イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)2020-21 シーズン発表/タマラ・ロホ振付『ライモンダ』に注目!

タマラ・ロホ芸術監督率いるイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)が2020-21 シーズンのプログラムを発表しています。

2020年10月15日に、タマラ・ロホが演出・振付を手がける『ライモンダ』で開幕します!

イングリッシュ・ナショナル・バレ 2020-21 シーズン
English National Ballet 2020-21 Season

1950年にロンドン・フェスティバル・バレエとして設立され、2020年に創立70周年を迎えたイングリッシュ・ナショナル・バレエ 2020-21 シーズンのラインナップが発表されました。

最大の注目は、芸術監督兼リード・プリンシパル としてカンパニーを牽引するタマラ・ロホが満を持して発表する彼女自身の演出・振付作『ライモンダ』ではないでしょうか。

また、日本人ダンサーとして高橋絵里奈さん、加瀬 栞さん、猿橋 賢さん、金原里奈さん、康 千里さん、鈴木絵美里さんらが所属し、主要な役を任せられているので、皆さんの活躍も楽しみです。

今回はイングリッシュ・ナショナル・バレエ 2020-21 シーズンについて紹介します。

イングリッシュ・ナショナル・バレエ 2020-21 シーズン 予告編映像

English National Ballet 2020/2021 Season Trailer
English National Ballet 2020/2021 Season Trailer

各演目紹介

ライモンダ RAYMONDA

■日程:2020年10月15日〜17日
■会場:マンチェスター・パレス・シアター(Manchester Palace Theatre)

■日程:2020年10月21日〜24日
■会場:メイフラワー・シアター(サウサンプトン)(Mayflower Theatre, Southampton)

■日程:2020年10月28日〜31日
■会場:ミルトン・ケインズ・シアター(Milton Keynes Theatre)

■日程:2021年1月7日〜16日
■会場:ロンドン・コロシアム(London Coliseum)

イングリッシュ・ナショナル・バレエは、古典バレエの名作『ライモンダ』(全3幕)の新版を制作します。

英国において『ライモンダ』の全幕をレパートリーに持つカンパニーはないそうです。

この新制作により、タマラ・ロホ芸術監督が、演出・振付にも活躍の場を広げまることになります。

改訂版は、マリウス・プティパの原振付とアレクサンドル・グラズノフの原曲を尊重しつつ、19世紀中期のクリミア戦争に従軍したナイチンゲールら看護師にインスピレーションを得て、新しくドラマティックな物語に生まれ変わります。

タマラ・ロホ版『ライモンダ』は舞台をクリミア戦争に設定し、ライモンダを看護師を志す若い女性としてキャスティングします。

なお、2020年はナイチンゲールの生誕200周年にあたります。

(フィンランド国立バレエとの共同制作)

クレジット
【演出・振付】タマラ・ロホ(Tamara Rojo)(マリウス・プティパ原振付に基づく)
【音楽】アレクサンドル・グラズノフ(Alexander Glazunov)
【編曲】ギャヴィン・サザーランド(Gavin Sutherland)
【編曲】ラーズ・ペイン(Lars Payne)
【舞台美術】アントニー・マクドナルド(Antony McDonald)
【照明】マーク・ヘンダーソン(Mark Henderson)

クリーチャー CREATURE

■日程:2020年11月11日〜15日
■会場:サドラーズ・ウェルズ(ロンドン)(Sadler’s Wells, London)

■日程:2020年11月18日〜21日
■会場:ブリストル・ヒポドローム(Bristol Hippodrome)

【海外ツアー】
■日程:2021年3月18日〜20日
■会場:ハリス・シアター(米国シカゴ)(Harris Theater, Chicago)

『クリーチャー CREATURE』は、『ダスト Dust』『ジゼル Giselle』に続き、イングリッシュ・ナショナル・バレエとアクラム・カーンによる3度目のコラボレーション作品です。

『クリーチャー』は、ドイツの表現主義作家、ゲオルク・ビューヒナーによる未完の戯曲『ヴォイツェック(Woyzeck)』やイギリスの小説家、メアリー・シェリーによるゴシック小説『フランケンシュタイン』からの影響を受け、見捨てられること、孤独、心のもろさをテーマとして描かれています。

『ジゼル』でも衣装を担当したアカデミー賞受賞デザイナーのティム・イップら素晴らしい制作チームとタッグを組んでいます。

クレジット
【演出・振付】アクラム・カーン(Akram Khan)
【音楽・サウンドデザイン】ヴィンチェンツォ・ラマーニャ(Vincenzo Lamagna)
【ヴィジュアル・衣装】ティム・イップ(Tim Yip)
【照明】マイケル・ハルズ(Michael Hulls)
【ドラマトゥルギー】ルス・リトル(Ruth Little)

