タマラ・ロホ芸術監督率いるイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の意欲作(野心作?)アクラム・カーン版『ジゼル』の劇場(映画館)公開が決定しました!
数多くの賞を受賞し、マスコミも非常に高い評価をした作品です。
今年(2018年)6月18日(月)にはNHK BS プレミアムシアターでも放送されたので、ご覧になった方も多いかと思います。
見逃して残念な思いをした方は、この機会に劇場で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団(ENB)アクラム・カーン版『ジゼル』
2012年、英国ロイヤル・バレエでプリンシパルとして活躍したタマラ・ロホさんがイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の芸術監督に就任しました。
就任以来、ENBは大胆で野心的な取り組みにより成長を続けていますが、アクラム・カーン版『ジゼル』もその流れの一環です。
アクラム・カーン版『ジゼル』は、インド古典舞踊カタックをバックグラウンドを持つバングラデシュ系イギリス人のコンテンポラリーダンサー/振付家のアクラム・カーン氏により振付けられました。
まったく斬新な解釈により舞台は現代に設定され、主役のジゼルは衣類工場で働く移民として描かれています。
このような舞台設定の背景には、日本人が想像する以上に大きな社会問題となっている移民問題の存在があるように思います。
踊りの方は、アクラム・カーン氏のバックグラウンドにあるインド古典舞踊の《カタック》の影響を色濃く反映した内容となっているようです。
古典作品、ロマンティック・バレエを求めている方にはあまり向かないような気がします。
従来の作品とは異なる解釈を求める方、コンテンポラリーが好きな方のほうに向いている気がします。
(↑あくまでも個人の意見です)
ENBアクラム・カーン版『ジゼル』劇場予告編
(YouTube / Cultureville 公式チャンネル)
イングリッシュ・ナショナル・バレエ団(ENB)アクラム・カーン版『ジゼル』劇場公開概要
上映会場、スケジュールは以下の通りです。
公式サイトが充実するまでもう少し時間がかかるようですが、SNSなどでの情報発信も予定されているようです。
関心のある方はチェックしてみてください。
上映会場/スケジュール
■東劇(東京・銀座):2018年11月30日(金)~12月6日(木)および12月14(金)~21日(金)
■札幌シネマフロンティア(北海道・札幌):2018年12月7日(金)~20日(木)
■ミッドランドスクエアシネマ(愛知・名古屋):2018年12月7日(金)~20日(木)
■なんばパークスシネマ(大阪・浪速区):2018年12月7日(金)~20日(木)
■神戸国際松竹(兵庫・神戸):2018年12月21日(金)~2019年1月3日(木)
詳細は公式サイトをご確認ください。
⇒ https://www.culture-ville.jp/enbgiselle
【関連記事】