【鑑賞レポ】映画『ミッドナイトスワン』(極力ネタバレなし)

トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(なぎさ)と、母親から虐待を受け育児放棄されるもバレエダンサーになることを夢見る少女・一果(いちか)との交流を通して「切なくも美しい現代の愛の形」を描いた映画『ミッドナイトスワン』が9月25日(金)に公開され、大きな話題となっています。

映画を見た感想を書こうかと考えていましたが、この映画は、とにかく先入観を持たずに見て多くのことを感じていただきたい、という思いに至り、感想の代わりに極力ネタバレを避けて、作品の理解を深めるために有益な情報を提供することにいたしました。

映画『ミッドナイトスワン』鑑賞レポート

映画『ミッドナイトスワン』の感想

映画『ミッドナイトスワン』を見る前には、だいたいこんな感じの映画なのかなと勝手に想像し、鷹を括っていましたが、予想を遥かに上回る素晴らしい映画でした。

トランスジェンダーの主人公・凪沙、シングルマザーの母親からネグレクト(育児放棄)される一果をはじめ、この映画に登場するのは何かしら問題を抱え生きづらい思いをしている人ばかりです。

それは映画の中で凪沙が「なんで私ばかり・・・」と叫んでいる言葉に象徴されているように感じます。

私はトランスジェンダーでも育児放棄された訳でもありませんが、いろいろな意味で生きづらさを感じていました。

凪沙や一果の気持ちなど、私には理解できるはずもありませんが、同じように苦しみながらもなんとか生きているという意味では同じなのではないかと感じながら二人に寄り添うような気持ちで映画に釘付けになっていました。

正直、直視するのがつらい場面もありましたが、この映画からは何かが胸に迫ってくる感覚があり、映画の中に引き込まれてます。

この映画を見終えて、生きづらさが解消された訳でもなく、良い気分になった訳でもありませんが、「どうせトランスジェンダーのえいがだろう」とか先入観を持たずに見て、いろいろなことを感じていただきたい映画だと感じました。

そのため、ネタバレするような感想は控えたいと思うようになり、今回は、映画の感想は最小限にして、役に立つ情報を紹介しようと思います。
(感想を書く文章力がない、との疑惑もありますが、笑)

映画『ミッドナイトスワン』の感想(バレエ関係者)

映画『ミッドナイトスワン』が公開され、各方面から映画を絶賛するコメントが相次いでいます。

このブログをご覧いただいている方にとっては、バレエ関係者がどのような感想を持ったのかということに興味があるのではないでしょうか。

公式サイトでは、以下に挙げるバレエ関係者からのコメントが掲載されていますので、ぜひご覧ください。

・飯島望未(バレエダンサー)
・上野水香(東京バレエ団プリンシパル)
・本島美和(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
・小野絢子(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
・米沢唯(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
・福岡雄大(新国立劇場バレエ団プリンシパル)
・Altneu(酒井はな×島地保武)(ダンサー・振付家)
・山本康介(バレエ振付、演出家)
・首藤康之(舞踊家)
・草刈民代(女優)
・山岸凉子(マンガ家)


https://midnightswan-movie.com/comment/index.html

映画『ミッドナイトスワン』関連動画

大ヒット中の映画『ミッドナイトスワン』をご覧になった方にもまだの方にも、映画への理解が深まる関連動画を紹介いたします。
すでにたくさんの動画が公開されていますが、その中から厳選してご紹介!
バレエ好きの方にはとくに参考になると思います!

映画『ミッドナイトスワン』925秒(15分25秒)予告映像

まずは、映画『ミッドナイトスワン』の公式予告映像です。
どんな映画かを理解するには最適で、これだけでも見応え十分です!
公開日9月25日に語呂を合わせた925秒(15分25秒)の予告編は「世界最長!」とのことです。

映画『ミッドナイトスワン』925秒(15分25秒)予告映像

その他の予告編
9月25日公開『ミッドナイトスワン』100秒予告
9月25日公開『ミッドナイトスワン』60秒予告
9月25日公開『ミッドナイトスワン』30秒予告

草彅剛×服部樹咲×水川あさみ×内田監督!映画「ミッドナイトスワン」の魅力について語ります!

