既報の通り、新国立劇場バレエ団は、『DANCE to the Future 2019』を2019年3月29日(金)~31日(日)に新国立劇場で上演します。
三部構成の第一部と第二部は新国立劇場バレエ団のダンサーが振り付けた作品を新国立劇場バレエ団のダンサーが踊り、第三部は音楽とダンスの即興を行います。
以前の記事(2019年10月30日)では、主に上演作品と出演者の速報、第一部と第二部について触れましたが、第三部の即興の内容が少しずつ分かってきました。
超一流ミュージシャンの演奏と新国立劇場バレエ団ダンサーによる即興はどのような舞台を生み出すのでしょうか。
今回は、このImprovisation即興について、お知らせしたいと思います。
新国立劇場バレエ団『DANCE to the Future 2019』
新国立劇場バレエ団『DANCE to the Future 2019』について
『DANCE to the Future』は、新国立劇場バレエ団ダンサーが振り付けた作品を新国立劇場バレエ団ダンサーが踊る企画です。
2016年『DANCE to the Future 2016 Autumn』以来の上演となりますが、前回同様に世界的に活躍するコンテンポラリーダンサー・振付家の中村恩恵さんをアドヴァイザーに招き、新国ダンサーがクリエイションに取り組みます。
『DANCE to the Future 2019』は三部構成で、第一部と第二部は新国立劇場バレエ団ダンサーの振り付けた作品の上演です。
第三部は、前回公演の『DANCE to the Future 2016 Autumn』でも大変好評だったという音楽とダンスのImprovisation(即興)を行います。
音楽とダンスのImprovisation即興
第三部『Improvisation即興』では、文字通り、音楽とダンスの即興を行います。
そんなことができるのだろうか、と筆者は思いましたが、やるそうです。前回もやったそうです。( ゚д゚)
この音楽監修を担当しているのは笠松泰洋(かさまつ・やすひろ)さん。
略歴を見てみましょう。
「1960年福井県生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業。オーボエを故岩崎勇、作曲を三善晃、ピアノを故ゴールドベルク山根美代子の各氏に師事。」
(引用元 http://www.crystalarts.jp/artist/kasamatsu/)
ダンス関連のお仕事では、H・アール・カオスの作品に関わり、平山素子さん、加賀谷 香さん、森山開次さん、小野寺修二さんら新国でもおなじみの日本を代表するコンテンポラリーダンサー・振付家とともに仕事をされています。
この笠松さんの監修のもとに超一流のミュージシャンが出演します。
出演者の一人、林 正樹さんはパット・メセニーの相手役を努めるほどの日本を代表するジャズ・ピアニストだそうです。
音楽に疎い筆者でもパット・メセニーの名前くらいは知っていました。
ミュージシャンは公演ごとに異なる4組のキャストです。
音楽ファンに言わせれば、どちらの公演にすべきか悩んでしまうほどの素晴らしいミュージシャ揃いだそうです。
ダンサーは、ミュージシャンも楽器構成も異なる組み合わせで踊ることになるようです。
音楽とダンスの即興なんてできるのでしょうか。にわかに信じられず、想像もできませんでしたが、実際にやっているそうです。
音楽監修の笠松さんは、前回公演『DANCE to the Future 2016 Autumn』でも共演した米沢 唯さんの様子について次のように述べています。
「米沢唯さんは最初からどんどん自分の物語を作っていく感じでしたね。そして、米沢さんの物語に対して僕たちが音楽を付けていくという場面もありました。」
(引用元:公益財団法人新国立劇場、『The Atre ジ・アトレ2019年1月号』、p.11)
まさにミュージシャンとダンサーとによる掛け合いですね!
なんとなく、即興の様子が分かったきてような気がしますが、やはり、実際に鑑賞してみないと本当のところは分かりません。
ミュージシャンとダンサーによる一期一会の舞台に期待が大きく膨らみませんか!
ミュージシャンもそうですが、二組のダンサーもどちらの組の公演を鑑賞するか悩んでしまいます。
出演するのは、いずれも新国立劇場を代表するコンテンポラリーダンスの踊り手です。
どちらを鑑賞しても間違いはないでしょう!
【第三部出演予定】
■29日、30日18:00
貝川鐵夫、福田圭吾、池田理沙子、髙橋一輝
・29日19:00:スガダイロー(pf.)、室屋光一郎(vl.)、伊藤ハルトシ(vc./gt.)
・30日18:00:阿部篤志(pf.)、笠松泰洋(ob.)、太田惠資(vl.)
■30日13:00、31日
米沢 唯、渡邊峻郁、福田紘也、中島瑞生
・30日13:00:阿部篤志(pf.)、笠松泰洋(ob.)、室屋光一郎(vl.)
・31日14:00:林 正樹(pf.)、佐藤芳明(acc.)、岩川 光(ケーナ)
新国立劇場バレエ団『DANCE to the Future 2019』 公演概要
■日程:
2019年3月29日(金)19:00
2019年3月30日(土)13:00
2019年3月30日(土)18:00
2019年3月31日(日)14:00
(開場は開演の30分前)
■予定上演時間:約1時間35分(休憩2回含む)
■会場:新国立劇場 小劇場(京王新線「初台駅」中央口直結)
■チケット:A席6,480円/B席4,320円
公演の詳細は新国立劇場公式サイトをご確認ください。
>>> 新国立劇場バレエ団 DANCE to the Future 2019
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