第123回小林紀子バレエ・シアター公演「バレエ・ダブルビル2023」が、7月22日(土)・7月23日(日)に東京・初台の新国立劇場 中劇場で開催され、ケネス・マクミラン振付『コンチェルト』とニネット・ド・ヴァロワ振付『チェックメイト』の二演目が上演されます。
第123回小林紀子バレエ・シアター公演
「バレエ・ダブルビル2023」
『コンチェルト』 |
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■振付:ケネス・マクミラン ■音楽:ドミトリー・ショスタコーヴィチ ■美術:デボラ・マクミラン ■メインキャスト: 第一楽章:真野琴絵、上月佑馬 第二楽章:島添亮子、ジェームス・ストリーター(イングリッシュ・ナショナル・バレエ) 第三楽章:廣田有紀(22日)、濱口千歩(23日) |
『チェックメイト』 |
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■振付:ニネット・ド・ヴァロワ ■音楽:アーサー・ブリス ■美術:E.マックナイト・カウファー ■メインキャスト: 黒の女王:澁可奈子 赤の第一騎士:望月一真 赤の第二騎士:高野大希 黒の騎士:冨川直樹、吉瀬智弘 赤の王:後藤和雄 赤の女王:大森結城 愛:廣田有紀 死:村山 亮 |
演奏 |
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指揮:ポール・ストバート 演奏:東京ニューフィルハーモニック管弦楽団 ピアノ演奏:中野孝紀(「コンチェルト」) |
公演の見どころ
『コンチェルト』
マクミラン史上、最も美しいパ・ド・ドゥ
ショスタコーヴィチのピアノコンチェルトに対するマクミランの卓越したインタープリテーション。
その研ぎ澄まされた感性が心に響く。
1966年、ドイツ・ベルリン・オペラ・バレエの芸術監督時代のケネス・マクミラン(1929-1992)が、彼のミューズであったリン・シーモア(1939-2023)のバーでウォーミングアップしている姿から着想して、振付けられたと言われている第二楽章のパ・ド・ドゥは、名作揃いのマクミラン作品の中で最高に美しいパ・ド・ドゥと位置付けられる。
この協奏曲は、自由と解放の感覚において、他のショスタコーヴィチ(1906-1975)の作品とは大きく異なっている。
彼の作品の多くは、緊張と不安に満ちているが、空気がろ過されるかのように叙情的な緩徐楽章を、活発で疾走感のある楽章で挟む形で構成されたピアノ協奏曲第2番には、自由さと切なさが広がっている。
スターリンの死から4年が経過した1957年、息子マキシムの19歳の誕生日プレゼントとして書かれたこの曲には未来への期待と無制限の喜びがある。
クラシカルバレエの美意識と音楽の雰囲気を、マクミランの自由な感性と玄妙な手法でシンプルに落とし込んだバレエ『コンチェルト』は世界各国で上演され続けている人気作である。
『チェックメイト』
“愛”と“死”チェスで描かれるドラマ
英国近代バレエの金字塔。
〝チェス〟を〝ドラマティック〟に変容させた、偉大なるド・ヴァロワの傑作!
序曲はこれから起こりうる不穏な予感を掻き立てる。幕が上がると、大空を象徴する青いカーテンに巨大な腕が現れる。
その巨大な腕の下でチェス盤を見つめる2人の戦士。青と黄色の鎧をまとった「愛」と、赤と灰色の鎧をまとった「死」である。
愛がまず一手を打つ。
まるで人の運命を帯びたかのような駒たちによるチェスゲームは、愛の一手によって、いよいよ開始されたのだ。死の不気味な腕が盤上を動き回り、次の一手が指されようとする。
場面は変わり、舞台はチェスの盤上となる。
駒が集まり始め、まず赤の歩たちが、つぎに赤の騎士が、そして黒の騎士、つづいて黒の女王が登場する。
赤の騎士の一人が黒の女王に勇敢に戦いを挑み、ついには黒の女王を跪かせる。
しかし赤の騎士は彼女への愛のためにとどめの一刀を下すことができない・・・
赤と黒の両陣営が対峙し、バレエダンサーが一斉に動きだすと、かのマルセル・デュシャンをも魅了したチェスの視覚的な美とデザイン性が舞台全体に広がる。
自ら第1次大戦に従軍した経験をもつアーサー・ブリス(1891-1975)の『チェックメイト』の音楽は示唆に富み、このバレエが作られた1937年の英国をとりまく世界の情勢を象徴的に表すと同時にとてもカラフルで独創的である。
公演情報
第123回小林紀子バレエ・シアター公演 「バレエ・ダブルビル2023」 公演情報 |
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■日程: ・2023年7月22日(土)15:30開演(14:45開場) ・2023年7月23日(日)15:30開演(14:45開場) (全2公演) ■会場:新国立劇場 中劇場 ■アクセス:京王新線「初台駅」中央口直結。(アクセス詳細はこちら) ■チケット価格: 【S】11,000円 【A】9,000円 【B】7,000円 【C】6,000円 (注)未就学児は入場できません。(託児サービスあり。詳しくはチラシもしくは小林紀子バレエ・シアターウェブサイトをご確認ください) ■チケット発売:6月6日(火)10:00 (小林紀子バレエ・シアターでの販売は6月6日(火)正午発売) ■チケット取り扱い: 小林紀子バレエ・シアター、チケットぴあ、イープラス ■主催:有限会社小林バレエ事務所 ■後援:一般社団法人日本バレエ団連盟 ■公式サイト:https://www.nkbt-tokyo.com (注)公演の詳細・最新情報は公式サイトをご確認ください。 |