2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール(2月3日~10日)のビデオ審査が行われ、日本人14人が審査を通過したことが発表されました。
日本人の出場者数が2年ぶりに最多となったそうです!
日本人出場者の所属するバレエスクールを簡単に調べてみました。
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール ビデオ審査通過者
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール ビデオ審査通過者
2019年2月3日~10日に開催される「第47回ローザンヌ国際バレエコンクール」のビデオ審査日本人通過者は次の14名です。
氏名(よみ)(性別・国)/バレエ・スクール名
千葉ゆきの(ちば・ゆきの)(女性・日本)/岸辺バレエスタジオ
永原ありさ(えいはら・はりさ)(女性・日本)/K-Grace Ballet
淵山隼平(ふちやま・しゅんへい)(男性・日本)/アクリ・堀本バレエアカデミー
定免泰成(じょうめん・たいせい)(男性・フランス)/パリ国立高等音楽・舞踊学校
北井僚太(きたい・りょうた)(男性・スイス)/スイス国立チューリッヒダンスアカデミー
孝多佑月(こうた・ゆづき)(男性・日本)/シンフォニーバレエスタジオ
松田アンリ(まつだ・あんり)(女性・日本)/田中千賀子バレエ団
長瀬桃華(ながせ・ももか)(女性・日本)/Ecole de ballet MU
仲原真和(なかはら・まな)(女性・日本)/アクリ・堀本バレエアカデミー
酒井陽菜(さかい・はるな)(女性・日本)/小池バレエスタジオ
佐々木須弥奈(ささき・すみな)(女性・スイス)/スイス国立チューリッヒダンスアカデミー
住山美桜(すみやま・みお)(女性・スイス)/スイス国立チューリッヒダンスアカデミー
脇塚 優(わきづか・ゆう)(男性・ハンガリー)/徳永紀子バレエスクール
山田れん(やまだ・れん)(女性・日本)/きたむらバレエスタジオ
以上14名
14名の内訳を性別でみてみると女性9名、男性5名と、男性も健闘しています。
国籍は日本ですが、居住地はフランス1名、スイス3名、ハンガリー1名と海外留学中の参加者が5名であり、海外留学組の健闘が目立ちます。
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール ビデオ審査通過者の所属バレエスクール
次に、日本のみですが、ビデオ審査通過者が所属するバレエスクールを簡単に調べてみました。
岸辺バレエスタジオ
東京の世田谷区成城のバレエスクール。
代表の岸辺光代さんは、チャイコフスキー記念東京バレエ団、ベルギー王立ワロニ−バレエ団出身で新国立劇場バレエ研修所の講師を努めたこともあるそうです。
元新国立劇場バレエ団のキミホ・ハルバートさんも岸辺バレエスタジオの出身者。
>>> 岸辺バレエスタジオ
K-Grace Ballet
千葉県白井市のバレエスクール。(2020/6/27誤字修正)
代表者の宮井和子さん自身もローザンヌ国際コンクール出場経験を有しています。
ヨーロッパ各地で研鑽を積み、日本ではスターダンサーズ・バレエ団を中心に活躍しました。
バレエのみならず、ピラティス、ジャイロキネシス、アレクサンダー・テクニークなども積極的に取り入れているそうです。
ゲスト・ティーチャーには、浅田良和さん、島地保武さんのお名前もあります。
浅田良和さんは、元K-BALLET COMPANYで現在はフリーとして活躍されています。
第47回ローザンヌ国際バレエコンクール ビデオ審査通過者の一人である孝多佑月さんは、浅田さんが主催するバレエスクール シンフォニーバレエスタジオに所属しています。
島地保武さんは元ザ・フォーサイス・カンパニーのダンサーであり、ウィリアム・フォーサイスに直接薫陶を受けた日本を代表するコンテンポラリーダンサー。
>>> K-Grace Ballet
アクリ・堀本バレエアカデミー
公式サイトは見つかりません。
マシモ・アクリさんと堀本美和さんご夫婦が主催しているバレエスクールで、ローザンヌ国際バレエコンクールには毎年のように生徒さんを送り出している恐るべき実績を誇ります!
