東京バレエ団は、日本を代表する文豪・三島由紀夫の没後50周年記念公演として、モーリス・ベジャールが三島由紀夫の作品と生涯を題材にしたバレエ『M』を、2020年10月に東京文化会館で、11月に神奈川県民ホールで上演します。
【10/9追記】
ヴァイオレット役変更について追記しました。
【11/21追記】
有料配信(11/25から11/30まで)について追記しました。
東京バレエ団 モーリス・ベジャール振付『M』
日本を代表する文豪・三島由紀夫の作品と生涯を題材に、巨匠モーリス・ベジャール Maurice Béjart(1927-2007)が振り付けたバレエ『M』が、2020年秋に東京と神奈川で上演されます。
今年2020年は三島由紀夫(1925-1970)没後50周年にあたり、映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』の公開など、関連事業が行われていますが、東京バレエ団でも三島由紀夫没後50周年記念公演として『M』を上演します。
作品名の「M」について、東京バレエ団の公式サイトに以下のように記載があります。
「Mとは生の象徴である la Mer(海)、さらに la Mythologie(神話)、la Metamorphose(変容)、la Mort(死)をも意味する。」(引用元:https://thetokyoballet.com/repertory/Maurice-Bejart/m.html)
ご存知の通り、三島由紀夫は文学者にとどまらず、政治活動家としても精力的に活動し、1970年には自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げています。
「生と死」は、モーリス・ベジャールが持ち続けたテーマであり、多くの作品に登場しますが、ベジャールは父親である高名な哲学者ガストン・ベルジェ Gaston Berger からも大きな影響を受けているようです。
日本通としても知られているベジャールは、東京バレエ団に『ザ・カブキ』(1986)、『舞楽』(1989)、『M』(1993)の三作品を創作していますが、『M』は実に10年ぶりの上演となります。
『M』は東京バレエ団にとって大事なレパートリーですが、今回の上演では、三島由紀夫の分身である4名の主要ダンサーが全て入れ替わります。
Ⅰ—イチを柄本 弾さんが、Ⅱ—ニを宮川新大さんが、Ⅲ—サンを秋元康臣さんが演じ、そして、重要な役であるⅣ—シ(死)は池本祥真さんが抜擢されました。
Ⅳ—シ(死)は、ストーリーテラーのような役割も担い、また、男性群舞においてはシャープな身のこなしで全体をリードするとても重要な役どころです。
長年、Ⅳ—シ(死)を演じてきた飯田宗孝団長が指導する他、初演でⅣ—シ(死)にキャスティングされたという小林十市さんも来日して指導にあたるそうです。
2018年4月に東京バレエ団にソリストとして入団して以来、『白鳥の湖』の道化や『ラ・バヤデール』のブロンズ像など、強靭なテクニックが求められる役で頭角を現し次々と主要な役を射止めている池本祥真さんの活躍に大きな期待がかかります!
■振付・演出・衣裳コンセプト
モーリス・ベジャール
■音楽
黛 敏郎
クロード・ドビュッシー
ヨハン・シュトラウス二世
エリック・サティ
リヒャルト・ワーグナー
■主な配役(予定)
Ⅰ—イチ:柄本 弾
Ⅱ—ニ:宮川新大
Ⅲ—サン:秋元康臣
Ⅳ—シ(死):池本祥真
聖セバスチャン:樋口祐輝
女:上野水香
海上の月:金子仁美
オレンジ:沖香菜子
ローズ:政本絵美
ヴァイオレット:川島麻実子 → 伝田陽美
【10/9追記】
ヴァイオレット役の川島麻実子さんが足を怪我したために降板し、代わりに伝田陽美さんが同役で出演することになりました。
公演概要
【東京公演】
■日程:
・2020年10月24日(土)14:00
・2020年10月25日(日)14:00
(全2公演)
■上演時間:約1時間40分(休憩なし)
■音楽:ピアノの生演奏および特別録音による音源を使用
■会場:東京文化会館
■アクセス:
・JR「上野駅」公園口改札から徒歩約1分
・東京メトロ「上野駅」7番出口から徒歩約5分
・京成「上野駅」正面口 改札から徒歩約7分
(アクセス詳細はこちら)
■チケット(税込):
S席:11,000円
A席:9,000円
B席:7,000円
C席:5,000円
D席:4,000円
E席:3,000円
ペア割引(2枚で1,000円割引)、U25シート(小学生から25歳までの方が対象)等、各種割引あり。
詳細は公式サイトをご確認ください。
■公式サイト:https://www.nbs.or.jp/stages/2020/m/
【神奈川公演】
■日程:2020年11月21日(土)15:00 開演(14:15開場)
■上演時間:約1時間40分(休憩なし)
■音楽:ピアノの生演奏および特別録音による音源を使用
■会場:神奈川県民ホール 大ホール
■アクセス:みなとみらい線日本大通り駅3番出口より徒歩約8分(アクセス詳細はこちら)
■チケット:
S席:10,000円
S席ペア:19,000円
A席:7,000円
B席:5,000円
C席:3,000円
学生(24歳以下・枚数限定)席:2,000円
(注)未就学のお子様は入場できません。
■公式サイト:https://www.kanagawa-kenminhall.com/detail?id=36809
モーリス・ベジャール振付『M』 11月25日(水)より有料配信決定!
10月24日(土)・25日(日)に上演された、東京バレエ団 モーリス・ベジャール振付『M』の舞台映像が急遽、11月25日の三島由紀夫の命日にあわせて有料配信されることが、急遽、決定しました。
配信される映像は2020年10月に上演された舞台映像全編で、配信期間中には何度でも繰り返し視聴することができます。
■配信期間:2020年11月25日(水)18:00〜11月30日(月)23:59
■視聴券料金(税込):3,000円
■販売期間:2020年11月17日(火)10:00〜11月30日(月)21:00
【公式サイト】https://www.nbs.or.jp/stages/2020/m/streaming.html