【TV】ミラノ・スカラ座バレエ『ラ・バヤデール』、ウィーン国立バレエ『シルヴィア』、モンテカルロ・バレエ『ホワイト・ダークネス』『ラヴェンダー・フォリーズ』【2022年5月22日(日)プレミアムシアター】

2022年5月22日(日)午後11時20分から放送されるNHK BS プレミアムの「プレミアムシアター」では、
ミラノ・スカラ座バレエ『ラ・バヤデール』、ウィーン国立バレエ『シルヴィア』、モナコ公国モンテカルロ・バレエ『ホワイト・ダークネス』『ラヴェンダー・フォリーズ』が放送されます。

『ラ・バヤデール』はパリ・オペラ座バレエ以外では初めての上演となるヌレエフ版をミラノ・スカラ座バレエが2021年12月に上演したばかりの舞台です。

『ラ・バヤデール』の後には、現在、ミラノ・スカラ座バレエの芸術監督を務めるマニュエル・ルグリが、ウィーン国立バレエの芸術監督時代に改訂振付したウィーン国立バレエによる『シルヴィア』が再放送されます。

さらに、モンテカルロ・バレエによるコンテンポラリー作品も2作品が再放送されます。

NHK BS プレミアム
プレミアムシアター

放送概要
■日程:2022年5月22日(日)午後11時20分~
■チャンネル:NHK BS プレミアム
◇本日の番組紹介(午後11時20分~11時24分)
◇ミラノ・スカラ座バレエ「ラ・バヤデール」(午後11時24分~午前1時44分)
◇ウィーン国立バレエ「シルヴィア」【再放送】(午前1時44分~3時29分)
◇モナコ公国モンテカルロ・バレエ「ホワイト・ダークネス」「ラヴェンダー・フォリーズ」【再放送】 (午前3時30分30秒~4時45分)
公式サイト

ミラノ・スカラ座バレエ
『ラ・バヤデール』(全3幕)

古代インドを舞台に、寺院に仕える舞姫ニキヤと戦士ソロルの悲劇的な恋を中心に愛憎劇を描いたバレエです。

「影の王国」で女性ダンサーたちが白いチュチュで幻想的な世界を描く様子は「バレエ・ブラン(白いバレエ)」の名場面として人気があります。

マリウス・プティパの原振付を基に改訂したルドルフ・ヌレエフ版『ラ・バヤデール』は、1992年にパリ・オペラ座バレエが初演したヌレエフ最後の作品で、パリ・オペラ座バレエ以外で上演されるのはこの2021年に上演されたミラノ・スカラ座バレエが初めてです。

オリジナルの舞台美術や衣装の使用が許可されなかったり、新型コロナウイルス感染症の影響により上演がキャンセルされたりと紆余曲折があったようです。

代わりに舞台美術・衣装を手掛けたのはルイザ・スピナテッリで、『ラ・バヤデール』の後に放送されるウィーン国立バレエ『シルヴィア』でも舞台美術・衣装を手掛けています。

ウィーン国立バレエ芸術監督を退任し、2020年12月1日にミラノ・スカラ座バレエの芸術監督に就任したばかりの元パリ・オペラ座バレエのエトワール、マニュエル・ルグリは、元パリ・オペラ座バレエのエトワールのフローランス・クレールとともに振付と演出を再現するとともに自ら振付指導も行っています。

【関連動画】La bayadère – Trailer(YouTube「Teatro alla Scala」チャンネル)
ミラノ・スカラ座バレエ『ラ・バヤデール』の予告編です。

【関連動画】Intervista con / Interview with Manuel Legris e Luisa Spinatelli – La bayadère(YouTube「Teatro alla Scala」チャンネル)
ミラノ・スカラ座バレエの芸術監督を務めるマニュエル・ルグリと舞台美術・衣装を担当したルイザ・スピナテッリのインタビューです。
ルグリ監督はイタリア語で話していますが、英語の字幕があります。

