【観賞レポ】新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』(2017/2018シーズン)

新国立劇場バレエ団は、2018年最初の舞台として『ニューイヤー・バレエ』を上演しました。

1845年の初演時、当時の人気バレリーナ4人が一度に同じ舞台に登場しセンセーションを巻き起こした『パ・ド・カトル』、バレエ・コンサート、ガラ・公演等で人気の高い『グラン・パ・クラシック』『チャコフスキー・パ・ド・ドゥ』、バレエ団としての実力が問われるバランシン作品の『シンフォニー・イン・C』の4作品が上演されました。
この公演の状況をレポートしたいと思います。

第1部

『パ・ド・カトル』

4人の役名は、初演時に出演した当時の人気バレリーナの名前だそうです。
タリオーニは初めてポワントを履いて踊ったプリマ、グリジは『ジゼル』初演時に主演する等、いずれも歴史に名を残した偉大なるプリマで、その4人が優雅に振る舞いながらも火花を散らしているという設定(?)のようです。
それは、あたかもダンスバトルの上品版のようで、優雅に振る舞えば振る舞うほど、そのライバル心が際立ち、コミカルでもありました。
実際、次のダンサーに「次の方、どうぞ」といった仕草をしたときにクスクス笑いが起きていました。( ´ ▽ ‘ )

『グラン・パ・クラシック』

続いて『グラン・パ・クラシック』です。
演目名はよく目にしますが、初めて観る演目でした。

小野絢子さんと福岡雄大さんが登場するや、会場からは拍手が湧き起りました。
年が明け、恐らくほとんどの観客が新年初めてのバレエ観賞ということもあり、気分が高揚しているところに新国立劇場を代表する看板ペアの登場に一気に気分が盛り上がりました。
それにしてもこの二人の貫禄は他を圧倒しています!

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』

第1部の最後の演目は『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』です。
こちらも米沢唯さんと奥村康祐さんが登場とすると拍手が沸き起こりました。
技術的にも非常に難しい演目ですが、米沢さんの安定感には脱帽します。
スーパーテクニックがてんこ盛りですが、超高速シェネに気分は最高潮に!

この作品は、チャイコフスキーの『白鳥の湖』で長らく使用されていない楽譜が発見され、それにバランシンが振り付けた作品とのことで、音楽を聴くと確かに『白鳥』を思い起こさせました。

第2部

『シンフォニー・イン・C』

『ニューイヤー・バレエ』は、1月6日(土)、7日(日)の2公演が上演され、配役はほぼ同じでしたが、唯一異なったのは、『シンフォニー・イン・C』の第4楽章の女性プリンシパルで、6日は細田千晶さんが、7日は木村優里さんがそれぞれ踊りました。

当初は、両日ともに木村さんが踊る予定でしたが、12月26日に変更のニュースが発表されていました。

第1楽章のプリンシパルは米沢唯さんと福岡雄大さんのペアが踊りました。
この二人が組むことは少ないため、新鮮な印象を持った方も多かったようです。

第2楽章のプリンシパルは小野絢子さんと菅野英男さんです。
この二人が組むことも少なく、また、菅野さんは、バレエマスターを兼務しており、最近では後進の指導に当たることも多いため、彼の端正な踊りを久しぶりに観た気がします。

バックを固めるダンサーは、関晶帆さんら新国を代表する長身ダンサー達でした。

第3楽章のプリンシパルは池田理沙子さんと渡邊峻郁さんのフレッシュなペアです。
渡邊さんの高く華麗な跳躍が非常に印象的でした。
池田さんの音楽と一体になった跳躍は、観ている者の心をも弾ませるかのようです。

第4楽章のプリンシパルは6日が細田千晶さん、7日が木村優里さんで、お相手は井澤駿さんでした。
第4楽章は他の楽章に比べて短いようです。後半は他の楽章が加わり、最終的には全ての楽章のダンサーが揃い一糸乱れぬ踊りを披露し、圧巻です。
これだけのダンサーを揃えられるのは新国以外にはなかなか見当たらないのではないでしょうか。

劇場は大きなブラボーと盛大な拍手が響き渡りました。
新年初めてのバレエ観賞に興奮している観客が、新国の素晴らしい踊りに触発され、様々な感情が溢れ出てきたのでしょう。

初日、6日の公演では、カーテンコールの際に、『パ・ド・カトル』のステージングをされたメイナ・ギールグッド(Maina GIELGUD)さん、『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』と『シンフォニー・イン・C』のステージングをされたパトリシア・ニアリー(Patricia NEARY)さんも登場し、観客の声援に応えていました。
7日の公演ではカーテンコールに登場されていませんでしたので、やはり初日はこういった演出も楽しみの一つです。( ´ ▽ ‘ )

なお、この公演を最後にアーティストの石山沙央理さんが退団されました。
今まで、新国での素敵な舞台を有り難うございました。
これからのご活躍を祈念いたします。

さて、新国立劇場バレエ団の次回公演は、約1か月後の2月9日(金)に開幕する『ホフマン物語』です。
新国では珍しく3公演しかありませんので、集客面では少々苦戦する演目なのでしょうか?

1月11日(木)には、2018/2019シーズンラインアップが発表されます!
例年ですと、ラインアップ発表直後の公演の際に芸術監督による説明会が開催されます。
今のところ、説明会開催の発表はありませんが、今年も実施していただけることを祈りましょう。( ´ ▽ ‘ )

公演終了後のプレゼント

2017/2018シーズンの特別支援企業グループの一つである花王株式会社様からは「est エスト ザ ローション」の試供品が配布されていました。( ´ ▽ ‘ )

バレエを観賞する方は女性が多く、しかも美意識が高い方ばかりでしょうから、化粧品を取り扱う企業からすれば優良な顧客層なのでしょう。( ´ ▽ ‘ )

試供品といってもローションのボトルは30mlも入ってます。( ´ ▽ ‘ )

いつも、ということではありませんが、劇場に足を運ぶと思いがけない良いこともありますよ。( ´ ▽ ‘ )
ぜひ、劇場でバレエを楽しみましょう!( ´ ▽ ‘ )

公演概要

新国立劇場バレエ団 2017/2018シーズン
新国立劇場 開場20周年記念特別公演
『ニューイヤー・バレエ』New Year Ballet
日時 2018年1月6日(土)18:00 / 2018年1月7日(日)14:00
会場 新国立劇場 オペラパレス
上演時間:約1時間45分(第1部:45分、休憩:25分、第2部:35分)

『パ・ド・カトル』
本島美和、寺田亜沙子、木村優里、細田千晶

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
米沢 唯、奥村康祐

『グラン・パ・クラシック』
小野絢子、福岡雄大

『シンフォニー・イン・C』
第1楽章:米沢 唯、福岡雄大
第2楽章:小野絢子、菅野英男
第3楽章:池田理沙子、渡邊峻郁
第4楽章:(6日)細田千晶、井澤 駿、(7日)木村優里、井澤 駿

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