第48回 ローザンヌ国際バレエコンクール 2020 では、日本人の入賞はありませんでした。
結果は残念ですが、参加者のレベルはとても高く、これからも正しく精進を重ねれば将来は開かれていくように感じました。
今回は、2月7日(金)に行われた予選から、日本人参加者の動画を中心に紹介し、用意されている方については自己紹介動画も掲載します。
【2/12追記】コンテンポラリーの動画を追加し、山田ことみさんの棄権について追記しました。
第48回 ローザンヌ国際バレエコンクール 2020 日本人参加者 2月7日(金)予選の動画
アリエル・デイリー(Ariel DALEY)【106】
女子A(15歳)
堀之内咲希(ほりのうち・さき)【119】
女子A(16歳)
森脇美咲(もりわき・みさき)【121】
女子A(16歳)
松岡海人(まつおか・かいと)【201】
男子A(15歳)
宮本乃々佳(みやもと・ののか)【304】
女子B(17歳)
藤本葉月(ふじもと・はづき)【308】
女子B(17歳)
殿岡 遥(とのおか・はるか)【313】
女子B(17歳)
山田ことみ(やまだ・ことみ)【317】
女子B(17歳)
残念ながら、山田ことみさんの予選の動画はありません。
その理由は、コンテンポラリーのレッスン中に左足の小指を骨折し、棄権を余儀なくされたからです。
山田さんと決戦で1位になった Marco MASCIARI(マルコ・マシャーリ)さんとは、モナコ・プリンセス・グレース・バレエ・アカデミーでのクラスメートの間柄です。
マルコ・マシャーリさんは、受賞直後のステージ上のインタビューで、一緒に切磋琢磨してきた山田さんに「ことみ、これは僕たち2人のメダルだよ」と語ったそうです。(詳しくは参考リンクをご参照ください)
【参考リンク】
・ヤマダサチサニーバレエスクール・ブログ(山田ことみさんの出身スクール)
・SWI swissinfo.ch
川上 環(かわかみ・たまき)【320】
女子B(18歳)
藤島恵太(ふじしま・けいた)【416】
男子B(18歳)
吉岡遊歩(よしおか・ゆうほ)【419】
男子B(18歳)
萩本理王(はぎもと・りお)【420】
男子B(18歳)
最後に
今回は、第48回 ローザンヌ国際バレエコンクール 2020 の日本人参加者(出場者)のクラシックおよびコンテンポラリーの動画を紹介しました。
入賞はなりませんでしたが、皆さん、とてもレベルが高いと思いませんか?
ローザンヌ国際バレエコンクールでの経験をこれからのダンサー人生の糧にして道を切り開いていって欲しいですね!
山田ことみさんの予選(準決勝)の動画がありませんが、それはコンテンポラリーのレッスン中に足を骨折してしまったために棄権せざるを得なかったためでした。
同じモナコ・プリンセス・グレース・バレエ・アカデミーで学ぶマルコ・マシャーリさんは、決戦(決勝)で1位となり、 一緒に切磋琢磨してきた山田さんに対して「ことみ、これは僕たち2人のメダルだよ」と語ったということには胸が熱くなりました。
そんなことを言えるマルコ・マシャーリさんはとてもステキですね!
それを客席で聴いていた山田さんは、「嘘やろって、涙がぶわーっと流れ」てきたそうです。
これは、もしかしたら1位になる以上の感情を揺さぶられた体験だったのではないでしょうか?!
今まで一所懸命に努力してきて、予選直前に怪我をし、予選の舞台に上がれなかったことの悔しさは言葉にできないほどつらいことだったと思います。
しかし、一緒に頑張ってきた仲間が1位になり、その仲間からこんな言葉をもらえるなんて、こんな展開を誰が想像できるでしょうか?!
まるで映画を見ているようではありませんか!
このように書いているだけでも「うるうる」してきます。
山田さんが予選に出場できてもできなくても、入賞してもしなくても、バレエ人生は続いていきます。
そして、バレエ人生において、これほどの辛さ、嬉しさといった感情を深く体験する機会なんて、そうそうあるものではありません。
この貴重な経験が、これからの山田さんのバレエ人生にとってかけがえのない宝物となり、大きな力を与えてくれるはずです。
1位になる以上に大きな影響を与える経験にも成り得ます。
怪我による棄権はとても残念ですが、このような経験をしたからこそ見えた景色もあるはずです。
まずは、怪我の治療とリハビリに専念し、表現者として一回りも二回りも成長した姿を見せてくれることを期待したいと思います。
なお、上位入賞者、その他賞受賞者の動画は次の記事にまとめています。
マルコ・マシャーリさんが決戦後のステージでスピーチする動画は次の記事の一番最後に紹介しています。(第6日 決戦/結果発表・表彰)
第48回 ローザンヌ国際バレエコンクール 2020【決戦結果】入賞者の動画も紹介!