世界各地の音楽祭やオペラ、バレエなど、話題の公演を紹介するNHKプレミアムシアター（BS／BSP4K）で、2023年12月に初演されたドレスデン国立歌劇場バレエ団のヨハン・インガー版『白鳥の湖』が放送されます。
ドレスデン国立歌劇場バレエでプリンシパルとして活躍中の日本人ダンサー綱木彩葉さんがオデット役で出演している注目の公演です。
また、BS4Kでは、2021年10月に収録された新国立劇場バレエ団のピーター・ライト版『白鳥の湖』も併せて放送されます。（BSでは放送されません）
ドレスデン国立歌劇場バレエ団
「白鳥の湖」（全2幕）
ドレスデン国立歌劇場バレエ「白鳥の湖」（全2幕）は、スウェーデン王立バレエやNDT（ネザーランド・ダンス・シアター）でダンサーとして活躍し、現在は振付家として活躍しているスウェーデン出身のヨハン・インガーが、バレエ「白鳥の湖」の原作の一つとして考えられているヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウスの「奪われたヴェール」を基に再解釈し演出・振付を手がけた作品で、2023年12月に世界初演されたばかりの最新作です。
ドレスデン国立歌劇場バレエ（ゼンパー・オーパー・バレエ）
ドレスデン国立歌劇場バレエ団（ゼンパー・オーパー・バレエ）は、ドイツ東部のザクセン州の州都ドレスデンにあるドレスデン国立歌劇場を拠点としたバレエ団です。
ドレスデン国立歌劇場はワーグナーが指揮者を務めていたこともあり、オペラ『さまよえるオランダ人』や『タンホイザー』を初演したことでも知られ、劇場を設計した建築家のゴットフリート・ゼンパーにちなみゼンパー・オーパー（オーパーはオペラを意味するドイツ語）と呼ばれ、バレエ団はゼンパー・オーパー・バレエと呼ばれています。
2006年から17年間、アーロン・S・ワトキンさんが芸術監督を務めバレエ団を率いていましたが、2022年に退任してイングリッシュ・ナショナル・バレエ芸術監督に就任しており、現在は、元アメリカン・バレエ・シアター プリンシパルのマルセロ・ゴメスさんがアーティステック・マネジャーを務め、カンパニー・マネジャーのAdi Luickさんと共にバレエ団を率いています。（芸術監督は空席）
日本人ダンサーでは、綱木彩葉さんのほか、藤本佳那子さんがプリンシパルとして活躍しており、また、YAGP2018でジュニア女性部門第2位入賞の中島 耀さんが2022年に入団しています。
綱木彩葉さん 舞台出演情報
2024年 夏、綱木彩葉さんが日本の舞台に立つ！
オデット役で出演している綱木彩葉さんは、2024年8月3日（土）・4日（日）に東京・初台の新国立劇場 オペラパレスで開催される「バレエ・アステラス 2024～海外で活躍する日本人バレエダンサーを迎えて世界とつなぐ～」に出演予定で、ドレスデン国立歌劇場バレエ／セカンド・ソリストのジョセフ・グレイさんを相手にデヴィッド・ドウソン版「『ロメオとジュリエット』よりバルコニーのパ・ド・ドゥ」を踊る予定です。
綱木彩葉さんの生の踊りを日本の舞台で観ることができる貴重な機会です！
参考動画
【参考動画】TRAILER »A Swan Lake« // Semperoper Ballett（YouTube「Semperoper Ballett」チャンネル）
ドレスデン国立歌劇場バレエ団「白鳥の湖」の予告編映像です。
【参考動画】Making-of »A Swan Lake« with Johan Inger（YouTube「Semperoper Ballett」チャンネル）
演出・振付のヨハン・インガーさんやクリスティアン・バオホさん、ザリーナ・シュターンケさん、スカイラー・マクシー・ワートさんらが作品について語っています。
ドレスデン国立歌劇場バレエ団
「白鳥の湖」
■振付・演出：ヨハン・インガー
■音楽：チャイコフスキー
■出演：
【王妃】ザリーナ・シュターンケ
【王】クリスティアン・バオホ
【ベンノ】ヨン・バイヤホ
【王子】スカイラー・マクシー・ワート
【オデット】綱木彩葉
ほか ドレスデン国立歌劇場バレエ団
■指揮：トーマス・ヘルツォーク
■管弦楽：ドレスデン国立管弦楽団
■収録：2023年12月15･16日 ドレスデン国立歌劇場（ドイツ）
新国立劇場バレエ団
「白鳥の湖」
吉田 都さんが芸術監督に就任し2シーズンめとなる新国立劇場バレエ団2021／2022シーズンの開幕を飾った公演で、米沢 唯さんと福岡雄大さんが主演した舞台です。
新国立劇場バレエ団の芸術監督を務める吉田都さんにとっては、サドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ（現バーミンガム・ロイヤル・バレエ）に入団後に初めて主演した作品であり、引退公演でもピーター・ライト版『白鳥の湖』から第4幕のパ・ド・ドゥを踊られた記念すべき作品です。
新国立劇場バレエ団
「白鳥の湖」
■振付：マリウス・プティパ、レフ・イワノフ
■振付･演出：ピーター・ライト
■共同演出：ガリーナ・サムソワ
■音楽：チャイコフスキー
■出演：
【オデット/オディール】米沢 唯
【ジークフリード王子】福岡雄大
【王妃】本島美和
【ロットバルト男爵】貝川鐵夫
【ベンノ】木下嘉人
【クルティザンヌ（パ・ド・カトル）】池田理沙子、飯野萌子
【4羽の白鳥たち】池田理沙子、飯野萌子、五月女遥、廣川みくり
【2羽の白鳥たち】寺田亜沙子、廣田奈々
【ハンガリー王女】廣田奈々
【ポーランド王女】飯野萌子
【イタリア王女】奥田花純
【チャルダッシュ】細田千晶、福田紘也 ほか
【マズルカ】川口 藍、玉井るい、今村美由起、関 晶帆、原 健太、趙 載範、太田寛仁、山田悠貴
【ナポリの踊り】五月女遥、広瀬 碧、井澤 諒、宇賀大将
【スペインの踊り】寺田亜沙子、益田裕子、清水裕三郎、浜崎恵二朗
ほか 新国立劇場バレエ団
■指揮：ポール・マーフィー
■管弦楽：東京フィルハーモニー交響楽団
■収録：2021年10月23日 新国立劇場 オペラパレス