2019年3月10日(日)、新国立劇場バレエ団の舞台クラスレッスン見学会が新国立劇場 オペラパレスにて開催されました。
先週に続き開催された見学会に参加させていただきましたので、レポートしたいと思います。
新国立劇場バレエ団 舞台クラスレッスン見学会 見学レポート
新国立劇場バレエ団 舞台クラスレッスン見学会について
新国立劇場バレエ団 舞台クラスレッスン見学会は、バレエ『ラ・バヤデール』の公演当日、本番直前の午前中に舞台上で行われる新国立劇場バレエ団のクラスレッスンを見学できる特別な企画です。
『ラ・バヤデール』公演期間中の3月3日(日)と10日(日)とに開催されました。
「クラスレッスン」についての説明及び3月3日(日)の感想は次の記事にまとめています。
新国立劇場バレエ団 舞台クラスレッスン見学会(3月10日)の感想
資料によると、参加ダンサーは先週と同じく男性全員及び女性プリンシパル・ソリストということでした。
しかし、筆者が見つけられなかっただけなのかもしれませんが、若干名参加していないダンサーもいたようです。
午後からの公演に備えていたとも考えられますね。
クラス指導者とレッスン・ピアニストは先週とは異なり、イルギス・ガリムーリンさんと杉村友梨さんでした。
また、バーを置く向きは先週と異なり横向きになっていました。
バーを縦置きにすると、片手バーのときに後ろ向きになってしまう状況が発生しますが、横向きであれば左右どちらの手でバーを持っても客席からは横向きに見えます。
そういった要望や意見があって改善したのかも知れませんね。
バーの向きが改善されてもやはり奥の方のダンサーは影に隠れてよく見えないのは仕方ありません。
見える範囲内で注目してしまったのは、先週同様やはり福岡雄大さんと小野絢子さんでした。
「バーレッスンはこのように受けるべき」と最高の見本をみせていただいた気分です!
他のダンサーも素晴らしいのですが、もう一人だけ注目すべきダンサーを挙げることが許されるのであれば、五月女 遥さんを挙げたいと思います。
動きは本当に基本に忠実で美しく、何と言ってもきちんと音楽に合わせているところが見ていても心地良いものでした。
プロなら当たり前なのでしょうが、我道を行く方も少なくないような気がしました…
センター・レッスンであれば音楽をよく聴くことはさらに重要になると思います。
そういった目でセンター・レッスンを見ると男性よりも女性の方が音に合わせているように感じました。
小野絢子さん、池田理沙子さん、奥田花純さん、五月女 遥さん、柴山沙帆さんあたりが音楽とピッタリ合っていてとても心地良い動きでした。
以前も感じましたが、奥田さんはゴムまりのような反発力のある跳躍が気持ち良く、柴山さんは小気味良い動きが魅力的でした。
池田さんは上半身が安定していると感じましたが、だからといって硬い訳ではなく、回転系の技や向きの変化などで顔の動きと合わせたときの表現には見惚れてしまいます。
五月女さんはとにかく無駄な動き余計な動きがありません。
例えば、アントルシャなどをしても全くバタつかないので、ぱっと見た感じでは、単なるシャンジュマンかスーブルソーにように見えます。( ゚д゚)
五月女さんの動きは徹底的にイメージトレーニングのお手本にしたいと感じさせました。
帰り際、「〇〇先生が…」と話をしている女の子がいました。
今回参加していたダンサーに教わっているお子さんなのでしょう。
とにかくイメージは重要です。
美しいお手本を示してくれる存在がいることはとても良い環境ですね。
バレエを習っているとプロのレッスン風景はとても勉強になり、いくら見ていても飽きません。
筆者が最も受ける注意は「もっと音楽をよく聴いて!」というものです。
音楽を無視している訳ではなく動くことに精一杯で聴く余裕がないのです。(@_@)
今回の見学を拝見して、音楽の重要性を再認識しました!
今日の感動と教訓をこれからのお稽古に活かし精進することを心に誓います!
新国立劇場バレエ団 舞台クラスレッスン見学会 概要
■日時:2019年3月10日(日)10:45~12:00
■会場:新国立劇場 オペラパレス
■クラス指導:イルギス・ガリムーリン
■ピアニスト:杉村友梨(すぎむら・ゆり)
■参加ダンサー:男性全員及び女性プリンシパル・ソリスト