英国ロイヤル・バレエのプリンシパル、フェデリコ・ボネッリがノーザン・バレエ芸術監督に就任決定!(2022年5月1日から)

英国ロイヤル・バレエでプリンシパルとして活躍中のフェデリコ・ボネッリさんが、21年にわたり芸術監督を務めてきたデヴィッド・ニクソンさんの後任として、ノーザン・バレエの芸術監督に就任することが決まりました。

正式な就任は2022年5月1日で、英国ロイヤル・バレエでの最後の舞台については、あらためて発表される予定です。

フェデリコ・ボネッリさんはイタリアのジェノバ出身。
1996年、ローザンヌ国際バレエコンクール入賞。
1996年にチューリヒ・バレエに入団し、1997年にソリストに昇格。
1999年にオランダ国立バレエに入団し、2002年にプリンシパルに昇格。
2003年、英国ロイヤル・バレエにプリンシパルとして入団し、クラシックからコンテンポラリーまで、英国ロイヤル・バレエの幅広いレパートリーのほとんどで主演しています。

セカンドキャリアにも取り組み、2019年には文化的指導者を目指す人のキャリア支援「クロア・リーダーシップ・プログラム」を卒業しています。

2020年7月に「ドンカスター・クリエイティブ・フェスティバル」の一環として上演された英国ロイヤル・バレエのドンカスター公演ではプログラム選定を任されたり、ダンサーの指導やアウトリーチ活動に関わったりし、さまざまな経験をしています。

妻は元英国ロイヤル・バレエ ファースト・ソリストの小林ひかるさんです。

英国ロイヤル・バレエ2021/22シーズンの2月以降の公演では『ロミオとジュリエット』『白鳥の湖』『田園の出来事』でも主演が予定されていますが、最後の公演についてはあらためて発表される予定です。

吉田 都さんの引退までの300日間を追い、2019年11月に放送されたドキュメンタリー番組「LAST DANCE~バレリーナ吉田都 引退までの闘いの日々」(NHK BS1スペシャル)でフェデリコ・ボネッリさんと吉田都さんのやり取りを見たときにフェデリコ・ボネッリさんの人柄の良さとコミュニケーション能力の高さに驚かされたことを覚えています。

ダンサーとしての実績は申し分なく、さらに非常に高いコミュニケーション能力を持った人であれば、リーダーとしての成功は間違いないと思います。

フェデリコ・ボネッリさんは日本との縁もあるので、近い将来、ノーザン・バレエを率いて日本公演を開催してくれることを期待したいですね。

ノーザン・バレエ Northern Ballet
ノーザン・バレエは1969年にイングランド北部のマンチェスターでノーザン・ダンス・シアターとして設立されました。

現在は、ノーザン・バレエ(Northern Ballet)と改称し、イングランド北部のリーズを拠点とし、英国5大バレエ団の一つに数えられています。

2001年からは元カナダ・ナショナル・バレエ プリンシパルのデヴィッド・ニクソンが芸術監督として率い、演劇的な演目をレパートリーに多く持っています。

最近では、2019年に生誕200周年を迎えた英国のヴィクトリア女王の生涯を描いたバレエ『ヴィクトリア』がキャシー・マーストンの振付・演出・台本により初演され、高い評価を得ました。

2022年2月現在、ノーザン・バレエには日本人ダンサーとして、リーディング・ソリストの伊藤陸久さん、ファースト・ソリストの白井沙恵佳さん、ジュニア・ソリストの芥 実季さん、高橋きりかさん、北野聖奈さんらが所属し活躍しています。

(追記)

フェデリコ・ボネッリさんは3月4日(金)に上演された『白鳥の湖』のジークフリート王子役で英国ロイヤル・バレエ最後の舞台を迎えました。
相手のオデット/オディール役は金子扶生さんが演じました。

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