2021年1月24日(日)午後11時20分(23:20)からのNHK BS プレミアムシアターでは、オーストラリア・バレエの『スパルタクス』と新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』が放送されます。
この記事では、古代ローマ帝国で奴隷反乱の指導者となったスパルタクスを描いたオーストラリア・バレエ『スパルタクス』について紹介します。
(注)新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』の紹介はこちら。
NHK BS プレミアムシアター
2021年1月24日(日)放送概要
■日程:2021年1月24日(日)午後11時20分~午前4時10分
■チャンネル:NHK BS プレミアム
■放送内容:
◇本日の番組紹介(23:20:00~23:23:30)
◇オーストラリア・バレエ『スパルタクス』(23:23:30~01:19:00)
◇新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』【再放送】(01:21:00~02:46:00)
◇オーケストラでつなぐ希望のシンフォニー
飯守 泰次郎指揮 仙台フィルハーモニー管弦楽団演奏会(2:47:00~4:10:00)
オーストラリア・バレエ
『スパルタクス』SPARTACUS
バレエ『スパルタクス』について
バレエ『スパルタクス』は、古代ローマの圧政に立ち向かった奴隷反乱の史実をもとに旧ソビエト連邦の作曲家・指揮者アラム・ハチャトゥリヤンの音楽にレオニード・ヤコブソンが振り付け1956年に初演されました。
その後、イーゴリ・モイセーエフ版やラースロー・シェレギ版、レナート・ツァネラ版、ゲオルギー・コフトゥン版などがありますが、なんといってもユーリー・グリゴローヴィチ版が決定版として人気を博しています。
ほとんどのバレエにおいて主役は女性ですが、『スパルタクス』ではタイトルロールであるスパルタクスをはじめ男性ダンサーによる勇壮な見せ場が多く、迫力あるステージが魅力です。
オーストラリア・バレエ『スパルタクス』(全3幕)
オーストラリア・バレエでは、ラースロー・シェレギ版『スパルタクス』を1978年に初演しレパートリーとしていましたが、今回、プレミアムシアターで放送されるオーストラリア・バレエ『スパルタクス』は、オーストラリア・バレエでダンサーとして活躍したルーカス・ジャーヴィスが振り付け、2018年に世界初演された作品です。
ルーカス・ジャーヴィスは、世界的な演劇人養成の専門機関であるオーストラリア国立演劇学院(NIDA)で学んでおり、演出にも演劇的な深みを与えています。
金管楽器と打楽器を駆使した躍動感みなぎるアラム・ハチャトゥリヤンの音楽とラトマンスキー版『シンデレラ』で独創的なデザインを見せたジェローム・カプランの美術と衣装にも注目です。
タイトルロールのスパルタクスをはじめ、男性ダンサーたちが勇壮に舞う姿は圧巻で、バレエといえばトウシューズとチュチュと思っていた方には新たな魅力を発見する機会になりそうです。
スタッフ・キャスト
■振付:ルーカス・ジャーヴィス(Lucas Jervies)
■音楽:アラム・ハチャトゥリヤン(Aram Khachaturian)
■美術・衣装:ジェローム・カプラン(Jérôme Kaplan)
■照明:ベンジャミン・シスターネ(Benjamin Cisterne)
■台本:イマラ・サベージ(Imara Savage)
■ファイト・ディレクター:ナイジェル・ポルトン(Nigel Poulton)
■出演:
スパルタクス:ケヴィン・ジャクソン(KEVIN JACKSON)
フラヴィア:ロビン・ヘンドリックス(ROBYN HENDRICKS)
クラッスス:タイ・キング=ウォール(TY KING-WALL)
テルトゥラ:エイミー・ハリス(AMY HARRIS) ほか
オーストラリア・バレエ団
管弦楽:ヴィクトリア交響楽団
指揮:ニコレット・フレイロン
■収録:2018年9月28日 ヴィクトリア・アート・センター(オーストラリア/メルボルン)
新国立劇場バレエ団が2018年に『不思議の国のアリス』を初演した際にハートの女王を熱演したエイミー・ハリスがテルトゥラ役で出演し、また、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった2020年6月の新国立劇場バレエ団『不思議の国のアリス』においてハートのジャック役で客演予定だったタイ・キング=ウォールも出演しています。
関連動画
プリンシパルのケヴィン・ジャクソンがオーストラリア・バレエ『スパルタクス』を紹介しています。
オーストラリア・バレエ『スパルタクス』の予告編です。
プリンシパルのエイミー・ハリスが作品について語っています。
振付のルーカス・ジャーヴィスが『スパルタクス』について語っています。
迫力ある格闘シーンのリハーサルも垣間見ることができます。