プロを目指す若手バレエダンサーの登竜門「第48回ローザンヌ国際バレエコンクール」が、2020年8月16日(日)にNHK Eテレでテレビ放送されます。
決戦の模様を元バーミンガム・ロイヤル・バレエの山本康介さんによる分かりやすい解説つきで放送されます。
クラシック・バリエーションは決戦に出場した21名全員を放送し、コンテンポラリーは抜粋で放送されます。
第48回ローザンヌ国際バレエコンクール2020
ローザンヌ国際バレエコンクールについて
「ローザンヌ国際バレエコンクール(Prix de Lausanne)」は、若いバレエダンサーがプロへの道に踏み出すことをサポートすることを目的に、1973年に創設された世界的コンクールです。
プロのダンサーではない15~18歳のあらゆる国籍のバレエの生徒に参加資格があり、ダンス界において国際的に活躍する著名な審査員が所定の基準により審査を行います。
スカラシップ賞およびプロ研修賞が用意されており、受賞者は提携している世界的な名門バレエ・スクールに1年間留学するか提携している世界的バレエ団で1年間研修することができます。
第48回ローザンヌ国際バレエコンクール2020の概要
「第48回ローザンヌ国際バレエコンクール2020」は、2020年2月2日(日)~2月9日(日)にスイスのモントルー・ストランヴィスキー・オーディトリウムで開催されました。(決戦は2月8日)
名称に「ローザンヌ」とありますが、例年は会場として使用しているボーリュ劇場が全面改装工事中のため、第48回ローザンヌ国際バレエコンクール(2020)は、スイスのモントルーにある「ストランヴィスキー・オーディトリウム」で開催されています。
放送内容
クラシカル・バリエーション
■ソフィー・ビーティー(16歳/オーストラリア)
「“フローラの目覚め”から フローラのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■マックス・バーカー(15歳/アメリカ)
「“白鳥の湖”第3幕から ジークフリートのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■オーステン・マクドナルド(16歳/オーストラリア)
「“ナポリ” パ・ド・シスから 第1バリエーション」
(オーギュスト・ブルノンヴィル振付)
■ミルダ・ルツクーテ(15歳/リトアニア)
「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■王沢瑜(15歳/中国)
「“フローラの目覚め”から フローラのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■ヴィトル・アウグスト・ヴァス(15歳/ブラジル)
「“アルレキナーダ”から 男性バリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■キム・スミン(15歳/韓国)
「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■殷晋雄(15歳/中国)
「“ラ・シルフィード”から ジェームズのバリエーション」
(オーギュスト・ブルノンヴィル振付)
■ジャクソン・スミス・レーシュマン(15歳/オーストラリア)
「“ラ・フィーユ・マル・ガルデ”から コーラスのバリエーション」
(アレキサンダー・ゴルスキー振付)
■カン・チェヨン(15歳/韓国)
「“パキータ”第1幕 パ・ド・トロワから 第1バリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■松岡海人(15歳/日本)
「“アルレキナーダ”から 男性バリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■エヴァ・アーバックル(15歳/アメリカ)
「“フローラの目覚め”から フローラのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■黄雪桐(18歳/韓国)
「“パキータ”第2幕から リード・ソリストのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■マテイ・ホレレウ(18歳/ルーマニア)
「“パキータ” グラン・パのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■イヴリン・ロビンソン(18歳/アメリカ)
「“眠りの森の美女”第3幕から オーロラのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■周月(17歳/中国)
「“グラン・パ・クラシック”から 女性バリエーション」
(ヴィクトル・グゾフスキー(振付)
■ジョアン・ヴィトル・サンタナ(17歳/ブラジル)
「“パキータ” グラン・パのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■張琳(17歳/中国)
「“ジゼル”第1幕から ジゼルのバリエーション」
(ジャン・コラーリ/ジュール・ペロー振付)
■マルコ・マシャーリ(17歳/イタリア)
「“眠りの森の美女”第3幕から デジレ王子のバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■王語嫣(17歳/中国)
「“ラ・バヤデール”から ガムザッティのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
■カタリーナ・ピレシュ(17歳/ポルトガル)
「“パキータ”第2幕から リード・ソリストのバリエーション」
(マリウス・プティパ振付)
コンテンポラリー・バリエーション
■ソフィー・ビーティー(16歳/オーストラリア)
「“アブストラクト”」
(ジャン・クリストフ・マイヨー振付)
