【TV】シュツットガルト・バレエ『じゃじゃ馬ならし』『オネーギン』を2022年9月25日(日)にNHK BS プレミアムシアターで放送

2022年9月25日(日)午後11時20分から放送される「NHK BS プレミアムシアター」では、ジョン・クランコ振付でシュツットガルト・バレエの代表作である『じゃじゃ馬ならし』と『オネーギン』が登場します。

1961年にシュツットガルト・バレエの芸術監督に就任し、同カンパニーを短期間で世界的なカンパニーに育て上げたジョン・クランコの代表作の中から喜劇と悲劇という対照的な2作品が放送されます。

プレミアムシアター
2022年9月25日(日)の放送内容

放送概要
■日程:2022年9月25日(日)午後11時20分~午前4時50分
■チャンネル:NHK BS プレミアム
■内容:
◇本日の番組紹介
(午後11時20分00秒~午後11時24分20秒)
シュツットガルト・バレエ「じゃじゃ馬ならし」
(午後11時24分20秒~午前1時27分20秒)
シュツットガルト・バレエ「オネーギン」【再放送】
(午前1時29分20秒~午前3時8分20秒)
◇鈴木優人 指揮 N響第1961回定期公演
(午前3時10分50秒~午前4時50分00秒)

シュツットガルト・バレエ
『じゃじゃ馬ならし』

バレエ『じゃじゃ馬ならし』は、ウィリアム・シェークスピアの喜劇を基にジョン・クランコが振り付けた、誰もが楽しめるコメディ・バレエの傑作です。

威勢が良くて賢いペトルーチオが「じゃじゃ馬娘」のカタリーナと結婚し、彼女を「飼いならし」ていく様子を面白おかしく描いています。

最初は反抗的だったカタリーナがペトルーチオに愛されていることに気づいていく様子を描いたカタリーナとペトルーチオによる3つのパ・ド・ドゥが大きな見どころで、クランコの人物描写や心理表現が光ります。

主演は、シュツットガルト・バレエを代表するプリンシパルのエリサ・バデネスとジェイソン・レイリーが務めています。

エリサ・バデネスはスペイン・バレンシア出身で、英国ロイヤル・バレエ留学を経て、2009/10シーズンにシュツットガルト・バレエに入団し、2013/14シーズンにプリンシパルに昇格しています。

ジェイソン・レイリーはカナダのトロント出身で、カナダ・ナショナル・バレエ・スクールで学び、1997年にシュツットガルト・バレエに入団し、2003/04シーズンからプリンシパルとして活躍し続けているベテランです。

カタリーナとは正反対の性格で3人の男性から求婚されるビアンカ役には、モスクワ生まれ・ニューヨーク育ちのヴェロニカ・フェルテリヒがキャスティングされています。

オランダ国立バレエのジュニアカンパニーを経て、2015/16シーズンにシュツットガルト・バレエにコール・ド・バレエとして入団し、2022/23シーズンからソリストに昇格した、今後の活躍が期待されているダンサーです。

カタリーナに求婚する3人の男性には、ルーセンシオ役にマルティ・フェルナンデス・パイシャ、グレミオ役にアレッサンドロ・ジャキント、ホルテンシオ役にファビオ・アドリシオと、いずれもジョン・クランコ・バレエスクール出身の若手ダンサーが起用されています。

マルティ・フェルナンデス・パイシャは、2014/15シーズンにアプレンティスとして入団し、2016年にデミ・ソリスト、2017年にソリスト、2021/22シーズンからプリンシパルに昇格し、勢いに乗っているダンサーです。

ファビオ・アドリシオは、2013/14シーズン入団、2018/19シーズンにデミ・ソリスト、2022/23シーズンにソリストに昇格し、アレッサンドロ・ジャキントは、2016/17シーズン入団、2021/22シーズンにデミ・ソリストに昇格しています。

シュツットガルト・バレエ『じゃじゃ馬ならし』(全2幕)
■原作:ウィリアム・シェークスピア
■音楽:ドメニコ・スカルラッティ、クルト・ハインツ・シュトルツェ
■振付:ジョン・クランコ
■出演:
カタリーナ:エリサ・バデネス
ペトルーチオ:ジェイソン・レイリー
ビアンカ:ヴェロニカ・フェルテリヒ
ルーセンシオ:マルティ・フェルナンデス・パイシャ
グレミオ:アレッサンドロ・ジャキント
ホルテンシオ:ファビオ・アドリシオ
バプティスタ:ローランド・ダレシオ
ほか シュツットガルト・バレエ
■管弦楽:シュツットガルト国立歌劇場管弦楽団
■指揮:ウォルフガング・ハインツ
■収録:2022年5月13~15日/シュツットガルト国立歌劇場(ドイツ)

