「第49回ローザンヌ国際バレエコンクール2021」は、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、例外的にビデオ・エディションで開催されることが決まりました。
第49回ローザンヌ国際バレエコンクール2021【ビデオ・エディション】
「第49回ローザンヌ国際バレエコンクール2021」では、予選を通過した出場者が提出した動画によって審査されるビデオ・エディションで開催されることになりました。
クラシックとコンテンポラリーのバリエーション、バレエ・クラスが個別に審査され、2021年2月6日(土)の入賞者発表に先立ち、例年通り、20人のファイナリストが選出され、審査されます。
スイスの会場に出席するのは9人の審査員のみとなります。
動画は非公開のようですが、ローザンヌ国際バレエコンクールのパートナー校となっているバレエスクールとカンパニーは視聴することができます。
また、コンクールが始まる前に、素晴らしい教師が指導するオンライン・クラスの準備も進められています。
ヤング・クリエーション・アワード
著名な振付家のハインツ・シュペルリにより、若手振付家を発掘する「ヤング・クリエーション・アワード」も動画審査で開催されることになりました。
2月3日(水)に、2人の若手振付家が選出され、その振付作品は、2022年のローザンヌ国際バレエコンクールで披露される予定です。
おわりに
ローザンヌ国際バレエコンクールの魅力は、世界的に著名な指導者や振付家、元ダンサーから直接指導を受けることができ、年齢の近い若手ダンサーが国籍やバックグラウンドの違いを超えて、切磋琢磨し合うことができる「直接的な交流」にあるのだと思います。
ビデオ・エディションでの開催により、そのような直接的な交流の場が失われることはとても残念です。
一刻も早く、新型コロナウイルス感染症による状況が収束することを願って止みません。
コンクールに出場する若手ダンサーの失望とは比べるべくもありませんが、若い才能を応援している一般のバレエファンにとっても残念な状況です。
コンクールの状況は何らかの形でインターネット配信されるのか、例年楽しみにしているファンも多い山本康介さんが実演を交えながら解説してくださるテレビ放送はどうなるのか、今後のことが気になります。
「第49回ローザンヌ国際バレエコンクール2021」について、新たな動向がわかりましたら、随時、お知らせしたいと思います。
「第49回ローザンヌ国際バレエコンクール2021」はライブ・ストリーミング(生配信)されることになりました。
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