ヒューストン・バレエ 2020-2021 シーズン のラインナップを紹介

加治屋百合子さん、飯島望未さん、吉山 シャール ルイ・アンドレさんらが所属している米国のヒューストン・バレエが「2020-2021 シーズン」のラインナップを発表しました。

『マイヤリング(うたかたの恋)』、『ラ・バヤデール』、『アラジン』の全幕バレエ3公演とミックス・プログラム3公演プラスαで構成されています。

ヒューストン・バレエ2020-2021 シーズン
Houston Ballet 2020-2021 SEASON

ヒューストン・バレエ2020-2021 シーズン(2020年9月〜2021年6月)のラインナップが発表されました。

全幕バレエは、ケネス・マクミラン『マイヤリング(うたかたの恋)』、スタントン・ウェルチ『ラ・バヤデール』、デヴィッド・ビントレー『アラジン』の3演目が用意されています。

ミックス・プログラムでは、ジャスティン・ペックとウィリアム・フォーサイスのヒューストン・バレエ初演作品が用意され、ウェイン・マクレガー、クリストファー・ブルース、ヒューストン・バレエ芸術監督のスタントン・ウェルチらによる人気作品も上演されます。

また、ヒューストン・バレエの女性振付家を支援する伝統を引き継ぎ、ヒューストン・バレエのプリンシパル MELODY MENNITE による新作も予定されています。

その他に、『くるみ割り人形』やヒューストン・バレエ・アカデミーの公演もあります。

ヒューストン・バレエ2020-2021 シーズン
ラインナップ

『ラブ・レター』(トリプル・ビル)
『マイヤリング(うたかたの恋)』
『ラ・バヤデール』
『ロック・ロール&チュチュ』(トリプル・ビル)
『春の祭典』(トリプル・ビル)
『アラジン』

『くるみ割り人形』
『マーガレット・アルケック・ウィリアムス ジュビリー・オブ・ダンス』
『アカデミー・スプリング・ショーケース』

Houston Ballet's 2020-2021 Season
Houston Ballet’s 2020-2021 Season(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

ラブ・レター Love Letters

3人の振付家からバレエとオーケストラへのラブ・レターとしての演目です。

ジョージ・バランシンの「ルビー」は、『ジュエルズ』(第1幕:「エメラルド」、第2幕:「ルビー」、第3幕:「ダイヤモンド」)という3幕作品の第2幕を構成する作品で、アメリカ的なバレエを讃えます。

英国の若手ミュージシャン、ジェイムス・ブレイクの楽曲から7曲を用いてウィリアム・フォーサイスが振り付けた『ブレイク・ワークス・I』は、バレエの歴史と進化へのラブ・レターです。

『青少年のための管弦楽入門』は、ベンジャミン・ブリテンが若者のための管弦楽教育のために作曲した同名曲にスタントン・ウェルチがヒューストン・バレエに振り付けました。

9月11日(金)の終演後には、カンパニーのスターとディナーを楽しめる「オープニング・ナイト・オンステージ・ディナー」が開催されます。

■日程:2020年9月11日(金)〜9月20日(日)

『ルビー』RUBIES
■振付:ジョージ・バランシン(George Balanchine)
■音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky)

『ブレイク・ワークス・I』BLAKE WORKS I(ヒューストン・バレエ初演)
■振付:ウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)
■音楽:ジェイムス・ブレイク(James Blake)

『青少年のための管弦楽入門』THE YOUNG PERSON’S GUIDE TO THE ORCHESTRA
■振付:スタントン・ウェルチ(Stanton Welch AM)
■音楽:ベンジャミン・ブリテン(Benjamin Britten)

George Balanchine's Rubies
George Balanchine’s Rubies(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)
The Young Person's Guide to the Orchestra
The Young Person’s Guide to the Orchestra(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

マイヤリング(うたかたの恋) Mayerling

『マイヤリング(うたかたの恋)』は、オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフが、17歳の愛人マリー・ヴェッツェラと心中したマイヤーリンク事件を元に、ケネス・マクミランが振り付けた作品です。

高度な技術と高い演技力が求められる作品をヒューストン・バレエのダンサーたちが見事に演じます。

■日程:2020年9月24日(木)〜10月4日(日)

■振付:ケネス・マクミラン(Sir Kenneth MacMillan)
■音楽:フランツ・リスト(Franz Liszt)
■編曲:ジョン・ランチベリー(John Lanchbery OBE)

Houston Ballet's Mayerling TV spot
Houston Ballet’s Mayerling TV spot(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

ラ・バヤデール La Bayadère

2010年に制作されたスタントン・ウェルチ版『ラ・バヤデール』は、米国のジョフリー・バレエとオーストラリア・バレエでもレパートリーに入り、大絶賛されています。

舞台美術と衣装はピーター・ファーマーが手がけています。

■日程:2021年2月25日(木)〜3月7日(日)

■振付:スタントン・ウェルチ(Stanton Welch AM)
■音楽:レオン・ミンクス(Leon Minkus)
■編曲:エルマンノ・フロリオ(Ermanno Florio)

