【公演情報】新国立劇場オペラ『タンホイザー』に新国立劇場バレエ団ダンサー出演(2019年1~2月)

2019年1月27日(日)に開幕する新国立劇場オペラ『タンホイザー』に新国立劇場バレエ団ダンサーも出演します。

公演は2019年1月27日(日)から2月9日(土)まで、東京・初台の新国立劇場で上演されます。

公演の概要とオペラ『タンホイザー』について予習してみました。

オペラ『タンホイザー』について

■作曲 リヒャルト・ワーグナー(1843~45年)
■原作 中世の詩『ヴァルトブルクの歌合戦』、ハインリヒ・ハイネ『タンホイザー』ほか
■台本 リヒャルト・ワーグナー(ドイツ語)
■初演 1845年10月19日、ドレスデン宮廷歌劇場(指揮はワーグナー自身)(パリ版は1861年にパリ・オペラ座で初演された)
■構成 全3幕

正式な名称は『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』(Tannhäuser und der Sängerkrieg auf Wartburg)ですが、一般的には『タンホイザー』と呼ばれています。

内容は、ヴェーヌスとエリーザベトとの間、つまり、官能的な愛と精神的な愛との間で彷徨い苦悩するタンホイザーがエリーザベトの身命を賭した愛による救済が描かれます。

タンホイザーが参加する歌合戦では「愛の本質」を問われることから、このオペラのテーマは「キリスト教的な『愛』」なのではないでしょうか。

中世ドイツでは騎士が吟遊詩人として歌う習慣があったそうですが、日本の武士が能を舞い歌を詠むのと似ていると思うと興味深く感じられます。

1861年にパリで上演された際に第1幕のバレエが拡大されたそうです。

この追加されたバレエは「バッカナール」と呼ばれ、ローマ神話のワインの神Bacchusを讃える舞曲のことです。

『タンホイザー』が初演されたのは、ドイツ・ザクセン州の州都ドレスデンにある州立歌劇場です。

劇場を設計した建築家ゴットフリート・ゼンパーにちなみ「ゼンパー・オーパー(Semperoper)」と呼ばれています。(オーパー〈Oper〉はオペラ〈Opera〉のドイツ語)

この劇場は、1843年から1849年までリヒャルト・ワーグナーが指揮者を務め、『リエンツィ』『さまよえるオランダ人』『タンホイザー』を初演したことで知られています。

バレエ団の存在も気になりますが、ドレスデン国立歌劇場バレエ団(ゼンパー・オーパー・バレエ団)があります。

情報不足で詳細については分かりませんでした。(^_^;)

なお、ドレスデンは「ドイツの京都」とも呼ばれる美しい古都です。

第二次世界大戦末期には連合軍による激しい空爆の被害を受けましたが、現在は復興され、美しい街並みを見ることができます。

ドレスデンは、ドイツの中では日本の観光客からの注目度が低めだと思いますが、歴史を感じさせる重厚な建築物などが多いことから、訪れた観光客の満足度は高いそうです。

また、ドレスデンには、ドイツ最古のクリスマス・マーケットでるシュトリーツェル・マルクト(The Dresden Striezelmarkt)もありクリスマス・シーズンは世界中から観光客が訪れます。

そんな雰囲気の中で『くるみ割り人形』を鑑賞できたら最高ですね!

ゼンパー・オーパー・バレエや古都ドレスデンについては調べ直してから、あらためてご紹介したいと思います。

ザクセン州立歌劇場ドレスデン(ゼンパー・オーパー)

新国立劇場オペラ『タンホイザー』(2018/2019シーズン) 公演概要

公演概要

■演目 オペラ『タンホイザー』(ドイツ語上演/字幕付)
■日程 1月27日(日)14:00/1月30日(水)14:00/2月2日(土)14:00/2月6日(水)17:30/2月9日(土)14:00
■会場 新国立劇場・オペラパレス(京王新線(都営新宿線乗入)「初台駅」中央口直結)
■チケット S席27,000円/A席21,600円/B席15,120円/C席8,640円/D席5,400円
■スタッフ
指揮:アッシャー・フィッシュ
演出:ハンス=ペーター・レーマン
美術・衣裳:オラフ・ツォンベック
照明:立田雄士
振付:メメット・バルカン
■キャスト
領主ヘルマン:妻屋秀和
タンホイザー:トルステン・ケール
ヴォルフラム:ローマン・トレーケル
ヴァルター:鈴木 准
ビーテロルフ:萩原 潤
ハインリヒ:与儀 巧
ラインマル:大塚博章
エリーザベト:リエネ・キンチャ
ヴェーヌス:アレクサンドラ・ペーターザマー
牧童:吉原圭子
合唱:新国立劇場合唱団
バレエ:新国立劇場バレエ団
管弦楽:東京交響楽団
■予定上演時間:約4時間15分(休憩含む)

