新国立劇場は「バレエ・アステラス2022~海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて~」を2022年8月6日(土)・8月7日(日)に東京・初台の新国立劇場 オペラパレスで開催します。
サブタイトルが示すとおり、「バレエ・アステラス」は海外で活躍する若手日本人ダンサーを応援したいという願いが込められており、2009年から開催されています。
海外のバレエ団で活躍する若手日本人プロダンサーが出演対象となっており、日本ではまだあまり知られていないダンサーやプログラムを鑑賞することができる公演として非常に人気があります。
「バレエ・アステラス」は、母国である日本の舞台で成長した姿を見てもらいたいと思っているダンサーとそんな彼女や彼らの生の舞台を見たいと思っている日本のバレエファンを結びつける素晴らしい機会です。
また、パートナーが必要な場合には出演ダンサー自身が交渉することとなっており、若手日本人ダンサーを応援するという「バレエ・アステラス」の趣旨とはずれてしまいますが、日本では見る機会の限られている外国人ダンサーを見られることもこの公演の魅力の一つです。
例えば、今回も出演するアクリ瑠嘉さんは、「バレエ・アステラス 2018」に出演した際、当時、英国ロイヤル・バレエのソリストだったマヤラ・マグリさんをパートナーに『ロメオとジュリエット』より バルコニーのパ・ド・ドゥを披露しましたが、あまりにも素晴らしい彼女の演技に度肝を抜かれた記憶があります。
ご存知の通りマヤラ・マグリさんは、2018年にファースト・ソリスト、2021年にプリンシパルへと着実に昇格しており、今や英国ロイヤル・バレエを代表するダンサーの一人に成長しています。
今回も、日本人ダンサーのパートナーとして出演する外国人ダンサーの中からもスターダンサーが出現することが期待できるかも知れません。
さらに、今回の公演では、すでに世界的に活躍しているゲストとしてバーミンガム・ロイヤル・バレエの平田桃子さん、英国ロイヤル・バレエの平野亮一さん、さらに進境著しいスウェーデン王立バレエの佐々晴香さんの出演も決まりました!
佐々晴香さんは、元パリ・オペラ座バレエ・エトワールのニコラ・ル・リッシュさん率いるスウェーデン王立バレエでメキメキと頭角を現し、これからの活躍が非常に気になるダンサーです。
プログラムは、両日ともに同じ演目を上演する出演者と異なる演目を上演する出演者とがいます。
海外のバレエ団で活躍しているダンサーだからこそ披露できる、日本では見る機会が少ない演目や振付家作品が登場するのも「バレエ・アステラス」ならでは。
どちらの公演を鑑賞しようか悩んでしまいますが、できれば両日ともに鑑賞していただきたい公演です。
プログラム・出演
8月6日(土)14:00開演
第1部 |
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『トリプティーク~青春三章~』 【振付】牧 阿佐美 【音楽】芥川也寸志 【出演】新国立劇場バレエ研修所 第18・19期生、予科生 【作品ゲスト】 → 石山 陸(牧阿佐美バレヱ団) 仲村 啓 (新国立劇場バレエ団・研修所第14期修了) |
『コッペリア』第3幕よりパ・ド・ドゥ 【振付】アルチュール・サン=レオン 【音楽】レオ・ドリーブ 【出演】 ムーセーニュ・クララ(パリ・オペラ座バレエ) アクリ・瑠嘉(英国ロイヤル・バレエ) |
『Walk the Demon』 【振付】マルコ・ゲッケ 【音楽】アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ 【出演】 刈谷円香(ネザーランド・ダンス・シアター1) ルカ=アンドレア・テッサリーニ(ネザーランド・ダンス・シアター1) |
『ジゼル』第2幕よりパ・ド・ドゥ 【振付】ジャン・コラリ/ジュール・ペロー 【音楽】アドルフ・アダン 【出演】 ジェシカ・マカン(ピッツバーグ・バレエシアター) 中野吉章(ピッツバーグ・バレエシアター) |
『カルメン』よりパ・ド・ドゥ 【振付】ローラン・プティ 【音楽】ジョルジュ・ビゼー 【同名オペラより編曲・オーケストラ編成】デヴィッド・ガルフォース 【出演】 石崎双葉(バレエ・アム・ライン) ダミアン・トリオ(バレエ・アム・ライン) |
第2部 |
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『エスカピスト』よりクラシカル・パ・ド・ドゥ 【振付:アレクサンダー・エクマン 【音楽:ミカエル・カールソン 【出演】 佐々晴香(スウェーデン王立バレエ) アンドレア・マリーノ(バイエルン国立バレエ) 【チェロ独奏】岡本侑也 |
『On the Nature of Daylight』 【振付】デヴィッド・ドウソン 【音楽】マックス・リヒター 【出演】 奥村 彩(ベルリン国立バレエ) アレクサンダー・カニャ(ベルリン国立バレエ) |
『ライモンダ』より夢の場のパ・ド・ドゥ 【改訂振付】牧 阿佐美 【音楽】アレクサンドル・グラズノフ 【出演】 奥野 凜(ブカレスト国立歌劇場バレエ) ロベルト・エナケ(ブカレスト国立歌劇場バレエ) |