Creature by Akram Khan: Rehearsal Trailer | English National Ballet
Creature by Akram Khan: Rehearsal Trailer | English National Ballet

くるみ割り人形 NUTCRACKER

■日程:2020年12月10日〜2021年1月3日
■会場:ロンドン・コロシアム(London Coliseum)
■上演時間:約2時間(休憩1回)

イングリッシュ・ナショナル・バレエの『くるみ割り人形』は、ウエイン・イーグリングのコンセプト・振付作品です。

日本の新国立劇場バレエ団がレパートリーとしているイーグリング版と基本的には同じようですが、美術はピーター・ファーマーが担当しています。

老若男女を問わず、クリスマスを彩るイベントとしてすっかり定着しており、2017年、2018年、2019年にはチケットが完売するほど好評を博しています。

クレジット
【コンセプト・振付】ウエイン・イーグリング(Wayne Eagling)
【コンセプト】トゥール・ヴァン・シャイク(Toer van Schayk)
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky)
【美術】ピーター・ファーマー(Peter Farmer)
【照明】デヴィッド・リチャードソン(David Richardson)

Nutcracker: Trailer | English National Ballet
Nutcracker: Trailer | English National Ballet(限定公開)
Nutcracker: Rina Kanehara in rehearsals | English National Ballet
Nutcracker: Rina Kanehara in rehearsals | English National Ballet

『くるみ割り人形』のリハーサルをする金原里奈さん。

マイ・ファースト・バレエ 白鳥の湖
MY FIRST BALLET : SWAN LAKE

■日程:2021年4月7日〜4月17日
■会場:ピーコック・シアター(ロンドン)(The Peacock, London)

■日程:2021年5月15日〜5月16日
■会場:ウィカム・スワン(Wycombe Swan)

■上演時間:約1時間30分(休憩1回)

子供のバレエ鑑賞デビューにふさわしく、3歳以上向けにアレンジされた『白鳥の湖』です。

イングリッシュ・ナショナル・バレエのバレエ・マスター/レペティトゥールのアントニオ・カスティーラが振り付けました。

物語の理解を手助けするためのナレーションがあり、上演時間も本公演に比べて短くしてあるので、家族みんなで楽しむことができます。

マイ・ファースト・バレエ・シリーズは、2012年に始めてから32万人を超える人々が楽しんでいます。

クレジット
【振付】アントニオ・カスティーラ(Antonio Castilla)
【音楽】ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky)
【編曲】ギャヴィン・サザーランド(Gavin Sutherland)
【舞台装置・衣装】ピーター・ファーマー(Peter Farmer)
【ドラマトゥルギー】ルー・コープ(Lou Cope)

My First Ballet: Swan Lake – Teaser | English National Ballet
My First Ballet: Swan Lake – Teaser | English National Ballet
My First Ballet: Swan Lake – long swan excerpt | English National Ballet
My First Ballet: Swan Lake – long swan excerpt | English National Ballet

ザ・フォーサイス・イブニング
THE FORSYTHE EVENING

■日程:2021年4月15日〜24日
■会場:サドラーズ・ウェルズ(ロンドン)(Sadler’s Wells, London)
■上演時間:約2時間5分(休憩2回)

ウィリアム・フォーサイス作品によるトリプル・ビルです。

Blake Works I』は、イギリスの若手ミュージシャン、ジェイムス・ブレイクのアルバム『ザ・カラー・イン・エニシング The Colour in Anything』から7曲に振り付けられ、21名のダンサーが出演します。

2018年に『Playlist (Track 1, 2)』として初演された作品が、2021年に『Playlist (EP)』として6つの楽曲に30名程のダンサーが出演する拡張された作品となって戻ってきます。

Approximate Sonata 2016』は、元は1996年に振り付けられた作品をパリ・オペラ座バレエのために作り直しました。

クレジット
Blake Works I
【振付・舞台デザイン】ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)
【照明】ターニャ・ルール(Tanja Rühl)、ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)
【衣装】(Dorothee Merg)、ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)
【音楽】ジェイムス・ブレイク(James Blake) – The Colour in Anything

Playlist (EP)
【振付・舞台デザイン・衣装】ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)
【照明】ターニャ・ルール(Tanja Rühl)
【音楽】
Peven Everett – Surely Shorty
Abra – Vegas
Lion Babe – Impossible (Jax Jones remix)
Khalid – Location
Barry White – Sha La La Means I love You
Nathalie Cole – This Will Be (An Everlasting Love)

Approximate Sonata 2016
【振付・舞台デザイン・照明】ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)
【衣装】ステファン・ギャロウェイ(Stephen Galloway)

Playlist (Track 2) by William Forsythe (extract) | English National Ballet
Playlist (Track 2) by William Forsythe (extract) | English National Ballet