世界最高峰のバレエ団の一つである英国ロイヤル・バレエの高田 茜さんと平野亮一さんを密着取材したテレビ番組「英国ロイヤルバレエ~茜と亮一 プリンシパルの輝き」が、2021年12月20日(月)に再放送されます。
2016年に英国ロイヤル・バレエのプリンシパルに同時昇格した高田 茜さんと平野亮一さんの二人に密着取材し、2018年3月に放送されて大きな反響を呼んだ番組です。
英国ロイヤルバレエ~茜と亮一 プリンシパルの輝き
2016年、英国ロイヤル・バレエは、高田 茜さんと平野亮一さんがカンパニーに所属するダンサーの最高位であるプリンシパルに昇格することを発表しました。
2010年に吉田 都さんがロイヤルを退団して以来となる日本人プリンシパル誕生に、日本のバレエファンは狂喜乱舞しました!
番組は、宝塚出身の女優 遼河はるひさんが英国ロイヤル・バレエの本拠地があるコヴェントガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスを訪ずれ、吉田 都さんの案内も受けながら高田 茜さんと平野亮一さんの魅力を伝えます。
高田さんと平野さんが共演した英国ロイヤル・バレエ公演『くるみ割り人形』の舞台映像も抜粋で紹介され、二人が踊る金平糖の精と王子のグラン・パ・ド・ドゥも放送されます。
高田 茜さんと平野亮一さんにとって上司となるケヴィン・オヘア芸術監督を訪ずれ、二人をプリンシパルに昇格させたいきさつなども紹介されます。
バレエ団のコーチが平野亮一さんのことを「ヘブンリー平野」と呼んでいたエピソードを紹介しました。
平野亮一さんが駆け出しの頃、平野さんは代役としてどんな役もすぐにこなせたことから「ヘブンリー=神の助け」と呼んだそうです。
ダンサーには怪我がつきものです。
芸術監督やコーチなどスタッフの立場からすれば、怪我によるダンサーの降板は大きな問題であり、代役をどうするのかということは特に頭を悩ませる出来事のはずです。
そんなピンチに何でもすぐにこなしてくれるダンサーがいたら、どれほど有り難い存在でしょうか。
まさに天の恵みですね。
平野さんの絶え間ない努力がダンサーとしての成長を促し、プリンシパル昇格へのチャンスに結びついたエピソードとして見習いたい話ですね。
高田 茜さんについては、コンテンポラリー・ダンス『ウルフ・ワークス』での踊りを見て『ジゼル』の主役に抜擢し、「彼女(高田 茜さん)は歴史に残る素晴らしいジゼル になると思い、プリンシパルに昇格させた」そうです。
『ウルフ・ワークス』は、英国を代表する女性作家ヴァージニア・ウルフの小説をもとにしてマックス・リヒターの曲にウェイン・マクレガーが振り付けた実験的な作品です。
高田 茜さんが出演しているDVD・Blu-rayも発売されています。
残念ながら高田 茜さんが主演している『ジゼル』のDVD・Blu-rayはありません。
また、高田 茜さんが英国ロイヤル・バレエに入団したときから知っているという元プリンシパル で現在はコーチとして後進の指導に当たるレスリー・コリアさんも出演しています。
高田 茜さんが怪我をしたとき、レスリー・コリアさんは怪我をしたダンサーのレッスンを受け持っていたことから高田さんを知り、それ以来、一緒にレッスンをしているそうです。
レスリー・コリアさんはフレデリック・アシュトンやケネス・マクミランといった英国ロイヤル・バレエが誇る作品群を振り付けた振付家から直接指導を受けた世代です。
吉田 都さんも怪我をしたときや振付指導では、レスリー・コリアさんにとてもお世話になったそうです。
高田 茜さんも入団初期から、名ダンサーであり名コーチでもあるレスリー・コリアさんの指導を受けることができたことは、とても幸運なことだったのではないでしょうか。
怪我はしないに越したことはありませんが、レスリー・コリアさんとの出会えたことに関しては、怪我の功名と言えそうです。
他にも、吉田 都さんがロイヤル・オペラ・ハウスの中を案内してくれる映像をはじめ、英国ロイヤル・バレエについて理解を深めることができる貴重な映像が満載の番組です。
高田 茜さんと平野亮一さんのファンはもちろん、吉田 都さんのファン、英国ロイヤル・バレエのファンは必見の番組です。
番組概要
英国ロイヤルバレエ~茜と亮一 プリンシパルの輝き
■日程:2021年12月20日(月)14:42~16:12
■チャンネル:NHK BS プレミアム
■出演:吉田 都、平野亮一、高田 茜、ケヴィン・オヘア(英国ロイヤル・バレエ芸術監督/バーミンガム・ロイヤル・バレエ 元プリンシパル)、レスリー・コリア(英国ロイヤル・バレエ コーチ/元プリンシパル) 他
■リポーター:遼河はるひ