マシモ・アクリさんは新国立劇場バレエ団の公演にも出演されていて、コンスタンチン・セルゲーエフ版の『眠れる森の美女』を上演した際にはカラボス役で出演されていたのを鑑賞したことがあります。
アクリ・堀本バレエアカデミー出身で英国ロイヤル・ バレエで活躍するアクリ瑠嘉さんも2010年のローザンヌ国際バレエコンクールのファイナリストであり、アクリ・堀本ご夫妻のご子息です。
バーミンガム・ロイヤル・バレエの水谷実喜さんも2009年ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップを受け、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールを経てバーミンガム・ロイヤル・バレエに入団しています。
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクールには、淵山隼平さんと仲原真和さんの二名が出場します。
OGとOBで世界有数のバレエ団を作ることも夢ではなさそうな実績です!
シンフォニーバレエスタジオ
東京の墨田区の拠点を中心に活動するバレエスクール。
ともに英国ロイヤル・バレエスクール出身の元K-BALLET COMPANYのダンサーである副智美(そい・さとみ)さんと浅田良和さんご夫婦が主催しています。
副さん自身もローザンヌ国際バレエコンクール セミファイナリストであり、浅田さんはユース・アメリカ・グランプリ・ニューヨーク・ファイナル男性シニア第2位を受賞しています。
お二人とも、ご自身の受賞歴も指導者としての受賞歴も書き切れないほどの実績をお持ちです。
今年2018年4月に開催されたユースアメリカグランプリ YAGP2018NYファイナルでは、中島 耀さんがジュニア女性第2位に輝きました。
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール出場が決まった孝多佑月シニア男性のさんもユースアメリカグランプリ YAGP2018NYファイナルでジョフリーバレエスクール 年間フルスカラシップを得ています。
あまりの受賞歴に頭が混乱してきました…
>>> シンフォニーバレエスタジオ
田中千賀子バレエ団
福岡県福岡市のバレエ団。
詳細は不明です。
facebookとブログで情報発信をしています。
>>> 田中千賀子バレエ団公式ブログ
Ecole de ballet MU
愛知県名古屋市と豊田市を拠点に活動しているバレエスクール。
代表の植村麻衣子さん自身も1998年のローザンヌ国際バレエコンクール出場者でエスポワール賞を受賞されています。
東京バレエ団でも活躍された大嶋正樹さんがコンテンポラリーの教師としていらっしゃいます。
小池バレエスタジオ
広島、山口を拠点に活動するバレエスクール。
第46回ローザンヌ国際バレエコンクールでは、大木愛菜さんと森脇崇行さんがファイナリストになっています。
元新国立劇場バレエ団の西山裕子さんも小池バレエスタジオの出身者。
>>> 小池バレエスタジオ
徳永紀子バレエスクール
大阪市阿倍野区のバレエスクール。
詳細は不明です。
>>> 徳永紀子バレエスクール
きたむらバレエスタジオ
滋賀県大津市のバレエスクール。
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール出場の山田れんは、きたむらバレエスタジオとして初めて応募者であり、初めてのビデオ審査通過とのことです。
これからの活躍が期待されます。
>>> きたむらバレエスタジオ
まとめ
第47回ローザンヌ国際バレエコンクールのビデオ審査通過者が所属するバレエスクールを調べてみましたが、既に何名もの出場者を輩出した実績のあるバレエスクールから、今回が初めてのエントリーであり、審査通過だというバレエスクールまでありました。
調べていて感じたのは、クラシックバレエの基礎を徹底的に指導する姿勢でした。
また、現代のバレエ界ではコンテンポラリーを踊れることが求められており、適切なコンテンポラリーダンスの指導が求められていることも感じます。
出場者はもとより、指導者にとっても「ローザンヌ国際バレエコンクール」への出場は大きな目標でありつづけると思います。
皆さんのご検討をお祈りしています!
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール
ローザンヌ国際バレエコンクール(Prix de Lausanne/プリ・ド・ローザンヌ)は、若いダンサーの登竜門とも言われる国際的バレエコンクール。
プロフェッショナルではない15歳~19歳未満のダンサーを対象とし、出場者は国籍を問わず参加できます。
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクールは、2019年2月3日から10日まで開催され9日に決勝が行われます。
出場者は、予選のビデオ審査を通過した約80人です。
下の映像は、2019年第47回ローザンヌ国際バレエコンクールの予告編映像です。
Prix de Lausanne 2019 – Trailer
(YouTube / Prix de Lausanne 公式チャンネル)
【関連記事】
「第47回ローザンヌ国際バレエコンクール2019 最終選考結果と入賞者・受賞者の動画集」を公開しました。(2019年2月10日)
コメント
コメント失礼いたします。
宮井先生のケーグレースバレエの所在地ですが、臼井市ではなく、白井市です。
渡辺様
ご指摘いただき有り難うございます。
修正いたしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m