中央ヨーロッパの国スロバキアのバレエ団に所属しているプロバレリーナ「ちあこさん」がトウシューズの縫い方、選び方などを YouTube の動画で紹介しています。
トウシューズに憧れてバレエを始めた人はとても多いかと思いますが、とかくトウシューズに関しては悩みが多いかと思います。
どのようにゴムやリボンを付ければよいのか?プラットフォーム(トウの部分)はどのように縫えばよいのか?硬すぎないか?などなど、とくに初めてトウシューズを履く方は分からないことが多いかと思います。
また、自分に合ったトウシューズが見つからなくてトウシューズ・ジプシーとなっている方も多いですよね。
今回は、スロバキアのプロバレリーナちあこさんによるトウシューズに関して参考になる動画を紹介するとともに、トウシューズ関連の書籍を紹介します。
トウシューズ(ポアントシューズ)の縫い方(カスタマイズ方法)
プロバレリーナ ちあこさんの場合
【バレエ】トウシューズの縫い方【完全版】How to sew pointe shoes?
(YouTube / ちあこちゃんねる)
トウシューズは買ったままの状態では使用することができませんよね。
履く前に下準備が必要ですが、はじめてトウシューズを履く方は如何してよいのか分かりませんよね。
スロバキアでプロのバレエダンサーとして活躍されているちあこさんが、トウシューズの縫い方やカスタマイズ方法を動画で説明されています。
トウシューズが脱げないようにするための「ゴム」や「リボン」つけるときの縫い方、柔らかくする方法、プラットフォームの周りをかがる縫い方などを実際に作業しながら解説されています。
言葉や写真だけでは分かりにくいことも、解説付き動画で見ればよく分かりますね。
カスタマイズ方法として、ちあこさんは、つま先が弱いとのことで、つま先で立ちやすくするためにインソール(中敷き)の下半分(かかとの方)を切り取っているそうです。
切り取ったところは、やはり痛いそうですが、ちあこさんの場合は慣れてしまったそうです。(´▽`)
ちなみに、はじめからインソールをカットしてあるトウシューズもあるそうです。
次の動画「バレリーナの相棒!トゥシューズ選びに苦労した話。」で紹介しています。
なお、切り取る必要性、切り取る長さには個人差があるかと思いますので、バレエの先生や先輩、お友だち、バレエ・ショップの店員さんなどに相談することをお勧めします。
その他のカスタマイズ方法として、着地音を静かにするために硬い「ボックス」部分を床に叩きつけて柔らかくしています。
噂には聞いていましたが、実際にやっているところを動画で見て衝撃を受けました!
可愛らしい女性が一心不乱にトウシューズを床に叩きつけている姿を見て目が点に… ( ゚Д゚)
トウシューズのことを知らない人が見たら頭がおかしくなったのではないか、と思うのも納得の衝撃度(笑撃度)です!(´▽`)
プラットフォームの周りはタコ糸を使用して「かがり縫い」します。
動画撮影時にはタコ糸がなかったため毛糸で代用しています。
プラットフォームをかがると、
①立ったときに安定感が出る
②着地音が軽減される
③滑り防止になる
などの効果が期待できるそうです。
【用意する物】
・トウシューズ
・糸を切るハサミ
・ゴム(脱げ防止)
・リボン(脱げ防止)
・長めの針(長さはお好みで)
・糸(ちあこさんのおすすめは「デンタル・フロス」です。丈夫で切れないのでオススメだそうです)
バレリーナの相棒!トゥシューズ選びに苦労した話。
(YouTube / ちあこちゃんねる)
自分に合ったトウシューズを見つけるのは本当に大変だそうですね。
バレエの道と同じく永遠に終わりのない道なのかも知れません。
動画では、「バレリーナ EX2」「フェアリー マーシャPP」「Grishko グリシコ 2007」「Chacott チャコット C.O.A.D」「Chacott チャコット C.O.A.D 2」など、ちあこさんが今まで履いてきたトウシューズの感想などを話されています。
「トウシューズの縫い方」の動画では、インソールの下半分をご自分で取っていましたが、フェアリー マーシャPP」は3/4ソールで、はじめから1/4ソールがないそうです。
立ちやすい反面、ちあこさんの場合は3/4やと、乗っかるところがちょっと上すぎるそうです。
いろんなトウシューズを履いてきた結果、現在は「Bloch ブロック」を履いているそうです。
「Bloch ブロック」のトウシューズが合っていると信じて、それを工夫しながら履いているそうですが、これも本当に合っているのかは分からないと仰っています。
もしかしたら、これから自分に合ったトウシューズが見つかるかも知れないとも…
「FREED フリード」も気になっているそうですが、バレエ団のあるスロバキアには店舗がないようで、諦めているようです。
プロのバレエダンサーでも悩み続けているように、トウシューズの選び方は本当に大変だと思いますが、ちあこさんの動画を何回も見て選ぶ時の参考にしてみてください!
【参考】トウシューズ関連の書籍を紹介
『新版 トウシューズ・パーフェクト・ブック』
『新版 トウシューズ・パーフェクト・ブック』クララ・クロワゼ編(株式会社新書館)は、バレエの先生からトウシューズを履くお許しを得たら、真っ先に手に取っていただきたい参考書であり、トウシューズを履く全ての方必携の書です!
トウシューズのフィッティングや事前準備、カスタマイズ方法、履き方、エクササイズなど、トウシューズに関する必要な情報が一通り説明されています。
初版は2010年発行ですが、2016年発行の新版では「トウシューズカタログ」が刷新されて「トウシューズカタログ2016年最新版」となり、トウシューズ全113足が紹介されています。
また、SHOKO(中村祥子)さん、崔 由姫さん、倉永美沙さん、小野絢子さんのトウシューズに関する貴重なコメントも掲載されています。
『美しさを極めるトウシューズ・レッスン』
2020年7月下旬に発売予定!大好評予約受付中!
『美しさを極めるトウシューズ・レッスン』(新書館)は、元東京バレエ団プリンシパルの渡辺理恵さんが指導・モデルを務めている初心者から経験者まで有益な本です。
『クロワゼ』で連載されていた「ていねいに、力みなく、美しく バレリーナのポアント・レッスン」が、単行本として出版されます。
『クロワゼ』に連載されたバー・レッスンに加えて、センター・レッスンとオデットのヴァリエーション・レッスンも新たに収録されます!
『クララ 2019年11月号』
『クララ 2019年11月号』(新書館)は、トウシューズの基礎レッスン、トウシューズをはける足をつくる足ゆび&足うらエクササイズ、最新トウシューズカタログが掲載されています。