2022年12月11日(日)放送のNHK BS プレミアムシアターでは、ザルツブルク音楽祭2022「三部作」(歌劇「外套」、歌劇「修道女アンジェリカ」、歌劇「ジャンニ・スキッキ」)とチューリヒ・バレエ「くるみ割り人形とねずみの王様」が放送されます。
クリスマスシーズンにぴったりなバレエ「くるみ割り人形」をチューリヒ・バレエの個性的な大人気作品で楽しんでみてはいかがでしょうか。
この記事では、チューリヒ・バレエ「くるみ割り人形とねずみの王様」を中心に紹介しています。
プレミアムシアター
2022年12月11日(日)の放送内容
放送概要 |
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■日程:2022年12月11日(日)23:20~28:23(12日04:23) ■チャンネル:NHK BS プレミアム ■内容: ◇本日の番組紹介(23:20:00~23:2400) ◇ザルツブルク音楽祭2022「三部作」(23:24:00~26:27:00) ◇チューリヒ・バレエ 「くるみ割り人形とねずみの王様」【再放送】(26:29:30~28:23:00) 【公式サイト】 |
ザルツブルク音楽祭2022「三部作」
ザルツブルク音楽祭2022「三部作」 (歌劇「外套」、歌劇「修道女アンジェリカ」、歌劇「ジャンニ・スキッキ」) |
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■演目: 歌劇「外套」 歌劇「修道女アンジェリカ」 歌劇「ジャンニ・スキッキ」 すべて プッチーニ作曲 ■演出:クリストフ・ロイ ■出演: 歌劇「外套」 ミケーレ:ロマン・ブルデンコ ルイージ:ジョシュア・ゲレーロ ジョルジェッタ:アスミク・グリゴリアン ほか 歌劇「修道女アンジェリカ」 修道女アンジェリカ:アスミク・グリゴリアン 公爵夫人:カリタ・マッティラ ほか 歌劇「ジャンニ・スキッキ」 ジャンニ・スキッキ:ミーシャ・キリア ラウレッタ:アスミク・グリゴリアン ほか ■合唱: ウィーン国立歌劇場合唱団 ザルツブルク音楽祭児童合唱団 ■指揮:フランツ・ウェルザー・メスト ■管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ■収録:2022年8月5・9・13日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア) |
チューリヒ・バレエ 「くるみ割り人形とねずみの王様」(全2幕)
作品について
チューリヒ・バレエの『くるみ割り人形とねずみの王様』は、チューリヒ・バレエの芸術監督でありコレオグラファーでもあるクリスチャン・シュプックがE.T.A.ホフマンの童話『くるみ割り人形とねずみの王様』を基に振り付けた作品で、2017年10月に初演されました。
バレエ『くるみ割り人形』にはいろいろな振付家による作品がありますが、シュプック版はタイトルもホフマンの原作タイトル通り『くるみ割り人形とねずみの王様』とし、できるだけ忠実に再現していることが大きな特徴です。
一般的なバレエ『くるみ割り人形』とは異なる作風ですが、とても人気のある作品で、プレミアムシアターでも2018年、2019年、2020年の12月と3年連続で年末のクリスマスシーズンに合わせて放送し、好評を博しています。
クリスティアン・シュプック(チューリッヒ・バレエ芸術監督、振付家)
クリスティアン・シュプックは、ジョン・クランコ・バレエ・スクールを卒業しシュツットガルト・バレエなどでダンサー、振付家として活躍した後、2012/13シーズンからハインツ・シュペルリの後任としてチューリヒ・バレエの芸術監督に就任しています。
チューリッヒ・バレエには、『くるみ割り人形とねずみの王様』のほか、『ロメオとジュリエット』や『冬物語』などを振り付けており、『冬物語』ではブノワ賞(振付家部門)を受賞するなど、コレオグラファーとしても高く評価されています。
なお、クリスティアン・シュプックは2023/24シーズンからベルリン国立バレエの芸術監督に就任することが決まっており、後任のチューリッヒ・バレエ芸術監督には、英国ロイヤル・バレエに『チェリスト』を振り付けるなど世界的に活躍しているキャシー・マーストンが就任する予定です。
【参考記事】2023/24シーズンから、クリスティアン・シュプックはベルリン国立バレエ芸術監督に就任し、後任のチューリヒ・バレエ芸術監督にはキャシー・マーストンが就任!
