新国立劇場バレエ団『ジゼル』鑑賞に向けての予習(2013年公演の復習)

新国立劇場バレエ団の『ジゼル』開幕まで2週間を切りました。(5月24日(土)開幕)

『ジゼル』の舞台鑑賞がより豊かな経験となるように、予習して臨みたいと思います。

新国立劇場バレエ団における『ジゼル』の上演は、1997年に新国立劇場が開場して以来、通算5回目の上演となります。

その後、1998年10月、2002年6月、2006年6月、2013年2月と4回の公演を重ね、今回2017年6月公演が5回目です。

20年間で5回の上演が多いのかあるいは少ないのか、人によって意見は分かれるでしょうが、非常に人気のある演目であり、多くのダンサーからも踊りたい役として挙げられることが多いことを考慮すると、少し上演の機会が少ないように感じます。

さて、今回は、2013年2月以来の上演であり、約4年間の間隔が空きました。

まずは、前回の配役を振り返ってみましょう。

【17日、24日】
ジゼル:長田佳世
アルベルト:菅野英男

【20日、22日】
ジゼル:ダリア・クリメントヴァ(イングリッシュ・ナショナル・バレエ/シニア・プリンシパル)
アルベルト:ワディム・ムンタギロフ(イングリッシュ・ナショナル・バレエ/プリンシパル、ABTゲストアーティスト)

【23日】
ジゼル:米沢唯
アルベルト:厚地康雄

このように見てみると、4年前の公演で主役を踊られたダンサーの中で、今シーズン(2016/2017)も主役を踊るのは米沢唯さんだけであることが分かります。

(2016/2017シーズンで主役を務めるのは、米沢/井澤、小野/福岡、木村/渡邊の3組)

当時、米沢さんとペアを組んだのは、厚地さんです。新国に在籍していたのは、2010/2011シーズンから2012/2013シーズンの3シーズンでしたので、最近、新国のバレエを観るようになられた方にはなじみがないかと思いますが、日本人離れしたスマートな長身ダンサーで非常に人気がありました。

厚地さんは、ロイヤル・バレエ学校在学中にバーミンガム・ロイヤルバレエ団のデヴィッド・ビントレー監督の目にとまり、バーミンガム・ロイヤルバレエ団に入団しました。その後、ビントレー監督は新国の芸術監督を兼任することになり、厚地さんに日本で踊ることを勧め、厚地さんは約半年悩んだ末に日本で踊ることを決意したそうです。

そんな彼ですが、2012/2013シーズン終了をもってバーミンガム・ロイヤルバレエ団に戻られ、2014年にはソリストに昇格されました。
現在、バーミンガム・ロイヤルバレエ団プリンシパルの佐久間奈緒さんと結婚され、お子さんも生まれています。

バーミンガム・メールでは、写真付きで紹介しています。
Birmingham MAIL 6 SEP 2015

なお、米沢/厚地ペアの『ジゼル』公演は世界文化社からDVDが発売されていますので、このときの映像を観ることができます。

そして、最近は米沢さんとペアを組むことが多いワディム・ムンタギロフさんですが、このときはダリア・クリメントヴァさんと組まれています。

ワディム・ムンタギロフさんは、今や英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルとして押すに押されぬ人気ダンサーですが、当時はブレイク直前というかブレイク間もない頃で、何とか客演の契約に結び付けられたのでしょう。
それ以来、新国との関係は続き、シーズン・ゲスト・プリンシパルとして現在でも新国の舞台に出演されています。(今回の『ジゼル』には出演しませんが)

当時は、ロイヤルバレエ団に移籍する前のイングリッシュ・ナショナル・バレエに在籍しており、ダリア・クリメントヴァさんとパートナーを組むことが多かったようです。
ダリア・クリメントヴァさんはダンサーとしては、2014年に現役を退き、現在は、英国ロイヤル・バレエ・スクールの教師ですが、新国でもゲスト・ティーチャーとして活躍されています。

さらに、前回、主役を務められた長田佳世さんと菅野英男さんも出演されませんが、長田さんは昨年末(2016年末)の『シンデレラ』で引退されています。
菅野さんは、ダンサーとバレエ・マスターを兼務されていることから、後進の育成に当たるということなのでしょうか。

さて、2013年公演時のキャスティングを見て、すでに大きな違和感を覚える方も多いかと思いますが、今回、主役を踊る小野絢子さんと福岡雄大さんの名前が前回公演の主役に見受けられません。
これは、何かの間違いでしょうか?

誰もが認める新国の看板ペアが、前回の『ジゼル』の公演では踊っていない!?そんなことが、あるのでしょうか???

真相やいかに?次回の更新で紹介したいと思います。

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