主役の凪沙を演じた草彅 剛さん、一果役の服部樹咲さん、一果の母を演じた水川あさみさん、内田英治監督が映画『ミッドナイトスワン』の魅力について語っています。
出演者のなかでも重要な役を演じた3名と監督による制作秘話を聞くことができます。

草彅剛×服部樹咲×水川あさみ×内田監督!映画「ミッドナイトスワン」の魅力について語ります!

衝撃の新人女優・服部樹咲が未来の展望語る/映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲 × 内田英治監督 インタビュー

一果役を演じた服部樹咲さんは、バレエも演技も素晴らしかっただけに、今後の進路が気になりますね。
バレエの道よりも女優を目指されるそうです。
平成29年・30年にユースアメリカグランプリ日本のファイナル進出者という実力の持ち主だけに残念な気もします。

【10/3追記】
服部樹咲さんは、広末涼子さんや戸田恵梨香さん、有村架純さんが所属する芸能事務所フラームに入ったことが発表されました。
http://www.flamme.co.jp/actress/profile.php?talentid=24

衝撃の新人女優・服部樹咲が未来の展望語る/映画『ミッドナイトスワン』服部樹咲 × 内田英治監督 インタビュー

映画『ミッドナイトスワン』バレエ大好きトークライブ【バレエ監修 千歳美香子 × バレエピアニスト 蛭崎あゆみ スペシャル対談】

バレエ監修を担当し、一果のバレエの先生・実花先生のモデルにもなった千歳美香子さんと映画中のレッスンシーンで使用されている音楽を提供したバレエピアニスト・蛭崎あゆみさんのスペシャル対談で、バレエナビゲーターの新居彩子さんがMCを務めています。

監督が初めて鑑賞したバレエ公演で、バレエに関心を持つきっかけとなったのは、新国立劇場バレエ団2001/2002シーズン開幕公演のケネス・マクミラン『ロメオとジュリエット』とのことです。
マキューシオ役のダンサーが怪我で降板したため、英国ロイヤル・バレエ在籍時の熊川哲也さんが急遽出演したそうです。
しかも、この舞台にはバレエ監修の千歳美香子さんも出演していたそうですから、ご縁があったのですね!

ご縁があったといえば、バレエピアニストの蛭崎あゆみさんは、映画の中で一果が通っていた実花バレエスタジオ(玄関では「スタヂオ入口」となっていてノスタルジックを感じさせます)で以前ピアノを弾いたことがあるそうです。
現場に行ってはじめて思い出したそうです。

なお、37:04頃から紹介されている蛭崎あゆみさんのCDプロモーション映像(小野絢子さんがデモを披露)は、この記事の下の方で紹介しています。

映画『ミッドナイトスワン』バレエ大好きトークライブ【バレエ監修 千歳美香子 × バレエピアニスト 蛭崎あゆみ スペシャル対談】

【料理】はちみつが効いて絶品!「ハニージンジャーソテー」を作ってみた!

映画の中に出てくる「ハニージンジャーソテー」を凪沙を演じた草彅 剛さんが「作ってみた!」動画です。
一果は「蜂蜜の生姜焼き」と言い直しますが・・・
小道具として「良い味」を添えています。

【料理】ミッドナイトスワン にも登場!!「ハニージンジャーソテー」を作ってみた!

映画『ミッドナイトスワン』関連商品

映画『ミッドナイトスワン』は、映画館でのパンフレットや関連グッズの販売がありませんでした。

映画を見て、鑑賞の記念や理解を深めるためにパンフレットを楽しみにしている方は少なくないと思います。

ここでは、映画『ミッドナイトスワン』関連商品として次の4点を紹介したいと思います。

・小説『ミッドナイトスワン』(文春文庫)
・『ミッドナイトスワン SPECIAL CINEMA BOOK』(文芸春秋)
・『ミッドナイトスワン』サウンドトラック
・バレエ・レッスンCD(映画中のレッスンシーンで使用)

小説『ミッドナイトスワン』(文春文庫)

『ミッドナイトスワン』を内田英治監督自らが小説化しました。

内田監督によると「映画では描かれていない、凪沙の恋の話や、一果に対する心の声、さらには一果がなぜバレエに夢を抱くようになったのかなど、新エピソードを交えております」とのこと。

映画を鑑賞し、『ミッドナイトスワン』の世界をさらに深く知りたいと思った方はぜひごらんください。

『ミッドナイトスワン SPECIAL CINEMA BOOK』(文芸春秋)

映画『』はパンフレットを販売しておらず、その代わりに、電子オリジナルパンフレット『ミッドナイトスワン SPECIAL CINEMA BOOK』が文芸春秋から発売されています。

