『ウエスト・サイド・ストーリー』(『ロミオとジュリエット』がモチーフのミュージカル映画をスピルバーグ監督がリメイク)2022年2月11日(金・祝)公開

スティーブン・スピルバーグ監督が、ウィリアム・シェイクスピアによる戯曲『ロミオとジュリエット』をモチーフにした名作ブロードウェイミュージカル映画 WEST SIDE STORY (『ウェスト・サイド物語』)をリメイクし『ウエスト・サイド・ストーリー』として、2022年2月11日(金・祝)から全国で公開されます。

同じ『ロミオとジュリエット』を基にしているバレエとは音楽も舞台も異なる作品ですが、ニューヨーク・シティ・バレエ常任振付家のジャスティン・ペックが振付を担当し、YAGP ユース・アメリカ・グランプリ、ニューヨーク・ファイナルにも出場したことのあるデヴィッド・アルヴァレスがベルナルド役で出演している、バレエファンにも興味深いミュージカル映画です。

ウエスト・サイド・ストーリー
WEST SIDE STORY

1957年にブロードウェイで初演されたWEST SIDE STORY (『ウェスト・サイド物語』)は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』をモチーフにした大ヒットミュージカルで、1961年には ロバート・ワイズとジェローム・ロビンズの監督により映画版が制作されアカデミー賞10部門受賞しています。

この名作を巨匠スティーブン・スピルバーグ監督がリメイクし、2022年2月11日(金・祝)から全国の映画館で公開されます。

シェイクスピアの原作では、14世紀のイタリア、ヴェローナを舞台とし、モンタギュー家とキャピュレット家の対立のなかで起きた若い恋人たちの悲劇が描かれていますが、『ウエスト・サイド・ストーリー』では、1950年代のニューヨーク、マンハッタンのウエスト・サイドを舞台とし、ポーランド系移民のグループ「ジェッツ」とプエルトリコ系移民のグループ「シャークス」の対立のなかで起きた若い恋人たちの悲劇として描かれています。

また、バレエの『ロミオとジュリエット』ではセルゲイ・プロコフィエフの音楽が使用されていますが、『ウエスト・サイド・ストーリー』ではレナード・バーンスタインの音楽が使用されています。

このように映画『ウエスト・サイド・ストーリー』とバレエ『ロミオとジュリエット』とでは、時代、舞台設定、音楽が大きく異なり、かなり印象の異なる作品となっています。

さらに、『ウエスト・サイド・ストーリー』の原振付はジェローム・ロビンスですが、リメイク版ではニューヨーク・シティ・バレエの常任振付家として活躍しているジャスティン・ペックが振付を行なっており、単なるリメイクではない魅力を持ち合わせています。

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』予告編
(YouTube 20世紀スタジオ 公式チャンネル)

映画『ウエスト・サイド・ストーリー』本予告「Tonight(トゥナイト)」編 2022年2月11日(祝・金)公開
予告編
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』公開豪華声優陣による吹替版 特別映像 2月11日(祝・金)映画館で公開
吹替版 特別映像

バレエファン注目のデヴィッド・アルヴァレスとジャスティン・ペック

デヴィッド・アルヴァレス(David Alvarez)

デヴィッド・アルヴァレスは1994年生まれのカナダ・モントリオール出身のダンサー・俳優で、ブロードウェイミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』でビリー役を演じたことで知られており、また、アメリカン・バレエ・シアター付属 ジャクリーン・ケネディ・オナシス・スクールで学んでいます。

『ウエスト・サイド・ストーリー』では、プエルトリコ系移民のグループ「シャークス」のリーダー、ベルナルドを演じています。

ベルナルドは、敵対するヨーロッパ系移民のグループ「ジェッツ」の元リーダー、トニーと恋に落ちたマリアの兄という重要な役どころです。

YAGPでは、11歳のデヴィッド・アルヴァレスが2006年のYAGP ユース・アメリカ・グランプリ、ニューヨーク・ファイナルで『ドン・キホーテ』からバジルのバリエーションを踊っている映像を公開しています。

West Side Story Star David Alvarez at YAGP at Age 11 Performing Ballet Variation Don Quixote
(YouTube「YAGP – Youth America Grand Prix」チャンネル)

ジャスティン・ペック(Justin Peck)

ジャスティン・ペックはニューヨーク・シティ・バレエの常任振付家で、現在、最も注目されている振付家の一人で、パリ・オペラ座バレエ、サンフランシスコ・バレエ、マイアミ・シティ・バレエ、ヒューストン・バレエなどに作品振り付け、デザイナーの津森千里さんともコラボしています。

米国・カリフォルニア州のサンディエゴ出身で、スクール・オブ・アメリカン・バレエで学び、研修生を経て2007年春にニューヨーク・シティ・バレエにコール・ド・バレエとして入団し、2013年2月にソリストに昇格しています。

ダンサーとしてはジョージ・バランシンやジェローム・ロビンズ、アレクセイ・ラトマンスキー、クリストファー・ウィールドンらの作品をレパートリーとし、自らの振付作品も踊っています。

スタッフ・キャスト

スタッフ
【監督】
 スティーブン・スピルバーグ
【制作】
 スティーブン・スピルバーグ
 クリスティ・マコスコ・クリーガー
 ケビン・マックコラム
【制作総指揮】
 リタ・モレノ
 ダニエル・ルピ
 アダム・ソムナー
 トニー・クシュナー
【原作】
 アーサー・ローレンツ
【脚本】
 トニー・クシュナー
【撮影】
 ヤヌス・カミンスキー
【美術】
 アダム・ストックハウゼン
【編集】
 マイケル・カーン
 サラ・ブロシャー
【オリジナル振付】
 ジェローム・ロビンス
【振付】
 ジャスティン・ペック(ニューヨーク・シティ・バレエ常任振付家)
【指揮】
 グスターボ・ドゥダメル
【作詞】
 スティーブン・ソンドハイム
【音楽】
 レナード・バーンスタイン
【音楽総指揮】
 マット・サリバン
キャスト
トニー:アンセル・エルゴート
マリア:レイチェル・ゼグラー
ベルナルド:デヴィッド・アルヴァレス
アニータ:アリアナ・デボーズ
バレンティーナ:リタ・モレノ
チノ:ジョシュ・アンドレス
シュランク警部補:コリー・ストール
リフ:マイク・ファイスト

【日本語吹替版声優】
トニー:宮野真守
マリア:藤原夏海
ベルナルド:諏訪部順一
アニータ:田村睦心
リフ:小野賢章
概要
日程:2022年2月11日(金・祝)公開
上映時間:2時間37分
【公式サイト】https://www.20thcenturystudios.jp/movies/westsidestory
バレエ『ロミオとジュリエット』公演情報(2022年3月〜8月上演)
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