スペインのバルセロナを舞台に陽気に繰り広げられる古典バレエの人気演目『ドン・キホーテ』のおすすめDVD&Blu-rayを紹介を紹介します。
ガラ公演やコンクールの定番でもあり、とにかく明るく楽しいバレエで老若男女を問わず楽しめること間違いありません。
ぜひ、お気に入りのダンサーやカンパニーの映像を見つけてください。
【紹介しているDVD&Blu-ray】
■英国ロイヤル・バレエ(1)(高田 茜 & アレクサンダー・キャンベル)
■英国ロイヤル・バレエ(2)(マリアネラ・ヌニェス & カルロス・アコスタ)
■ミラノ・スカラ座(ナタリア・オシポワ & レオニード・サラファーノフ)
■ウィーン国立バレエ(マリア・ヤコヴレワ & デニス・チェリェヴィチコ)
■アメリカン・バレエ・シアター(ABT)(ミハイル・バリシニコフ & シンシア・ハーヴェイ)
■新国立劇場バレエ団(スヴェトラーナ・ザハロワ & アンドレイ・ウヴァーロフ)
■K-BALLET COMPANY(荒井祐子 & 熊川哲也)
■東京バレエ団(藤友佳理 & 高岸直樹 )
バレエ『ドン・キホーテ』
バレエ『ドン・キホーテ』は、スペインの作家セルバンテスの冒険譚を元に、床屋の青年バジルと町娘キトリの恋物語を中心に描いた古典バレエの人気演目です。
スペインのバルセロナを舞台に、闘牛士や町の女たちによるスペイン舞踊、ドン・キホーテの夢の中で繰り広げられる美しい群舞、そして第3幕のキトリとバジルの結婚式の場で踊られるグラン・パ・ド・ドゥなどが披露されます。
とくに第3幕のグラン・パ・ド・ドゥは超絶技巧の応酬が大きな見せ場となっており、バジルの大きな跳躍や回転、キトリがコーダで見せる32回のグラン・フェッテなどで会場は興奮の坩堝と化します。
英国ロイヤル・バレエ『ドン・キホーテ』(1/2)
【振付】カルロス・アコスタ
【主演】高田 茜 & アレクサンダー・キャンベル
英国ロイヤル・バレエのアコスタ版『ドン・キホーテ』は、元英国ロイヤル・バレエ プリンシパルで現在はバーミンガム・ロイヤル・バレエ芸術監督を務めるカルロス・アコスタが振り付け、2013年9月に世界初演されました。
古典の伝統に敬意を払いつつも、アコスタならではの表現の可能性を探り、リアリズムを取り入れたオリジナルの演出が加えられています。
例えば、第2幕のジプシーの野営地の人形劇の場面は進行の妨げになるのではないか、ということでカットされ、その代わりにギタリストのライブ演奏に合わせてジプシーが踊る場面が新たに加えられています。
また、音楽に合わせてダンサーたちが掛け声をかけたり、ダンサーたちが舞台上でおしゃべりをしたり、古典作品では戸惑うような演出にも挑戦しています。
高田 茜さんとアレクサンダー・キャンベルが主演し、ドリアードの女王役で金子扶生さんが出演しています。
英国ロイヤル・バレエのダンサーにもとても愛されている作品です。
【キャスト】
キトリ(ロレンツォの娘):高田 茜
バジル(床屋の青年):アレクサンダー・キャンベル
ドン・キホーテ:クリストファー・サンダース
サンチョ・パンサ(従者):フィリップ・モズリー
ロレンツォ(宿屋の主人):ギャリー・エイヴィス
ガマーシュ(裕福な貴族):トーマス・ホワイトヘッド
エスパーダ(闘牛士):ヴァレンティノ・ズッケッティ
メルセデス:マヤラ・マグリ
キトリの友人:崔 由姫、ベアトリス・スティックス=ブルネル
ドリアードの女王:金子扶生
アムール(キューピッド):アンナ・ローズ・オサリバン
ドゥルシネア(第1幕):ララ・ターク 他
【クレジット】
振付:カルロス・アコスタ(原振付:マリウス・プティパ)
音楽:レオン(ルートヴィヒ)・ミンクス
編曲:マーティン・イェーツ
美術:ティム・ハットリー
照明:ヒュー・ヴァンストーン
指揮:マーティン・イェーツ
演奏:コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団
芸術監督:ケヴィン・オヘア
【収録】
2019年2月16日・19日 (ロンドン、コヴェント・ガーデン、英国ロイヤル・オペラ・ハウス)
【特典映像】(日本語字幕付き)
● ロイヤル・バレエはなぜ『ドン・キホーテ』が好きなのか(出演者インタビュー)
