン・シュプック ■音楽:ハンス・ツェンダー、フランツ・シューベルト ■出演: チューリヒ・バレエ テノール:マウロ・ペーター ■指揮:ベンジャミン・シュナイダー ■管弦楽:フィルハーモニア・チューリヒ ■収録:2021年2月12・13日 チューリヒ歌劇場(スイス/チューリヒ) |
チェコ国立バレエ「イリ・キリアン 時の架け橋」
「イリ・キリアン 時の架け橋」はチェコスロバキア出身の世界的振付家イリ・キリアン自らが選んだ4作品のミックスプログラムで、2018年10月にチェコスロバキア共和国建国100年を祝い上演された公演を収録したものです。
イリ・キリアンは、1947年にチェコスロバキア(現チェコ)のプラハに生まれ、英国ロイヤル・バレエ・スクールを経てジョン・クランコ率いるシュツットガルト・バレエに入団し、ダンサーとして活躍しながらクランコの元で振付家としてのキャリアをスタートさせました。
1978年から1999年までは、ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)の芸術監督を務め、多くの作品を発表するとともに、多くの才能ある振付家を発掘・育成もしています。
この舞台では、キリアンの代表作から、ストラヴィンスキーの音楽からインスピレーションを得た『詩篇交響曲』、イタリアのバロッコ音楽に合わせて踊られる『ベラ・フィギュラ』などが上演されており、荻本美穂(おぎもと・みほ)さん、藤井彩嘉(ふじい・あやか)さん、渡部 綾(わたなべ・あや)さんら日本人ダンサーも活躍しています。
【動画】Kylián – Mosty času – trailer(YouTube 「Balet Národního divadla / Czech National Ballet」チャンネル)
チェコ国立バレエ Czech National Ballet 「イリ・キリアン 時の架け橋」Kylián Bridges of Time |
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■演目: 『詩編交響曲』(1978) 振付:イリ・キリアン 音楽:ストラヴィンスキー 『ベラ・フィギュラ』(1995) 振付:イリ・キリアン 音楽:ルーカス・フォス ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ アレッサンドロ・マルチェルロ アントニオ・ヴィヴァルディ ジュゼッペ・トレルリ 『小さな死』(1991) 振付:イリ・キリアン 音楽:モーツァルト 間奏曲 音楽:モーツァルト 『6つの踊り』(1986) 振付:イリ・キリアン 音楽:モーツァルト ■出演:チェコ国立バレエ ■指揮:ヤロスラフ・キズリンク ■合唱:国民劇場オペラ合唱団 ■管弦楽:国民劇場管弦楽団 ■収録:2018年10月11日 国民劇場(チェコ/プラハ) |