現在、スイスのチューリヒ・バレエの芸術監督を務めるクリスティアン・シュプックが2023/24シーズンからベルリン国立バレエの芸術監督に就任することが決まりました!
後任のチューリヒ・バレエ芸術監督には世界的に著名な振付家であるキャシー・マーストンが就任することも決まりました。
クリスティアン・シュプック
Christian Spuck
現在、スイスのチューリヒ・バレエの芸術監督を務めるクリスティアン・シュプックは、ハインツ・シュペルリ(Heinz Spoerli)の後任として2012/13シーズンからチューリッヒ・バレエの芸術監督兼チーフ・コレオグラファーに就任しました。
シュプックは、ドイツの名門ジョン・クランコ・スクールを卒業し、シュツットガルト・バレエなどでダンサー、コレオグラファーとしてキャリアを積んでいます。
チューリッヒ・バレエには、『ロメオとジュリエット』や『くるみ割り人形とねずみの王様』、『冬物語』などをはじめ多くの作品を振り付け、『冬物語』ではブノワ賞の振付家部門を受賞するなど、非常に高い評価を得ています。
日本では『くるみ割り人形とねずみの王様』がNHK BS プレミアムシアターで放送され、一般的な『くるみ割り人形』とは異なる世界観を表現し大きな話題となり、ファンになった方も多いのではないでしょうか。
なお、『冬物語』は2021年9月19日(日)にNHK BS プレミアムシアターで放送されます。
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2023/24シーズンからは、チューリヒ・バレエを去り、ベルリン国立バレエの芸術監督に就任します。
キャシー・マーストン
Cathy Marston
クリスティアン・シュプックの後任には、国際的に著名な振付家のキャシー・マーストンが2023/24シーズンからチューリヒ・バレエの芸術監督兼チーフ・コレオグラファーに就任します。
キャシー・マーストンは、英国ロイヤル・バレエ・スクールのアッパー・スクールで学び、ノーザン・バレエや英国ロイヤル・オペラ、英国ロイヤル・バレエ、イングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)、フィンランド国立バレエなどに作品を提供し、現在、最も注目を集める振付家の一人です。
英国のヴィクトリア女王生誕200周年にあたる2019年に女王陛下の生涯に着想した『ヴィクトリア』や英国が生んだ天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの生涯を描き英国ロイヤル・バレエに振り付けた『チェリスト』などが非常に高い評価を得ています。
両作品ともにNHK BS プレミアムシアターで放送されたことがあるのでご覧になった方も多いかと思います。
なお、英国ロイヤル・バレエ『チェリスト』は2021年10月に再放送されることが決まっています。