ミラノ・スカラ座バレエ
『ラ・バヤデール』(全3幕)
【台本】マリウス・プティパ、セルゲイ・クデコフ
【原振付】マリウス・プティパ
【改訂振付】ルドルフ・ヌレエフ
【復元振付】フローランス・クレール、マニュエル・ルグリ
【音楽】レオン・ミンクス
【舞台美術・衣装】ルイザ・スピナテッリ
【照明】マルコ・フィリベック
【出演】
 ニキヤ:ニコレッタ・マンニ
 ソロル:ティモフェイ・アンドリヤシェンコ
 ガムザッティ:マリア・ローサ
 ファキール(苦行僧):Domenico Di Cristo
 ハイ・ブラーミン(大僧正):Massimo Garon
 ラジャ(王侯):Mick Zeni
 奴隷:Gabriele Corrado
 アイヤ:Giuseppina Zeverin
 ジャンペの踊り:Greta Giacon, Denise Gazzo
 黄金の神像:フェデリコ・フレシ
 壺の踊り:Agnese Di Clemente
 太鼓の踊り:Stefania Ballone, Christian Fagetti
 パ・ダクション:Vittoria Valerio, Linda Giubelli, Camilla Cerulli, Marta Gerani, Letizia Masini, Giulia Lunardi, Greta Giacon, Gaia Andreanò, Emanuele Cazzato, Gabriele Corrado
 影の王国(第1ヴァリエーション):Agnese Di Clemente
 影の王国(第2ヴァリエーション):Camilla Cerulli
 影の王国(第3ヴァリエーション):Gaia Andreanò
 ほか ミラノ・スカラ座バレエ団
【管弦楽】ミラノ・スカラ座管弦楽団
【指揮】ケヴィン・ローズ
【収録】2021年12月21日 ミラノ・スカラ座(イタリア)

ウィーン国立バレエ
「シルヴィア」(全3幕)

バレエ『シルヴィア』は、レオ・ドリーブの音楽にルイ・ラメントが振り付け、1876年にパリ・オペラ座で初演されました。

狩りの女神ディアナに仕えるニンフ(妖精)のシルヴィアと彼女に思いを寄せる羊飼いの若者アミンタが、愛の神エロスの助けを得て結ばれる、神話の世界を舞台にしたバレエです。

今回放送されるウィーン国立バレエ『シルヴィア』は、映像が収録された2018年当時に芸術監督を務めていた元パリ・オペラ座バレエのエトワール、マニュエル・ルグリが改訂振付した作品で、2016年に改訂振付し高く評価された『海賊』に続いて大きな話題となりました。

初演でタイトルロールを演じたストックホルム出身のスウェーデン人ダンサー、ニキーシャ・フォゴは、この公演の後でプリンシパルへの昇格を果たしています。

なお、ニキーシャ・フォゴは、2020年にサンフランシスコ・バレエにプリンシパルとして移籍しています。

また、日本人ダンサーの芝本梨花子さんもナーイアス(妖精)役、奴隷役で出演しています。

芝本さんは、ウィーン国立歌劇場バレエ学校を卒業し2016年にウィーン国立バレエに入団し、2021年シーズンからはデンマーク王立バレエに移籍しています。

芝本さんは、2022年7月末〜8月初旬に東京と札幌で上演される、国内外で活躍する日本人バレエダンサーが出演するガラ公演「Bright Step(ブライト・ステップ)」への出演が予定されていますので、気になった方は是非、劇場で生の踊りを鑑賞してみてください!

【関連動画】Sylvia (Trailer) | Wiener Staatsballett(YouTube「Wiener Staatsoper」チャンネル)
ウィーン国立バレエ『シルヴィア』の予告編動画です。

【関連動画】Wiener Staatsballett: “Sylvia” – Hinter den Kulissen/Behind the Scenes(YouTube「Wiener Staatsoper」チャンネル)
ウィーン国立バレエ『シルヴィア』のリハーサルなどが収録されており、当時の芸術監督であり本作品を演出・改訂振付したマニュエル・ルグリやダンサーのインタビューを視聴することができます。
他の日程で主演した橋本清香さんと木本全優さんのインタビューもあり、お子様も登場します!
また、芝本梨花子さんとウィーン国立バレエでピアニストをされている滝澤志野さんも映っています。

ウィーン国立バレエ
『シルヴィア』(全3幕)
【原振付】ルイ・メラント
【改訂振付】マニュエル・ルグリ
【音楽】レオ・ドリーブ
【舞台美術・衣装】ルイザ・スピナテッリ
【照明】ジャック・ジョヴァナンジェリ
【出演】
 シルヴィア(ディアナに仕える妖精〈ニンフ〉):ニキーシャ・フォゴ
 アミンタ(シルヴィアに思いを寄せる羊飼い):デニス・チェリェヴィチコ
 オリオン(狩人):ダヴィデ・ダート
 エロス(愛の神):ミハイル・ソスノフスキー
 ディアナ(狩りの女神):ケテヴァン・パパヴァ
 エンディミオン(ディアナの恋人):ジェームズ・ステファン
 ほか ウィーン国立バレエ、ウィーン国立バレエ学校
【管弦楽】ウィーン国立歌劇場管弦楽団
【指揮】ケヴィン・ローズ
【収録】2018年11月10・12日 ウィーン国立歌劇場(オーストリア)

