マリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフが主演した英国ロイヤル・バレエ『コッペリア』(英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2019/20)が、2020年8月21日(金)から全国12会場で再上映されます。
英国ロイヤル・バレエ『コッペリア』
(英国ロイヤル・オペラハウス シネマシーズン2019/20)(再上映)
英国ロイヤル・バレエ『コッペリア』
『コッペリア』は、『くるみ割り人形』の原作者としても有名なE.T.A.ホフマンの小説『砂男』を原作としていますが、原作では主人公が自殺して終わる暗い内容ですが、バレエ『コッペリア』はポーランドが舞台のロマンティック・コメディになっています。
初演は、レオ・ドリーブの音楽にアルチュール・サン・レオンが振り付けた作品で、1870年5月25日にパリ・オペラ座で上演されました。
英国ロイヤル・バレエで上演されているのは、バレエ団の創設者でもあるニネット・ド・ヴァロアが演出・振付を行った作品で、1954年に初演されました。
コッペリアに扮したスワニルダが踊るコミカルな人形振りが有名で、舞台を鑑賞したことのない方でも人形のように硬いポーズをしているスワニルダの写真はどこかで見たことがあるかと思います。
あらすじ
コッペリウス博士は機械仕掛け人形のコッペリアを作っています。
バルコニーで腰掛けて本を読んでいる姿はまるで生きているかのようで、誰もが本物の美しい少女だと思うほどです。
スワニルダと友人たちも、いつも知らんぷりをするコッペリアに興味津々です。
スワニルダは婚約者のフランツがコッペリアに関心があることに不満を抱いていますが、コッペリアに興味があるのはスワニルダも同じです。
市長は、お祭りのときに全ての婚約しているカップルは公爵から持参金を受け取ることができると発表します。
コッペリウス博士が散歩に出ると若い男にからかわれ、その拍子に家の鍵を落としてしまいます。
スワニルダと友人たちはその鍵を拾い、博士の家に忍び込みます。
博士が戻るとドアが開いており、不審に思いながらそっと家に入ると、無断で家に入り込んでいたスワニルダと友人たちを驚かせます。
一方、フランツはベランダに佇むコッペリアに会いに戻ります。
スワニルダは隠されていたコッペリアを見つけ、それがただの人形であることに気づいて驚きます。
コッペリウス博士はスワニルダと友人たちが勝手に家に入り込んでいることに驚き、皆を追い出しますが、スワニルダはとっさに隠れます。
そこに窓から忍び込んだフランツが現れ、コッペリウス博士は怒りますが、一計を案じてフランツに薬を飲ませて眠らせます。
博士は眠っているフランツの魂をコッペリアに移そうと試みます。
隠れていたスワニルダは変装し、魂を吹き込まれて命が宿ったコッペリアのフリをしてコッペリウス博士を騙します。
コッペリウス博士はコッペリアにフランツの魂が移って命を宿したと思って喜び、コッペリアにスパニッシュダンスやスコッチダンスを教えます。
そんな幸せな時間が続くはずもなく、博士はフランツが目覚めると騙されていたことに気づき、幸せな気分は打ち砕かれます。
公爵は婚約しているカップルに持参金を与えます。
コッペリウス博士は人形が壊れてしまったことに不平を言いますが、公爵は博士にもお金を与えて慰め、フランツとスワニルダは許されます。
二人は幸せに結ばれ、皆で二人の結婚を祝います。
『コッペリア』関連動画
(YouTube / Royal Opera House 公式チャンネル)
上映概要
スタッフ・キャスト
■演出・振付:ニネット・ド・ヴァロワ NINETTE DE VALOIS
(レフ・イワーノフ LEV IVANOV、エンリコ・チェケッティ ENRICO CECCHETTI に基づく)
■音楽:レオ・ドリーブ LÉO DELIBES
■台本:シャルル・ニュイッテル Charles Nuitter、アルチュール・サン・レオン Arthur Saint-Léon
■美術:オズバート・ランカスター Osbert Lancaster
■照明:ジョン・B・リード John B. Read
■指揮:バリー・ワーズワース Barry Wordsworth
■演奏:ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団 Orchestra of the Royal Opera House
■キャスト:
スワニルダ:マリアネラ・ヌニェス MARIANELA NUÑEZ
フランツ:ワディム・ムンタギロフ VADIM MUNTAGIROV
コッペリウス博士:ギャリー・エイヴィス GARY AVIS
市長:クリストファー・サウンダース CHRISTOPHER SAUNDERS
宿屋の主人:エリコ・モンテス ERICO MONTES
スワニルダの友人:ミカ・ブラッドベリ MICA BRADBURY、イザベラ・ガスパリーニ ISABELLA GASPARINI、ハンナ・グレンネル HANNAH GRENNELL、ミーガン・グレース・ヒンキス MEAGHAN GRACE HINKIS、ロマニー・パイダク ROMANY PAJDAK、レティシア・ストック LETICIA STOCK
ペザントの女性:マヤラ・マグリ MAYARA MAGRI
公爵:ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド LUKAS BJØRNEBOE BRÆNDSRØD
オーロラ(曙):クレア・カルヴァート CLAIRE CALVERT
祈り:アネット・ブヴォル ANNETTE BUVOLI
■収録:2019年12月10日(火)/英国ロイヤル・オペラハウス
上演時間・タイムテーブル
【上映時間:2時間57分】
■解説・インタビュー(18分)
■第1幕(38分)
■休憩(12分)
■解説・インタビュー(13分)
■第2幕(32分)
■休憩(12分)
■解説・インタビュー(14分)
■第3幕(38分)
上映劇場・日程
■日程:2020年8月21日(金)~8月27日(木)
■劇場:
【北海道】
札幌シネマフロンティア
【宮城】
フォーラム仙台
【東京】
TOHOシネマズシャンテ
TOHOシネマズ日本橋
イオンシネマ シアタス調布
【千葉】
TOHOシネマズ流山おおたかの森
【神奈川】
TOHOシネマズららぽーと横浜
【愛知】
TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
【京都】
イオンシネマ京都桂川
【大阪】
大阪ステーションシティシネマ
【兵庫】
TOHOシネマズ西宮OS
【福岡】
中洲大洋映画劇場