【公演情報】HANAGO-花子-(酒井はな、津村禮次郎、森山開次出演)(2019年2月)

能・狂言を中心にバレエやクラシック音楽など異文化とのコラボレーションを展開している「セルリアンタワー能楽堂」が、2019年2月下旬に森山開次の演出・振付による「伝統と創造シリーズ vol.10『HANAGO-花子-』」を上演します。

それぞれの分野の第一人者でありながら、異文化とのコラボレーションにも積極的な酒井はなさん、津村禮次郎さん、森山開次さんが出演します。

伝統と創造シリーズ vol.10『HANAGO-花子-』 公演概要

公演概要

『HANAGO-花子-』は、能の『班女』『隅田川』の登場人物である花子(はなご)に焦点を置き、苦しみ、喜び、哀しみ、愛をめぐる一人の女性の一生を描いたダンス作品です。

■日程:
2月22日(金)19:30開演
2月23日(土)17:00開演
2月24日(日)14:00開演
2月25日(月)19:00開演
2月26日(火)19:00開演(追加公演)

■会場:セルリアンタワー能楽堂(セルリアンタワー東急ホテル地下2階)

■アクセス:各線渋谷駅より徒歩5分(国道246号線沿い)

■演出・振付:森山開次

■出演:

■チケット:
A(正面)席:7,500円
B(脇正面)席:5,500円
C(中正面)席:4,500円
D(座敷・自由)席:3,000円

セルリアンタワー能楽堂について

「能楽堂でダンス?」と思った方も多いことでしょう。

セルリアンタワー能楽堂では、様々な公演を行っており、公式サイトでは、次のように説明しています。

「世界に向けた伝統文化の発信機能を担う施設として、能・狂言の公演を中心としながら、バレエやクラシック音楽など異文化との共演等、多彩な公演活動を行っております。」

(出所 http://www.ceruleantower-noh.com/about/)

伝統と創造シリーズについて

セルリアンタワー能楽堂の公式サイトでは「伝統と創造シリーズ」について次のように説明しています。

「能楽堂という日本の伝統的な様式を持つ空間を、コンテンポラリーダンスの振付家がどのように解釈し、扱っていくかを問う企画。2008年より継続して制作している。」

(出所 http://www.ceruleantower-noh.com/lineup/2019/20190222.html)

第10弾となる今回は、コンテンポラリーダンスを中心に様々な分野とのコラボレーションにも精力的に取り組んでいる森山開次さんが演出・振付を担当し、ご自身も出演されます。

下の映像は、シリーズ第9弾で上演された『老松 -OIMATSU』のリハーサル映像です。(今回上演される舞台ではありませんのでご注意ください)

能楽堂において能・狂言とコンテンポラリーダンスとがコラボするとは、どのようなものになるのかイメージできるかと思います。

セルリアンタワー能楽堂 伝統と創造シリーズ vol.9「老松 -OIMATSU」リハーサル映像

セルリアンタワー能楽堂 伝統と創造シリーズ vol.9「老松 -OIMATSU」リハーサル映像

(YouTube / Bunkamurachannel 公式チャンネル)

出演者について

主役の花子には、クラシックバレエを中心にコンテンポラリーダンスなどにも活動の場を拡げている酒井はなさんが配役されています。

上でリハーサル映像を紹介した「伝統と創造シリーズ vol.9『老松 -OIMATSU』」に続いての出演です。

1991年に重要無形文化財保持者に認定された能楽師・津村禮次郎さんも出演します。

津村さんも異文化とのコラボレーションに積極的で、バレエとのコラボでは、2011年に初演された新国立劇場の『パゴダの王子』にアドバイザーとして参加しています。

当初は公演にも出演予定でしたが、十分な時間が確保できなくなり出演は見送られたようですね。

『パゴダの王子』の新制作の際、『パゴダの王子』を振り付けた当時の新国立劇場バレエ団芸術監督であるデヴィッド・ビントレーさんは歌川国芳の浮世絵に影響を受けたそうです。

そこで日本的な美を表現するために津村さんに協力をお願いしたようです。

参考に2014年再演時の『パゴダの王子』予告編の映像をどうぞ御覧ください。

リハーサル場面では津村さんも少し写っています。

また、津村さんがアドバイザーとして参加していただいたことについて、デヴィッド・ビントレーさんが述べている箇所もあります。

新国立劇場バレエ団スペシャル映像①「パゴダの王子」予告映像

新国立劇場バレエ団スペシャル映像①「パゴダの王子」予告映像

(YouTube / 新国立劇場 New National Theatre Tokyo 公式チャンネル)

さいごに

今回は、能楽堂で行われるコンテンポラリーダンスの公演についてご紹介しました。

能・狂言などの日本の伝統文化に関心がある方、コンテンポラリーダンスの可能性について探求してみたい方などにはとても興味深い企画だと感じます。

伝統と創造シリーズ vol.10『HANAGO-花子-』の前評判は好評のようで、2月26日(火)には追加公演の開催も決まっています。

鑑賞を検討されている方は、早めにチケットをご用意ください!

なお、公演の詳細はセルリアンタワー能楽堂公式サイトで確認できます。

>>> 伝統と創造シリーズ vol.10 HANAGO-花子-