『ロメオとジュリエット』よりバルコニーのパ・ド・ドゥ 【振付】ケネス・マクミラン 【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ 【出演】 平田桃子(英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ) 平野亮一(英国ロイヤル・バレエ) |
『海賊』よりパ・ド・ドゥ 【振付】マリウス・プティパ 【音楽】リッカルド・ドリーゴ、レオン・ミンクス 【出演】 池田理沙子(新国立劇場バレエ団) 渡邊峻郁(新国立劇場バレエ団) |
〈フィナーレ〉出演者全員 |
8月7日(日)14:00開演
第1部 |
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『トリプティーク~青春三章~』 【振付】牧 阿佐美 【音楽】芥川也寸志 【出演】 新国立劇場バレエ研修所 第18・19期生、予科生 【作品ゲスト】 → 石山 陸(牧阿佐美バレヱ団) 仲村 啓 (新国立劇場バレエ団・研修所第14期修了) |
『ライモンダ』より夢の場のパ・ド・ドゥ 【改訂振付】牧 阿佐美 【音楽】アレクサンドル・グラズノフ 【出演】 奥野 凜(ブカレスト国立歌劇場バレエ) ロベルト・エナケ(ブカレスト国立歌劇場バレエ) |
『カルメン』よりパ・ド・ドゥ 【振付】ローラン・プティ 【音楽】ジョルジュ・ビゼー 【同名オペラより編曲・オーケストラ編成】デヴィッド・ガルフォース 【出演】 石崎双葉(バレエ・アム・ライン) ダミアン・トリオ(バレエ・アム・ライン) |
『海賊』よりパ・ド・ドゥ 【振付】マリウス・プティパ 【音楽】リッカルド・ドリーゴ、レオン・ミンクス 【出演】 池田理沙子(新国立劇場バレエ団) 渡邊峻郁(新国立劇場バレエ団) |
第2部 |
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『エスカピスト』よりクラシカル・パ・ド・ドゥ 【振付】アレクサンダー・エクマン 【音楽】ミカエル・カールソン 【出演】 佐々晴香(スウェーデン王立バレエ) アンドレア・マリーノ(バイエルン国立バレエ) 【チェロ独奏】岡本侑也 |
『グラン・パ・クラシック』よりパ・ド・ドゥ 【振付】ヴィクトル・グゾフスキー 【音楽】フランソワ・オーベール 【出演】 奥村 彩(ベルリン国立バレエ) アレクサンダー・カニャ(ベルリン国立バレエ) |
『Walk the Demon』 【振付】マルコ・ゲッケ 【音楽】アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ 【出演】 刈谷円香(ネザーランド・ダンス・シアター1) ルカ=アンドレア・テッサリーニ(ネザーランド・ダンス・シアター1) |
『La Pluie (the Rain)』 【振付】アナベラ・ロペス・オチョア 【音楽】ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 【出演】 ジェシカ・マカン(ピッツバーグ・バレエシアター) 中野吉章(ピッツバーグ・バレエシアター) |
『サタネラ』よりパ・ド・ドゥ 【振付】マリウス・プティパ 【音楽】チェーザレ・プーニ 【出演】 ムーセーニュ・クララ(パリ・オペラ座バレエ) アクリ・瑠嘉(英国ロイヤル・バレエ) |
『ロメオとジュリエット』よりバルコニーのパ・ド・ドゥ 【振付】ケネス・マクミラン 【音楽】セルゲイ・プロコフィエフ 【出演】 平田桃子(英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ) 平野亮一(英国ロイヤル・バレエ) |
〈フィナーレ〉出演者全員 |
演奏
【指揮】デヴィッド・ガルフォース
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
バレエ・アステラス2022
公演プログラムWEB版
「公演プログラムWEB版」が公開されました。
https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/asteras2022/programme/
公演概要 |
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■日程: 2022年 ・8月6日(土)14:00 ・8月7日(日)14:00 予定上演時間:約2時間20分(休憩1回含) ■会場:新国立劇場 オペラパレス 京王新線(都営新宿線乗入)「初台駅」中央口直結(アクセス詳細はこちら) ■チケット: ・S席:6,600円/S席セット券:12,000円(S席を両公演同時購入のみ対象) ・A席:5,500円 ・B席:4,400円 ・Z席:1,650円(舞台のほとんどが見えない席。公演当日朝10:00から全席先着販売) (注)4歳未満のお子様は入場できません。 その他、各種割引あり ■前売開始: ・アトレ会員先行販売期間:2022年6月25日(土)10:00~6月28日(火) ・一般発売:2022年7月2日(土)10:00~ ■公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/asteras2022/ |
(参考動画)「バレエ・アステラス2021」フィナーレ
【次回】「バレエ・アステラス 2023」
■日程:2023年8月5日(土)・8月6(日)(全2公演)
■会場:新国立劇場 オペラパレス
(参考)出演者募集は、例年、2月頃に告知されます。