■オーステン・マクドナルド(16歳/オーストラリア)
「“リベラ・メ”」
(キャシー・マーストン振付)
■王沢瑜(15歳/中国)
「“トレーサズ”」
(キャシー・マーストン振付)
■ヴィトル・アウグスト・ヴァス(15歳/ブラジル)
「“アブストラクト”」(ジャン・クリストフ・マイヨー振付)
■カン・チェヨン(15歳/韓国)
「“アブストラクト”」
(ジャン・クリストフ・マイヨー振付)
■松岡海人(15歳/日本)
「“フリア・コルポリス”」
(マウロ・ビゴンゼッティ振付)
■エヴァ・アーバックル(15歳/アメリカ)
「“アブストラクト”」
(ジャン・クリストフ・マイヨー振付)
■マテイ・ホレレウ(18歳/ルーマニア)
「“アージ”」
(ハインツ・シュペルリ振付)
■周月(17歳/中国)
「“ビカミングス”」
(ウェイン・マクレガー振付)
■ジョアン・ヴィトル・サンタナ(17歳/ブラジル)
「“クロマ”」
(ウェイン・マクレガー振付)
■張琳(17歳/中国)
「“ロッシーニ・カーズ”から ソロ」
(マウロ・ビゴンゼッティ振付)
■マルコ・マシャーリ(17歳/イタリア)
「“クロマ”」
(ウェイン・マクレガー振付)
■王語嫣(17歳/中国)
「“ロッシーニ・カーズ”から ソロ」
(マウロ・ビゴンゼッティ振付)
■カタリーナ・ピレシュ(17歳/ポルトガル)
「“クロマ”」
(ウェイン・マクレガー振付)
入賞者(留学・研修先)
第1位:マルコ・マシャーリ(17歳/イタリア)
コンテンポラリー賞
研修先:英国ロイヤル・バレエ
第2位:エヴァ・アーバックル(15歳/アメリカ)
ベスト・ヤング・タレント賞
留学先:ジョン・クランコ・スクール(シュツットガルト/ドイツ)
第3位:ジョアン・ヴィトル・サンタナ(17歳/ブラジル)
研修先:ナショナル・ユース・バレエ(ハンブルク/ドイツ)
第4位:張琳(17歳/中国)
留学先:ハンブルク・バレエ・スクール ジョン・ノイマイヤー(ハンブルク/ドイツ)
第5位:カン・チェヨン(15歳/韓国)
留学先:英国ロイヤル・バレエ・スクール
第6位:マテイ・ホレレウ(18歳/ルーマニア)
ベスト・スイス賞
研修先:イングリッシュ・ナショナル・バレエ
第7位:ヴィトル・アウグスト・ヴァス(15歳/ブラジル)
留学先:英国ロイヤル・バレエ・スクール
第8位:王語嫣(17歳/中国)
Web視聴者賞
研修先:資格喪失
【繰り上げ】
カタリーナ・ピレシュ(17歳/ポルトガル)
観客賞
研修先:オランダ国立バレエ – ジュニアカンパニー(アムステルダム/オランダ)
審査員
【審査員長】
■フレデリック・オリヴィエリ
(ミラノ・スカラ座バレエ芸術監督/1977年入賞)
【副審査員長】
■ヨルゴス・ロウコス
(リヨン・オペラ座バレエ芸術監督)
【審査員】
■フィリップ・コーエン
(ジュネーブ大劇場バレエ/バレエ監督)
■ベルニス・コピエテルス
(モナコ公国モンテカルロ・バレエ 元プリンシパル・ダンサー、バレエ・マスター/1988年入賞)
■ナディア・デフェルム
(ベルギー・ロイヤル・バレエ・スクール・アントワープ芸術監督/1984年入賞)
■チョンジン・ファン
(アメリカン・バレエ・シアター ソリスト/2000年入賞)
■ジェイミー・パーソン
(英国ロイヤル・バレエ 元プリンシパル)
■セバスチャン・ヴィネ
(プリンシパル・ゲスト・アーティスト/2009年入賞)
■ゼナイダ・ヤノウスキー
(英国ロイヤル・バレエ 元プリンシパル/1991年ファイナリスト)
【関連動画】第6日 決戦
テレビ放送では、決戦に出場した21名全員のクラシック・バリエーションは放送されていますが、コンテンポラリーは一部の出場者の映像がカットされています。
出場者全員のコンテンポラリー・バリエーションも見たい方は、次に紹介する「第6日 決戦」の様子が収められている動画を是非ご覧ください。
決戦前のクラスや結果発表・表彰の様子もご覧になれます!
「第6日 決戦」の動画(全編)です。
0:00:00~ クラス
0:28:35~ 決戦(クラシカル)
1:12:02~ 決戦(コンテンポラリー)
2:09:10頃~ 結果発表・表彰
2:26:05頃~ 1位 Marco MASCIARI(マルコ・マシャーリ)さんのインタビュー・スピーチ
怪我により棄権し、客席から観戦していたプリンセス・グレース・バレエ・アカデミーのクラスメートでもある山田ことみさん(317)にスピーチの中で金メダルを客席の方に向けながら「ことみ、これは僕たちのメダルだよ」と話しています。
放送概要
■放送日程:2020年8月16日(日)午後3:00~午後5:00(15:00〜17:00)(120分)
■チャンネル:NHK Eテレ
■出演者:
【解説】山本康介(演出家・振付家)
【司会】中川安奈(NHKアナウンサー)
■公式サイト:NHK 番組表
解説は、英国ロイヤル・バレエスクールを主席で卒業した元バーミンガム・ロイヤル・バレエ・ソリストで、現在は日本に活動拠点を移し、演出家・振付家として活躍中の山本康介さんです。
NHKが毎年放送しているローザンヌ国際バレエコンクールでは、2017年に初登場以来、実演を交えた分かりやすい解説が好評です。
将来、プロのバレエダンサーとして活躍することを目指している出場者に向けて、テクニックはもちろんのこと、それ以外の課題などについても、プロとして海外のバレエ団で得た経験をもとに的確に指摘します。
若手ダンサーのみならず、指導者にとっても示唆に富む解説であると評判です。
山本康介さんの初めてとなる著書『英国バレエの世界』(世界文化社)が2020年3月に発売されています。
司会は、NHKアナウンサーの中川安奈さんです。
バレエはされていないようですが、ジャズやガールズヒップホップなどのダンスが趣味で、フィンランドとプエルトリコに在住経験があるそうです。
「第48回ローザンヌ国際バレエコンクール2020」については、次の記事も参考になります。