シュツットガルト・バレエは、ジョン・クランコ振付『フルートとハープのための協奏曲』を2020年6月11日（ドイツ時間）から期間限定で無料配信します。
モーツァルトの同名曲に振り付けた美しい作品で、日本人ダンサーの森田愛海（もりた・あみ）さんも出演しています。
シュツットガルト・バレエ『フルートとハープのための協奏曲』
ドイツのシュツットガルト・バレエは、ジョン・クランコがモーツァルトの『フルートとハープのための協奏曲』に振り付けた美しいシンフォニック・バレエを期間限定で無料配信します。
ジョン・クランコが『フルートとハープのための協奏曲』を制作したとき、同時にピーター・ライトはシュツットガルト・バレエのために『ジゼル』を制作していました。
女性ダンサーたちが『ジゼル』第2幕で忙しくしていたとき、ジョン・クランコは男性ダンサーたちに白いバレエ（バレエ・ブラン）の基本的なアレンジを逆にするという興味深い取り組みを試みました！
つまり、『ジゼル』に代表される白いバレエにおいては、通常、一人の男性ダンサーが白い衣装に身を包んだ女性のコール・ド・バレエに囲まれて踊る場面がありますが、ジョン・クランコはこの組み合わせを反対にして、二人の女性ソリストが白い衣装に身を包んだ男性群舞に囲まれて踊るという作品を創作しました。
『フルートとハープのための協奏曲』はモーツァルトが家庭教師をしていた貴族の娘の結婚式において花嫁自らと父が演奏するために作曲されたもので、ジョン・クランコは快活な音楽を純粋で美しいバレエに仕上げています。
この作品では、女性コール・ド・バレエが日夜取り組んでいる一糸乱れぬ協調された踊りに男性コール・ド・バレエが挑戦しており、ジョン・クランコの自由な発想にも思いを巡らせながら鑑賞してみたい作品です。
2020年4月に上演されるはずだった「NHKバレエの饗宴2020」においては、シュツットガルト・バレエの森田愛海さんとデヴィッド・ムーアさんがジョン・クランコ版『白鳥の湖』を披露する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、公演は中止となってしまいました。
『フルートとハープのための協奏曲』では、森田愛海さんとデヴィッド・ムーアさんも出演しています。
「NHKバレエの饗宴2020」を楽しみしにしていた方は、この機会をお見逃しなく！
視聴はこちら
配信概要
シュツットガルト・バレエ『フルートとハープのための協奏曲』
Das Stuttgarter Ballett
Konzert für Flöte und Harfe
■配信期間
【ドイツ時間】2020年6月11日（木）18:00〜6月14日（日）22:00
【日本時間】2020年6月12日（金）01:00〜6月15日（月）05:00
■振付：ジョン・クランコ
■音楽：ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『フルートとハープのための協奏曲』
■初演：1966年3月26日（シュツットガルト・バレエ）
■キャスト：
アリシア・アマトリアイン（Alicia Amatriain）
フリーデマン・ フォーゲル（Friedemann Vogel）
森田愛海（Ami Morita）
デヴィッド・ムーア（David Moore）
ファビオ・アドリシオ（Fabio Adorisio）
Timoor Afshar
Noan Alves
マテオ・クロッカード=ヴィラ（Matteo Crockard-Villa）
モアシル・デ・オリヴェイラ（Moacir de Oliveira）
クレメンス・フレーリッヒ（Clemens Fröhlich）
マッテオ・ミッチーニ（Matteo Miccini）
Adrian Oldenburger
フレミング・プーテンプライ（Flemming Puthenpurayil）
Daniele Silingardi
フルート：Nathanaël Carré
ハープ：Andrea Berger
■収録：2018年10月13日
■公式サイト：https://www.stuttgart-ballet.de/schedule/stuttgartballetathome/