公演の詳細は、新国立劇場公式サイトをご確認ください。

>>> 新国立劇場 オペラ『タンホイザー』(2018/2019シーズン)

新国立劇場バレエ団 出演ダンサー(交替出演)

新国立劇場バレエ団から出演するダンサーは次の通りです。

交替出演のため、鑑賞する舞台にお目当てのダンサーが出演していないこともありますので、ご注意ください!

奥田花純、柴山紗帆、玉井るい、広瀬 碧、赤井綾乃、朝枝尚子、今村美由起、北村香菜恵、小村美沙、関 晶帆、土方萌花、山田歌子

宇賀大将、小柴富久修、髙橋一輝、趙 載範、福田紘也、太田寛仁、小川尚宏、佐野和輝、中島瑞生、西川 慶、樋口 響、渡邊拓朗

新国立劇場オペラ『タンホイザー』ダイジェスト映像 Tannhäuser-NNTT

(YouTube / 新国立劇場 New National Theatre Tokyo 公式チャンネル)

美術・衣裳担当のオラフ・ツォンベックさんについて

新国立劇場オペラ『タンホイザー』の美術・衣装を担当しているのはオラフ・ツォンベックさんですが、新国立劇場バレエ団の牧阿佐美版『くるみ割り人形』でも装置・衣装を担当しています。

新国立劇場バレエ団では、2017年からはウエイン・イーグリング版が上演されており、非常にクオリティの高い作品ですが、オラフ・ツォンベックさんが担当した牧阿佐美版『くるみ割り人形』の装置・衣装もまた異なる魅力を持っています。

シュタルバウム家でのクリスマスパーティーで見ることのできる重厚かつ優雅な衣装や内装と夢を見ているかのように美しいパステルカラーの花のワルツなどはとくに印象的です。

オラフ・ツォンベックさんは新国立劇場オペラにおいて『タンホイザー』に先立ち、2004年に『エレクトラ』、2006年に『こうもり』を手がけているようです。

下の映像は、牧阿佐美版『くるみ割り人形』のプロモーション映像です。

オラフ・ツォンベックさんの装置・衣装を確認してみてください。

古い映像で美しさを十分に味わえませんが…(ToT)、

3分でわかる!バレエ『くるみ割り人形』|新国立劇場バレエ団

(YouTube / 新国立劇場 New National Theatre Tokyo 公式チャンネル)

世界文化社から『くるみ割り人形 THE NUTCRACKER 新国立劇場バレエ団オフィシャルDVD BOOKS (バレエ名作物語 Vol. 4)』が発売されていますので、関心を持たれた方は確認してみてください。

なお、『くるみ割り人形 ウエイン・イーグリング振付 新国立劇場バレエ団 オフィシャルDVD BOOKS (最新バレエ名作選)』もありますので、お間違いのないようにご注意ください。

最後に

今回は、新国立劇場バレエ団のダンサーも出演する新国立劇場オペラ『タンホイザー』について紹介しました。

バレエシーンがあり、そこには新国立劇場バレエ団のダンサーが出演すると知り、『タンホイザー』について興味を持ちましたが、オペラについてはほとんど知識がないため、予習してみた次第です。

バレエファンにとっての大きな楽しみはバレエシーンですが、オペラ『タンホイザー』の主体はやはりオペラであり、バレエシーンは限定的なようです。(第1幕のみのようです)

正直なところ、バレエ公演に比べてチケット料金は決してお安くはありませんので、「オペラもバレエも大好き!」という方にはお薦めできますが、「バレエは好きだけどオペラは…」という方はお財布と相談された方がよろしいかも知れません。

新国立劇場バレエ団のダンサーが出演するということで興味を持ったオペラ『タンホイザー』でしたが、モチーフが単なる浮気話ではなく「キリスト教的な『愛』」であるとするならば、人間の根源的な有り様について考えさせられる作品なのではないかと思い、バレエシーンの有無に関わらず興味深い作品ではないかと感じるようになりました。