● 高田 茜のリハーサルを指導するダーシー・ バッセル
● 『ドン・キホーテ』の舞台美術について
収録時間:本編128分、特典映像12分
発売日:2020年5月23日
製作・販売:新書館
英国ロイヤル・バレエ『ドン・キホーテ』(2/2)
【振付】カルロス・アコスタ
【主演】マリアネラ・ヌニェス & カルロス・アコスタ
英国ロイヤル・バレエ『ドン・キホーテ』は、上記に加え、振付のカルロス・アコスタ自身がマリアネラ・ヌニェス相手に主演している映像も発売されています。
平野亮一さん演じるエスパーダの迫力ある演技にも注目です。
【キャスト】
キトリ:マリアネラ・ヌニェス
バシリオ(バジル):カルロス・アコスタ
ドン・キホーテ:クリストファー・サンダース
サンチョ・パンサ:フィリップ・モスレイ(フィリップ・モズリー)
ロレンツォ:ギャリー・エイヴィス
ガマーシュ:ベネット・ガートサイド
エスパーダ:平野亮一
メルセデス:ローラ・モレラ(ラウラ・モレーラ)
【収録】
2013年 (ロンドン、コヴェント・ガーデン、ロイヤル・オペラ・ハウス)
収録時間:125分+12分(キャストと仲間たちへのインタヴュー)
発売日:2014年8月26日
レーベル:Opus Arte
ミラノ・スカラ座バレエ『ドン・キホーテ』
【振付】ルドルフ・ヌレエフ
【主演】ナタリア・オシポワ & レオニード・サラファーノフ
世界的な大スター、ナタリア・オシポワとレオニード・サラファーノフが共演して沸かせる、超絶技巧満載のヌレエフ版『ドン・キホーテ』です。
キトリ役のナタリア・オシポワは、ボリショイ・バレエ、ミハイロフスキー・バレエを経て、現在は英国ロイヤル・バレエのプリンシパルとして、強靭なテクニックに定評があり、ブノワ賞、英国舞踊批評家協会賞など受賞も多数。
バジル役のレオニード・サラファーノは、キエフ・バレエ、マリインスキー・バレエなど世界有数のバレエ団で踊り、現在はミハイロフスキー劇場バレエのプリンシパルです。
モスクワ国際バレエ・コンクール金賞、ブノワ賞受賞など受賞も多数。
【キャスト】
キトリ:ナタリア・オシポワ
バジル:レオニード・サラファーノフ
キトリの友人:ルーシーメイ・ディ・ステファノ、デニース・ガッツォ
街の踊り子:ヴィットリア・ヴァレリオ
エスパーダ:クリスティアン・ファジェッティ
ドリアードの女王:ニコレッタ・マンニ
キューピッド:セレーナ・サルナターロ
【収録】2014年9月25日(ミラノ・スカラ座)
収録時間:119分
ウィーン国立バレエ『ドン・キホーテ』
【振付】ルドルフ・ヌレエフ
【主演】マリア・ヤコヴレワ & デニス・チェリェヴィチコ
ウィーン国立バレエの『ドン・キホーテ』もルドルフ・ヌレエフ版で、この映像が収録されたときの芸術監督は、ヌレエフがパリ・オペラ座バレエの芸術監督時代に彼が育てた「ヌレエフ世代」のダンサーと呼ばれるマニュエル・ルグリです。
キトリを演じているのはワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業し、マリンスキー・バレエを経てウィーン国立バレエに移籍し、2010年にファースト・ソリスト(ウィーン国立バレエの最高位)に昇格したマリア・ヤコヴレワです。
バジルを演じるのはウクライナのドネツク出身で、2012年にファースト・ソリストに昇格したデニス・チェリェヴィチコです。
また、ファースト・ソリスト橋本清香さんがアモール役で出演しています。
【キャスト】
キトリ/ドゥルシネア姫:マリア・ヤコヴレワ
バジル:デニス・チェリェヴィチコ
街の踊り子:ケテヴァン・パパヴァ
アモール:橋本清香
エスパーダ:ロマン・ラツィック
森の女王:オルガ・エシナ
振付:ルドルフ・ヌレエフ
芸術監督:マニュエル・ルグリ
指揮:ケヴィン・ローズ
演奏:ウィーン国立歌劇場管弦楽団
収録:2016年5月28&31日 ウィーン国立歌劇場
アメリカン・バレエ・シアター(ABT)『ドン・キホーテ』
【振付】ミハイル・バリシニコフ
【主演】ミハイル・バリシニコフ & シンシア・ハーヴェイ
伝説のバレエダンサー、ミハイル・バリシニコフがシンシア・ハーヴェイとのペアで主演したときの映像です。
少し古い映像ですが、バリシニコフの踊りを見たことがないという方は、是非一度見てみてください!