シュツットガルト・バレエ
『オネーギン』

ジョン・クランコ振付のバレエ『オネーギン』は、地方貴族の娘、タチヤーナと都会的で洗練された青年オネーギンの愛のすれ違いを描いた作品で、ロシアの国民的詩人アレクサンドル・プーシキンの韻文小説『エフゲニー・オネーギン』を基にしています。

音楽はチャイコフスキーのオペラ『エフゲニー・オネーギン』を使用せず、チャイコフスキーのピアノ曲などをクルト・ハインツ・シュトルツェが編曲したものが用いられています。

1965年の初演以来、世界の35を超えるカンパニーがレパートリーとしている、ジョン・クランコの代表作であり、ドラマティック・バレエの傑作で、主役のオネーギンとタチヤーナは多くのダンサーが演じることを憧れる役となっています。

この舞台では、シュツットガルト・バレエを代表する世界的大スターのアリシア・アマトリアンとフリーデマン・フォーゲルが主演しています。

フリーデマン・フォーゲルは地元シュツットガルト出身で、アリシア・アマトリアンはスペイン・サンセバスチャン出身ですが、二人ともジョン・クランコ・バレエスクールで学び、シュツットガルト・バレエに入団した生え抜きダンサーで、数々の舞台で共演しているペアです。

オネーギンとタチヤーナによる第1幕の「鏡のパ・ド・ドゥ」や第3幕の「手紙のパ・ド・ドゥ」は大きな見どころとなっており、息の合った二人による名演を堪能することができます。

その他の主要な役では、タチヤーナの妹オリガ役を『じゃじゃ馬ならし』のカタリーナ役で主演しているエリサ・バデネスが、オネーギンの友人でありオリガの婚約者レンスキーをデーヴィッド・ムーアが演じています。

デーヴィッド・ムーアは英国出身で、エリサ・バデネスと同じく英国ロイヤル・バレエを卒業しシュツットガルト・バレエに入団しています。

また、1965年の『オネーギン』初演時にタチヤーナを演じ、1976年からはシュツットガルト・バレエの芸術監督も務めた伝説的ダンサー、マリシア・ハイデも乳母役で出演しているなど、豪華な出演者で楽しめる舞台です。

なお、アリシア・アマトリアンは、2022年7月12日にシュツットガルト国立歌劇場で開催された特別公演『オネーギン』(シュツットガルト・バレエのプリンシパルたちがオネーギンとタチヤーナを交代で演じた公演)の舞台上でファンに別れを告げ、現役を引退しています。(ちなみに、アリシア・アマトリアンは挨拶のみで踊ってはいません)

残念ながらアリシア・アマトリアンがタチヤーナを演じることはなくなってしまったので、そういった意味でも、この舞台映像はとても貴重で、見逃せません!

シュツットガルト・バレエ『オネーギン』(全3幕)
■音楽:チャイコフスキー
■編曲:クルト・ハインツ・シュトルツェ
■振付:ジョン・クランコ
■出演:
オネーギン:フリーデマン・フォーゲル
タチヤーナ:アリシア・アマトリアン
レンスキー:デーヴィッド・ムーア
オリガ:エリサ・バデネス
ほか シュツットガルト・バレエ
■管弦楽:シュツットガルト国立歌劇場管弦楽団
■指揮:ジェームズ・タグル ほか
■収録:2017年11月3・5日/シュツットガルト国立歌劇場(ドイツ)

鈴木優人 指揮 N響第1961回定期公演

鈴木優人 指揮 N響第1961回定期公演
■曲目:
パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582 バッハ作曲/鈴木優人 編曲
バイオリン協奏曲 作品15 ブリテン 作曲
交響曲 第41番 ハ長調 K. 551「ジュピター」 モーツァルト 作曲
■出演:
バイオリン:郷古 廉
管弦楽:NHK交響楽団
指揮:鈴木優人
■収録:2022年6月22日/サントリーホール