2017年6月22日に新国立劇場バレエ団の昇格、移行、退団に関する発表がありました。
新国立劇場バレエ団公式サイトはこちら
『ジゼル』を上演中の新国立劇場 オペラパレスのホワイエにも掲示されていました。
井澤 駿さんのプリンシパル昇格、渡邊峻郁さんのファースト・ソリスト昇格は喜ばしいことですが、プリンシパルの八幡顕光さん、ソリストの堀口 純さん、丸尾孝子さんがシーズン契約ダンサーから登録ダンサーに移行されることには寂しさを感じます。
完全に退団する訳ではありませんが、登録ダンサーになると、登場機会はめっきり減ることでしょう。
また、池田武志さん、小口邦明さん、林田翔平さん、盆子原美奈さんの4名は2016/2017シーズンで退団されます。
池田さんは体格の良さを生かしたダイナミックな踊りが、小口さんは振り付けにおいても個性的な魅力を発揮された『ダンス・トゥ・ザ・フューチャー』が、林田さんはこどもバレエ『しらゆき姫』で細田千晶さんを相手にレックス(王子)を踊られた姿がとても印象深く記憶されています。
『しらゆき姫』は7月に公演を控えており、劇場内外にはポスターが掲示されています。
盆子原さんはクラシックのみならず、コンテンポラリーの踊り手として『ダンス・トゥ・ザ・フューチャー』では引っ張りだこでした。
彼女が去ってしまい、振り付けをする側の方々は困るのではないでしょうか。
退団される方の進路は分かりませんが、新国立劇場バレエ団での出演はこの『ジゼル』が最後だと思います。
しっかりとその勇姿を目に焼き付けたいと思います。
新天地でも皆さんが益々ご活躍されることを祈念いたします。
なお、移行、退団される方は次の配役で出演しています。一緒に応援しましょう。(‘◇’)ゞ
八幡顕光さん:村人のパ・ド・ドゥ(7/1)
堀口 純さん:バチルド、ドゥ・ウィリ(6/24マチネ、25、26、7/1)
丸尾孝子さん:ベルタ(全日)
池田武志さん:村の若者たち、延臣
小口邦明さん:村の若者たち、延臣
林田翔平さん:村の若者たち、延臣
盆子原美奈さん:村の娘たち、ウィリたち
この演出をみて、何か感じませんか?
7月1日(土)は大変なことになる気がします。
この日は、『ジゼル』の千秋楽ですが、2016/2017シーズンの最後でもあります。
この楽日に八幡顕光さんを「村人のパ・ド・ドゥ」で起用するあたりが心憎いですね。
パートナーは奥田花純さんです。
あらためてお知らせしたいと思いますが、奥田さん、絶好調です!
私は、この場面で爆発的な拍手と歓声が沸き起こるものと想像します。
そして、ドゥ・ウィリを演じる堀口さんにはカーテン・コールの際に大きな拍手と歓声が沸き上がるでしょう。
以前の新国は、知らないうちにダンサーが退団していた、という状況でしたが、最近では、積極的に広報しています。
これはファンからの要望に劇場側がお応えいただいたものと理解しています。
やはり、長年貢献してこられたダンサーが劇場を去る際には、それなりの区切りをつけたいのがファン心理でしょう。
契約ダンサーから登録ダンサーへの移行であり退団ではありませんが、それはほとんど出演の機会がなくなること、あったとしてもキャラクターでの出演が多くなることを過去の実績は意味しています。
このことを理解しているファンからは、今までの感謝の気持ちが溢れて噴出してくるのだろうと思うわけです。
さて、去る方がいる一方で、新しく入団される方もいます。
新国立劇場バレエ研修所第12期修了生、赤井綾乃さん、横山柊子さん、渡邊拓朗さんが2017/2018シーズンから入団することは4月23日に投稿いたしました。その記事はこちら
現在、上演中の『ジゼル』にも出演されています。
赤井さんと横山さんは、貴婦人とウィリたちで出演します。
一糸乱れぬ新国コールドの一員になる訳です。
新たに入団される若いダンサーたちが、先輩方からの伝統を受け継ぎ、活躍していくことに期待したいと思います。