【キャスト】
バジル:ミハイル・バリシニコフ
キトリ:シンシア・ハーヴェイ
ドン・キホーテ:リチャード・シェイファー
サンチョ・パンサ:ブライアン・アダムス
音楽:レオン・ミンクス
オーケストラ用編曲:パトリック・フライン
振付:ミハイル・バリシニコフ(マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー版による)
収録:1983年6月(ニューヨーク、メトロポリタン・オペラ・ハウス)
新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』
【振付】アレクセイ・ファジェーチェフ
【主演】スヴェトラーナ・ザハロワ & アンドレイ・ウヴァーロフ
新国立劇場バレエ団『ドン・キホーテ』のオフィシャルDVD BOOKSです。
DVDによる映像に加え、豪華写真満載の書籍には作品解説などが掲載されており、作品の理解を深められます。
スヴェトラーナ・ザハロワとアンドレイ・ウヴァーロフが客演し、新国立劇場バレエ団の2009/2010シーズンのオープニングを飾った舞台です。
【キャスト】
キトリ:スヴェトラーナ・ザハロワ
バジル:アンドレイ・ウヴァーロフ
ドン・キホーテ:長瀬信夫
サンチョ・パンサ:吉本泰久
街の踊り子:西川貴子
エスパーダ:貝川鐵夫
キトリの友人(ジュニアッタ):寺島まゆみ
キトリの友人(ピッキリア):西山裕子
メルセデス:湯川麻美子
森の女王:厚木三杏
キューピッド:高橋有里
収録:2009年10月12・14日
K-BALLET COMPANY『ドン・キホーテ』
【振付】熊川哲也
【主演】荒井祐子 & 熊川哲也
熊川哲也さんが演出・振付・美術を担当し、キトリ役の荒井祐子さんを相手に自らバジル役で主演した映像です。
熊川哲也さんにとって『ドン・キホーテ』は、ローザンヌ国際バレエコンクールでゴールドメダルを獲得し、英国ロイヤル・バレエでプリンシパルに昇格した重要な演目です。
【キャスト】
バジル:熊川哲也
キトリ:荒井祐子
康村和恵、スチュアート・キャシディ、長田佳世 ほか
【収録】2004年11月(Bunkamura オーチャードホール)
東京バレエ団『ドン・キホーテ』
【振付】ウラジーミル・ワシーリエフ
【主演】斎藤友佳理 & 高岸直樹
東京バレエ団が2002年に上演した『ドン・キホーテ』の映像です。
現在、東京バレエ団で芸術監督を務める斎藤友佳理さんが高岸直樹さんとともに主演し、現在、団長を務める飯田宗孝さんがサンチョ・パンサを演じているほか、井脇幸江さん、首藤康之さんらも出演しています。
【キャスト】
キトリ/ドゥルシネア姫:斎藤友佳理
バジル:高岸直樹
ドン・キホーテ:芝岡紀斗
サンチョ・パンサ:飯田宗孝
ガマーシュ:吉田和人
メルセデス:井脇幸江
エスパーダ:首藤康之
ロレンツォ:窪田 央
原演出・振付:マリウス・プティパ
改訂演出・振付:A・ゴールスキー、ロスチスラフ・ザハ-ロフ
新演出・振付:ウラジーミル・ワシーリエフ
舞台美術:ヴィクトル・ヴォリスキー
衣裳:ラファイル・ヴォリスキー
収録:2002年10月27日(神奈川県民ホール)
特典映像:ステージ上でのクラスの風景やカーテンコール終了時の映像、バックステージの様子などが収められています。