主要キャスト
ドミニク・スラウコフスキー
ドロッセルマイヤー役のドミニク・スラウコフスキーは、スロバキア出身のダンサーでブラチスラバのスロバキア国立劇場バレエで活躍後、2014/15シーズンからチューリヒ・バレエに移籍しています。
クリスティアン・シュプックの作品では、今回放送される『くるみ割り人形とねずみの王様』のドロッセルマイヤーのほかに『ヴォイツェック』のタイトルロールなどの重要な役を踊り、また、ジョージ・バランシンやウヴェ・ショルツ、アレクセイ・ラトマンスキー、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、ハンス・ファン・マーネン、ナチョ・ドゥアト、マルコ・ゲッケなど、現代を代表する振付家の作品に出演しています。
ミシェル・ウィレムス
マリー役のミシェル・ウィレムスは、フランス出身で、ボリショイ・バレエ・アカデミー、アトリエ・ルードラ・べジャール・ローザンヌで学び、チューリヒ・ジュニア・バレエを経て2016/17シーズンからチューリヒ・バレエに入団しています。
クリスティアン・シュプック作品のほか、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアン、マルコ・ゲッケ、クリスタル・パイトらの作品に出演しています。
ウィリアム・ムーア
くるみ割り人形/王子/ドロッセルマイヤーのおいの3役を演じるウィリアム・ムーアは、英国出身で英国ロイヤル・バレエ・スクールで学び、2005年にシュツットガルト・バレエに入団し2010年にプリンシパルに昇格しています。
シュツットガルト・バレエでのレパートリーとして、ジョン・クランコ作品では、『白鳥の湖』のジークフリート、『オネーギン』のレンスキー、『じゃじゃ馬ならし』のルーセンショーなどがあるほか、ジョン・ノイマイヤー振付『椿姫』のアルマン、フレデリック・アシュトン振付『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』のコーラスなどがあります。
クリスティアン・シュプックが芸術監督に就任したのと同じ2012/13シーズンからはチューリヒ・バレエにファースト・ソリスト(最高位)として移籍しています。
チューリヒ・バレエでのレパートリーとして、クリスティアン・シュプック振付『ロミオとジュリエット』のロミオなどのほか、エドワード・クラッグ、マルコ・ゲッケ、ウェイン・マクレガー、ソル・レオン&ポール・ライトフット、ダグラス・リー、イリ・キリアンらの作品もあります。
前田明里
チューリヒ・バレエには日本人ダンサーの前田明里(まえだ・めいり)さんが所属しています。
前田さんは、キーロフ・アカデミー・オブ・バレエ、モナコ・プリンセス・グレース・バレエ・アカデミーへの留学を経て、チューリヒ・ジュニア・バレエに入団し、2年後の2016/17シーズンからチューリヒ・バレエに入団しています。
今回放送される舞台ではマリーの友人役などで出演していますが、マリー役もレパートリーとしており、また、フォーサイスやラトマンスキー、クリスタル・パイト、イリ・キリアン作品など現代を代表する振付家作品にも多く出演しています。
【動画】Trailer – Nussknacker und Mausekönig – Ballett Zürich(YouTube「Opernhaus Zürich」チャンネル)
チューリヒ・バレエのYouTube公式チャンネルによる「くるみ割り人形とねずみの王様」予告編映像です。
チューリヒ・バレエ 「くるみ割り人形とねずみの王様」(全2幕) |
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■原作:E.T.A.ホフマン ■振付:クリスチャン・シュプック ■音楽:チャイコフスキー ■出演: ドロッセルマイヤー:ドミニク・スラウコフスキー マリー:ミシェル・ウィレムス フリッツ:ダニエル・マリガン くるみ割り人形/王子/ドロッセルマイヤーのおい:ウィリアム・ムーア ピエロ:イェン・ハン、マシュー・ナイト ピエロ(アコーデオン):イナ・カレハス ピルリパート姫:ジュリア・トネッリ マウゼリンクス夫人:メリッサ・リグルゴ ねずみの王様:コーエン・エイチサン・デュガス 雪の女王:エレナ・ヴォストロティナ 雪の王:ヤン・カシェ 金平糖の精:ヴィクトリナ・カピトノワ 花のワルツ(ソロ):アンナ・ハジムナ、アレグザンダー・ジョンズ ほか チューリヒ・バレエ、チューリヒ・ジュニア・バレエ ■指揮:ポール・コネリー ■管弦楽:フィルハーモニア・チューリヒ ■合唱:チューリヒ歌劇場女声合唱団、チューリヒ歌劇場児童合唱団 ■収録:2018年4月13・15日 チューリヒ歌劇場(スイス) |
次週のプレミアムシアター
■日程:2022年12月18日(日)23:20~28:12(19日04:12)
■チャンネル:NHK BS プレミアム
■内容:
◇ラン国立歌劇場バレエ「アリス」
◇パリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」【再放送】
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を基にしたダンス公演、ラン国立歌劇場バレエ「アリス」とチャイコフスキーが作曲した歌劇「イオランタ」とバレエ「くるみ割り人形」を一体化させたという斬新な演出のパリ・オペラ座 歌劇「イオランタ」/バレエ「くるみ割り人形」(マリオン・バルボー、ステファン・ビュリョン ほかパリ・オペラ座バレエ)が放送されます。