主演・草彅 剛さんの特別インタビューやキャラクター相関図、映画評、小説版『ミッドナイトスワン』冒頭部分の収録など、充実した内容です。

写真家・渞 忠之さんが撮り下ろした『ミッドナイトスワン』主人公の凪沙と草彅 剛さんのオリジナルグラビアも掲載されています。

急遽、10月9日から冊子版も発売されました!
新しい地図の「CHIZUSHOP」にて販売されています。

『ミッドナイトスワンSPECIAL CINEMA BOOK <冊子版>』
¥1,650(税込・送料込)
210×297㎜(A4サイズ)
52ページ収録

『ミッドナイトスワン』サウンドトラック

小説『ミッドナイトスワン』の音楽を担当した渋谷慶一郎さんが、映画のために書き下ろしたサウンドトラック全14曲をピアノソロ楽曲として再構成しています。

音楽を聞いただけで泣けてくる人も・・・

YouTubeでは試聴版が公開されています。

Keiichiro Shibuya – ATAK024 Midnight Swan (9/25公開 映画『ミッドナイトスワン 』サウンドトラック試聴版)
Keiichiro Shibuya – ATAK024 Midnight Swan (9/25公開 映画『ミッドナイトスワン 』サウンドトラック試聴版)

バレエ・レッスンCD(映画中のレッスンシーンで使用)

映画『ミッドナイトスワン』では、蛭崎あゆみ(ひるさき・あゆみ)さんのバレエ音楽が使用されています。

蛭崎さんは、新国立劇場バレエ団専属ピアニストなど、バレエ・ピアニストとして活躍されており、彼女の大人気バレエ・レッスンCDシリーズ『Music for Ballet Class』は6枚が発売されていて、最新版は2019年10月に発売された『Music for Ballet Class 6』です。

映画では、この6枚のCDからシーンごとに楽曲を厳選して使用しており、バレエ教室の小道具としてもさりげなくCDが置かれているそうです。

なお、CDのプロモーションビデオには新国立劇場バレエ団プリンシパルの小野絢子さんが美しいデモンストレーションを披露しています。

Ayumi HIRUSAKI x Ayako Ono Music for Ballet Class 6
Ayumi HIRUSAKI x Ayako Ono Music for Ballet Class 6

おわりに

今回は、映画『ミッドナイトスワン』を鑑賞した感想をほんの少しと映画に関する情報を紹介しました。

個人的に、この映画を見て感じたことが数多くあり、それらを咀嚼し受け止めるのに時間が必要だと思っています。

上手く表現することができませんが、ぜひ、多くの方にこの映画を見て何かを感じ取っていただきたいと思います。

映画『ミッドナイトスワン MIDNIGHT SWAN』上映情報

日程・会場
2020年9月25日(金)からTOHOシネマズ日比谷他で全国ロードショー

キャスト
凪沙(なぎさ):草彅 剛(くさなぎ・つよし)
桜田一果(さくらだ・いちか):服部樹咲(はっとり・みさき/新人)
瑞貴(凪沙の同僚):田中俊介(たなか・しゅんすけ)
キャンディ(凪沙の同僚):吉村界人(よしむら・かいと)
アキナ(凪沙の同僚):真田怜臣(さなだ・れお)
桑田りん(一果の同級生・ライバル):上野鈴華(うえの・りんか)
桑田真祐美(りんの母親):佐藤江梨子(さとう・えりこ)
桑田正二(りんの父親):平山祐介(ひらやま・ゆうすけ)
武田和子(凪沙の母):根岸季衣(ねぎし・としえ)
桜田早織(一果の母親):水川あさみ(みずかわ・あさみ)
洋子ママ:田口トモロヲ(たぐち・ともろを)
片平実花(バレエ講師):真飛 聖(まとぶ・せい)

監督/脚本:内田英治(「全裸監督」「下衆の愛」)

配給:キノフィルムズ ©2020 Midnight Swan Film Partners

公式サイトhttps://midnightswan-movie.com

10/5(月)から「シネマイレージウィーク」がスタートします。
シネマイレージ会員なら、2020年10月5日(月)~10月11日(日)は映画が1,200円になります!
TOHOシネマズのシネマイレージ会員の方はこの機会に鑑賞してみてはいかがでしょうか!
詳細はTOHOシネマズ公式サイトをご確認ください。