2018年2月に世界初演された熊川哲也振付『死霊の恋』がついに全編テレビ放送されます。
番組は、『死霊の恋』制作ドキュメントと作品全編で構成され、2019年1月27日(日)にBS-TBSで放送されます。
熊川哲也振付『死霊の恋』について
熊川哲也振付『死霊の恋』とは
K-BALLET COMPANYといえばグランド・バレエを想像する人が多いかと思います。
熊川哲也さんは、バレエ・リュスの時代には多くの小作品が発表され古典として残っているに比べ、現代には優れた小作品が意外と少ないと感じていたようです。
2018年2月には、K-BALLET COMPANY独自の小作品をレパートリーとして残すために「NEW PIECES」と題して4つの新作を発表した公演が開催されました。
熊川哲也振付『死霊の恋』はこの公演の中で発表された作品の一つです。
熊川哲也振付『死霊の恋』概要
■作品:『死霊の恋』
■振付:熊川哲也
■音楽:ショパン『ピアノ協奏曲 第1番 第1楽章』
■出演:
クラリモンド 浅川紫織
ロミュオ― 堀内將平
セラピオン 石橋奨也
フランスのテオフィル・ゴーティエによる短編小説『死霊の恋』に想を得て制作された切なく美しいラブストリー作品。
浅川紫織さんをクラリモンド役にキャスティングした熊川さんは、「何よりその美しさは僕の思い描くクラリモンド像に最適です」と公演パンフレットのなかで述べています。
熊川哲也Kバレエカンパニー『New Pieces』~死霊の恋~
(YouTube / チケットスペース 公式チャンネル)
K-BALLET COMPANY NEW PIECES について
「K-BALLET COMPANY NEW PIECES」についても簡単に触れておきたいと思います。
番組では、『死霊の恋』以外の作品については触れないかと思いますが、他の3作品についても興味がありますよね。
■作品:『FLOW ROUTE』
■振付:渡辺レイ
■音楽:ベートーヴェン『コリオラン序曲』/『弦楽四重奏 第14番』より/『交響曲第7番 第4楽章』
■出演:矢内千夏、遅澤佑介
イリ・キリアンなど世界的な振付家のもとでキャリアを積んだ渡辺レイさんの振り付けによるコンテポラリー作品です。
■作品:『Thaïs Méditation』
■振付:山本康介
■音楽:マスネ『タイスの瞑想曲』
■出演:荒井祐子、宮尾俊太郎
バーミンガム・ロイヤル・バレエ(BRB)出身の山本さんは、BRB公演でも振付を手がけ、退団後も日本を拠点に精力的に活動しています。
2014年に開催された「オーチャードホール25周年ガラ」では、ワーグナーの歌劇『タンホイザー』より「序曲」に振り付けた作品をK-BALLET COMPANY、K-BALLET SCHOOLのダンサーが踊り、熊川さんに美的センスを高く評価されての登場です。
■作品:『Piano Concerto Edvard』
■振付:宮尾俊太郎
■音楽:グリーグ『ピアノ協奏曲』より
■出演:小林美奈、山本雅也
宮尾さんは、K-BALLET COMPANYでの振付デビューにあたり、熊川さんからは「確固たる形式美のシンフォニック・バレエ」を制作するようにオーダーされたそうです。
「熊川哲也 新たなる挑戦」放送概要
■放送日時:2019年1月27日(日)14:00~15:00
■放送局:BS-TBS
■放送内容:『死霊の恋』制作ドキュメントと作品全編を放送します。
■出演:熊川哲也、浅川紫織、堀内將平、石橋奨也