新国立劇場バレエ団は2022年1月14日(金)~16日(日)に東京・初台の新国立劇場 オペラパレスにて「ニューイヤー・バレエ」を開催し、アンサンブルが美しいバランシン振付『テーマとヴァリエーション』と絶滅あるいは絶滅危惧種の動物に扮したダンサーが出演し楽しいながらも現代を風刺したビントレー振付『ペンギン・カフェ』の2演目を上演します。
音楽を見るように楽しめる『テーマとヴァリエーション』と様々な動物が登場する『ペンギン・カフェ』は、予備知識がなくても楽しめるので、あまり詳しくないからとバレエ鑑賞に二の足を踏んでいる方にも親しみやすい作品です。
【上演演目の一部変更】(10/13発表)
当初上演予定演目のひとつであった『夏の夜の夢』<新制作>は、新型コロナウイルス感染症に係る日本への入国制限等の状況により公演準備を万全の状態で進めることが困難となっため、代わりに『ペンギン・カフェ』が上演されることになりました。
【出演者変更】(11/16発表)
「ニューイヤー・バレエ」の『テーマとヴァリエーション』に出演を予定していた速水渉悟さんは怪我のために出演できなくなり、代わりに奥村康祐さんが出演することになりました。
【1/14発表】
「『ペンギン・カフェ』熱帯雨林の家族」に出演予定だった中家正博さんは都合により出演できなくなったため、貝川鐵夫さんが出演することになりました。
プログラム
『テーマとヴァリエーション』 |
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『テーマとヴァリエーション』は、バレエ・シアター(現アメリカン・バレエ・シアター)に振り付け、1947年に初演された1幕もののバレエ作品です。 ストーリーがある訳ではありませんが、バランシンの作品は「音楽の視覚化」とか「見る音楽」と評される音楽と踊りの一体感が楽しめる作品です。 プリンシパルのペアのみならずコール・ド・バレエの一人ひとりまで高い技術が求められますが、全員で音楽を奏でるように踊られる様は上品な華やかさに溢れ、新年を寿ぐのにふさわしい作品です。 ■振付:ジョージ・バランシン ■音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー ■美術:牧野良三 ■衣裳:大井昌子 ■照明:磯野 睦 |
『ペンギン・カフェ』 |
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80年代に一大センセーションを巻き起こしたワールド・ミュージック・アンサンブル「ペンギン・カフェ・オーケストラ」の音楽に触発されて作られたデヴィッド・ビントレーさんの代表作の一つです。 軽やかで楽しげな音楽に合わせて様々な動物が登場しますが、それらはすでに絶滅しているか絶滅が危惧される動物たちで、見る者は環境問題について考えさせられます。 とはいえ、説教臭く観客に訴えかけている訳ではなく、サイモン・ジェフスさんの音楽と魅力的で個性的な動物に扮したダンサーたちの踊りに引き込まれ、舞台を見終えた頃には自然と環境について考えている、といった作品になっています。 今でこそ環境について様々な問題提起がなされていますが、この作品が1988年に創作されたことを考えると、ビントレーさんの先見の明に驚かされます。 『ペンギン・カフェ』は2021年1月の「ニューイヤー・バレエ」でも上演予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で上演が中止され、無観客ライブ配信(無料) が実施されたので、配信で鑑賞した方も多いかと思います。 今回はぜひ劇場で生の舞台を鑑賞してみてください! ■振付:デヴィッド・ビントレー ■音楽:サイモン・ジェフス ■美術・衣裳:ヘイデン・グリフィン ■照明:ジョン・B・リード |
キャスト
1月14日(金) |
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『テーマとヴァリエーション』 米沢 唯、 『ペンギン・カフェ』 ペンギン:広瀬 碧 ユタのオオツノヒツジ:木村優里、井澤 駿 テキサスのカンガルーネズミ:福田圭吾 豚鼻スカンクにつくノミ:五月女遥 ケープヤマシマウマ:奥村康祐 熱帯雨林の家族:小野絢子、 ブラジルのウーリーモンキー:福岡雄大 |
1月15日(土) |
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『テーマとヴァリエーション』 柴山紗帆、渡邊峻郁 『ペンギン・カフェ』 ペンギン:広瀬 碧 ユタのオオツノヒツジ:米沢 唯、井澤 駿 テキサスのカンガルーネズミ:福田圭吾 豚鼻スカンクにつくノミ:奥田花純 ケープヤマシマウマ:奥村康祐 熱帯雨林の家族:本島美和、貝川鐵夫 ブラジルのウーリーモンキー:福岡雄大 |
1月16日(日) |
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『テーマとヴァリエーション』 米沢 唯、 『ペンギン・カフェ』 ペンギン:広瀬 碧 ユタのオオツノヒツジ:木村優里、井澤 駿 テキサスのカンガルーネズミ:福田圭吾 豚鼻スカンクにつくノミ:五月女遥 ケープヤマシマウマ:奥村康祐 熱帯雨林の家族:小野絢子、 ブラジルのウーリーモンキー:福岡雄大 |
指揮:クーン・ケッセル → ポール・マーフィー → 冨田実里
管弦楽:東京交響楽団
【指揮者変更】(10/21発表)
「ニューイヤー・バレエ」の指揮を予定してたたクーン・ケッセルさんは、日本への入国制限による来日スケジュールの調整が困難なために出演できなくなり、代わりにポール・マーフィーさんが指揮をすることになりました。
【指揮者変更】(12/10発表)
「ニューイヤー・バレエ」の指揮を予定していたポール・マーフィーさんは、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株に対する政府の水際対策の強化により来日ができなくなったため、代わりに冨田実里さんが指揮することになりました。
>>> https://www.nntt.jac.go.jp/ballet-dance/news/detail/77_021844.html
関連動画
2022年1月「ニューイヤー・バレエ」告知映像|新国立劇場バレエ団
公演情報 |
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■日程: ・2022年1月14日(金)19:00 ・2022年1月15日(土)14:00 ・2022年1月16日(日)14:00 ■予定上演時間:約1時間35分(休憩含む) ■会場:新国立劇場 オペラパレス(京王新線〈都営新宿線乗入〉「初台駅」中央口直結) ■チケット: ・S席:11,000円 ・A席:8,800円 ・B席:6,600円 ・C席:4,400円 ・D席:3,300円 ・Z席:1,650円(Z席は舞台がほとんどが見えない席です。公演当日朝10:00から先着販売) 高齢者割引(65歳以上)・学生割引、ジュニア割引(中学生以下)、当日学生割引、障害者割引あり。 ■公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/newyearballet/ |