Houston Ballet – La Bayadere TV Spot
Houston Ballet – La Bayadere TV Spot(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

ロック・ロール&チュチュ Rock, Roll & Tutus

マイアミ・シティ・バレエに制作された『ヒートスケープ』は、『回転木馬』で第72回トニー賞振付賞を受賞したジャスティン・ペックとヴィジュアル・アーティストのシェパード・フェアリー(Shepard Fairey)によるコラボレーションし、チェコの作曲家ボフスラフ・マルティヌーの音楽に振り付けられています。

クリストファー・ブルース『ルースター』は、ロック・バンド ザ・ローリング・ストーンズの音楽に振り付けられています。

最後は、スタントン・ウェルチの代表作『ディヴァージェンス』で、トリプル・ビルを盛大に締めくくります。

■日程:2021年3月11日(木)〜3月21日(日)

『ヒートスケープ』HEATSCAPE(ヒューストン・バレエ初演)
■振付:ジャスティン・ペック(Justin Peck)
■音楽:ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů)

『ルースター』ROOSTER
■振付:クリストファー・ブルース(Christopher Bruce)
■音楽:ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)

『ディヴァージェンス』DIVERGENCE
■振付:スタントン・ウェルチ(Stanton Welch AM)
■音楽:ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet)

Stanton Welch's Divergence, clip 1
Stanton Welch’s Divergence, clip 1(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

春の祭典 Rite of Spring

『春の祭典』は多様な作品を取り揃えたトリプル・ビルです。

ウェイン・マクレガーの『ダイアッド 1929』は、モダン・ダンスのレジェンド、マース・カニンガムへ捧げられています。

また、ヒューストン・バレエのプリンシパル 、MELODY MENNITEの新作も予定されています。

ストラヴィンスキーの音楽に振り付けられたスタントン・ウェルチ『春の祭典』は、オーストラリア先住民の画家Rosella Namokによる作品も用いられています。

■日程:2021年5月27日(木)〜6月6日(日)

『ダイアッド 1929』DYAD 1929
■振付:ウェイン・マクレガー(Wayne McGregor)
■音楽:スティーヴ・ライヒ(Steve Reich)

MELODY MENNITE 新作
WORLD PREMIERE: MELODY MENNITE
■振付:MELODY MENNITE

『春の祭典』THE RITE OF SPRING
■振付:スタントン・ウェルチ(Stanton Welch AM)
■音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky)

The Rite of Spring
The Rite of Spring(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

飯島望未さんとジョセフ・ウォルシュによるデュエットです。

アラジン Aladdin

デヴィッド・ビントレー『アラジン』は2008年に日本の新国立劇場バレエが世界初演し、米国ではヒューストン・バレエが2014年に初演し大絶賛されました。

老若男女を問わず楽しめるエンターテインメント性の高いバレエで、ディック・バード(Dick Byrd)による美術、スー・ブレイン(Sue Blane)による衣装、カール・デイヴィスによる音楽が、冒険へと誘います。

飯島望未さんはプリンセスを、吉山 シャール ルイ・アンドレさんはアラジンをレパートリーとしているので、期待が膨らみます。

■日程:2021年6月10日(木)〜6月20日(日)

■振付:デヴィッド・ビントレー(Sir David Bintley)
■音楽:カール・デイヴィス(Carl Davis)

Aladdin Preview
Aladdin Preview(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

2014年のヒューストン・バレエ初演時のプロモーション映像で振付家のデヴィッド・ビントレーが作品を解説しています。

使用されているのは新国立劇場バレエ団による小野絢子さんと八幡顕光が主演したときの映像です。

Aladdin – Cave of the Riches
Aladdin – Cave of the Riches(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

くるみ割り人形 The Nutcracker

クリスマスシーズンを家族みんなで楽しめる『くるみ割り人形』は33公演が予定されています。

幕間に軽食を楽しだり、終演後にステージでダンサーに会ったりすることができる有料サービスもあります。

■日程:2020年11月27日(金)〜12月27日(日)

Houston Ballet's The Nutcracker 2017/18 – Sugar Plum Fairy
Houston Ballet’s The Nutcracker 2017/18 – Sugar Plum Fairy(YouTube Houston Ballet 公式チャンネル)

2017/18シーズンのプロモーション映像で、金平糖の精役の飯島望未さんがコメントしています。

マーガレット・アルケック・ウィリアムス
ジュビリー・オブ・ダンス
Margaret Alkek Williams
Jubilee of Dance

「ジュビリー・オブ・ダンス」は、ヒューストン・バレエの幅広いレパートリーからハイライトを上演する一夜限りの公演です。

■日程:2020年12月4日(金)

アカデミー・スプリング・ショーケース
Academy Spring Showcase

世界の檜舞台でも活躍したヒューストン・バレエ・アカデミーの若いダンサーの公演で未来のスターを探してみませんか。

■日程:2021年4月30日(金)〜5月1日(土)