モナコ公国モンテカルロ・バレエ
「ホワイト・ダークネス」
「ラヴェンダー・フォリーズ」

モナコ公国モンテカルロ・バレエによるコンテンポラリー・ダンスの2作品が放送されますが、ジャン=クリストフ・マイヨーの作品ではなく、ナチョ・ドゥアトとジョゼフ・ヘルナンデスによる作品です。

ナチョ・ドゥアト振付の『ホワイト・ダークネス』は、2001年に初演された1幕作品で、大切な家族が薬物で人生を台無しにし、あまりにも暗くて逃れることができない状況に滑り落ちている様子に衝撃を受けたことがこの作品の背景にあります。

米国の振付家ジョセフ・ヘルナンデスによる『ラヴェンダー・フォリーズ』は、2018年7月にモンテカルロ・バレエのために振り付けられたコミカルな作品です。

東京出身で、モナコ・プリンセス・グレース・アカデミー留学を経てモナコ公国モンテカルロ・バレエに入団した田島香緒里さんが両作品ともに出演しています。

【関連動画】Les Ballets de Monte Carlo White Darkness · The Lavender Follies Nacho Duato · Joseph Hernandez(YouTube「EuroArtsChannel」チャンネル)
「ホワイト・ダークネス」と「ラヴェンダー・フォリーズ」のダイジェスト映像です。

【関連動画】The Lavender Follies // Joseph Hernandez(YouTube「BalletsMonteCarlo」チャンネル)
『ラヴェンダー・フォリーズ』のリハーサルの様子で、田島香緒里さんも登場しています。

モナコ公国モンテカルロ・バレエ
『ホワイト・ダークネス』
『ラヴェンダー・フォリーズ』
『ホワイト・ダークネス』
【振付・衣装】ナチョ・ドゥアト
【音楽】カール・ジェンキンス
【舞台美術】ジャーファル・チャラビー
【照明】ヨープ・カボート
【演出】トーマス・クライン
【出演】
 Anna Blackwell
 Francesco Mariottini
 Anjara Ballesteros
 Koen Havenith
 Anissa Bruley
 George Oliveira
 Kaori Tajima(田島香緒里)
 Daniele Delvecchio
 Alessandra Tognoloni
 Christian Tworzyanski

『ラヴェンダー・フォリーズ』
 Ⅰ. オープニング OPENING
 Ⅱ. 2人のためのサクソフォーン SAXAPHONE FOR 2
 Ⅲ. ウェルシュメルツ医師 DR. WELTSCHMERZ
 Ⅳ. 3人の運命の女神 THE NORNS
 Ⅴ. 4人のためのサクソフォーン SAXAPHONE FOR 4
 Ⅵ. レスラー WRESTLERS
 Ⅶ. お決まりのコメディー MADAM’S COMEDY ROUTINE
 Ⅷ. ぜんまい仕掛け、ダンス CLOCKWORK, A DANCE
 Ⅸ. 緑の服の淑女 THE LADY IN GREEN
 Ⅹ. フィナーレ FINALE
【振付】ジョゼフ・ヘルナンデス
【音楽】ヨハネス・ティル
【舞台美術・衣装】ヤニック・コッソ、ジョルダン・パラジェ
【照明】サミュエル・テリー
【出演】
 Sylvia Von Harden:Asier Edeso
 The Mistress of Ceremonies:April Ball
 Her assistant: Francesco Mariottini
 The Norns:Maude Sabourin、Kaori Tajima(田島香緒里)、Taisha Barton-Rowledge
 The Wrestlers:Benjamin Stone、Simone Tribuna
 Charon:Alvaro Prieto
 The Doctor:Lennart Radtke
 The Lady in Green:Candela Ebbesen
 Dancers:Elena Marzano、Cristian Assis

【収録】2018年 モンテカルロ歌劇場(モナコ公国)

(参考)モナコ公国モンテカルロ・バレエ 日本公演

モナコ公国モンテカルロ・バレエは、2022年11月に日本公演を予定しています。
上演されるのは、モンテカルロ・バレエの代表作であるジャン=クリストフ・マイヨー振付『じゃじゃ馬馴らし』です。
興味を持った方は是非、生の舞台を鑑賞してみてください。

モナコ公国モンテカルロ・バレエ日本公演
『じゃじゃ馬馴らし』(ジャン=クリストフ・マイヨー振付)
■日程:
2022年
・11月11日(金)19:00
・11月12日(土)13:00
・11月12日(土)17:00
・11月13日(日)13:00
■会場:東京文化会館
■チケット発売:
・NBS WEB先行発売:6月22日(水)21:00~7月6日(水)18:00
・一般発売:7月8日(金)10:00
公式サイト