【TV放送】ボリショイ・バレエ『コッペリア』/ハンブルク・バレエ『ニジンスキー』(プレミアムシアター 2018/11/19)

2018年11月19日(月)【11月18日(日)深夜】に放送されるNHK BSプレミアム プレミアムシアターでは、ボリショイ・バレエ『コッペリア』とハンブルク・バレエ『ニジンスキー』【再放送】を放送します。

ボリショイ・バレエが上演する『コッペリア』は、マリウス・プティパ/エンリコ・チェケッティ原振付をセルゲイ・ヴィハレフが復元振付したものです。

2018年11月19日(月)【11月18日(日)深夜】プレミアムシアター放送概要

【放送日時】 2018年11月19日(月)【11月18日(日)深夜】午前0:00~午前4:00

【チャンネル】 NHK BSプレミアム

【放送内容】

ボリショイ・バレエ『コッペリア』(0:03:00~1:43:00)
ハンブルク・バレエ『ニジンスキー』【再放送】(1:44:00~4:00:00)

ボリショイ・バレエ『コッペリア』(0:03:00~1:43:00)

【演目】 バレエ『コッペリア』(全3幕)

【原振付】 マリウス・プティパ/エンリコ・チェケッティ

【復元振付】 セルゲイ・ヴィハレフ

【音楽】 レオ・ドリーブ

【出演】

スワニルダ:マルガリータ・シュライネル
フランツ:アルチョム・オフチャレンコ
コッペリウス:アレクセイ・ロパレーヴィチ

【管弦楽】 ボリショイ劇場管弦楽団

【指揮】 パヴェル・ソロキン

【収録】 2018年6月8・10日 ボリショイ劇場(モスクワ)

『コッペリア』は、E.T.A.ホフマンの『砂男』が原作で、シャルル・ニュイッテル、アルチュール・サン=レオンが台本を書き、レオ・ドリーブの音楽、アルチュール・サン=レオンの振付により、1870年5月25日にパリ・オペラ座で初演されました。

多くの振付家により改訂振付されていますが、代表的なものとして、マリウス・プティバ版、ハンス・ベック/マックス・グラーゼマン版、ニコライ・セルゲーエフ版、ピエール・ラコット版、アレクサンドラ・ダニロワ版、ローラン・プティ版、ピーター・ライト版、パトリス・バール版があります。

現代的な解釈では、軽妙洒脱なローラン・プティ版が高く評価されており、日本では新国立劇場バレエ団のレパートリーに入っています。

プティ版は、2017年2月に小野絢子(スワニルダ)、福岡雄大(フランツ)、ルイジ・ボニーノ(コッペリウス/芸術アドヴァイザー・ステージング)らが出演した舞台の収録映像が、2017年3月20日(月)のプレミアムシアターで放送されたのでご覧になった方も多いのでは。

『コッペリア』を初演した当のパリ・オペラ座では、1991年まではピエール・ラコット版が上演されていましたが、1996年からはパトリス・バール版が上演されています。

今回放送されるボリショイ・バレエの作品は、マリウス・プティパ/エンリコ・チェケッティ原振付をセルゲイ・ヴィハレフが復元振付したものです。

『コッペリア』は人気があり上演機会も多い演目ですが、それぞれの版により、印象もかなり異なるような気がします。

筆者はプティ版しか観たことがなため、セルゲイ・ヴィハレフが復元振付した作品がどのよう舞台になるのか非常に興味があります!

下の映像は、ボリショイ・バレエ・イン・シネマ ヴィハレフ版『コッペリア』の予告編です。

Coppélia – Bolshoi Ballet in Cinema (Official trailer)

Coppélia – Bolshoi Ballet in Cinema (Official trailer)

(YouTube / Pathé Live 公式チャンネル)

ハンブルク・バレエ『ニジンスキー』【再放送】(1:44:00~4:00:00)

【演目】 バレエ『ニジンスキー』(全2幕)

【振付】 ジョン・ノイマイヤー

【音楽】 フレデリック・ショパン/ロベルト・シューマン/ニコライ・リムスキー・コルサコフ/ドミトリー・ショスタコーヴィッチ

【出演】

ヴァーツラフ・ニジンスキー:アレクサンドル・リアブコ
ロモラ・ニジンスキー(ヴァーツラフの妻):カロリーナ・アグエロ
セルゲイ・ディアギレフ(興行師):イヴァン・ウルバン
エレオノーラ・ベレーダ(ヴァーツラフの母):アンナ・ラウデール
トーマス・ニジンスキー(ヴァーツラフの父):カーステン・ユング
ブロニスラヴァ・ニジンスカ(妹):パトリシア・フリッツァ
スタニスラフ・ニジンスキー(兄):アレイズ・マルティネス
タマーラ・カルサヴィナ(バレエダンサー):シルヴィア・アッツォーニ
アルルカン・ばらの精:アレクサンドル・トルーシュ
黄金の奴隷・牧神:マルク・フベーテ
ペトルーシカ:ロイド・リギンズ
レオニード・マシーン(若いダンサー):ヤコポ・ベルーシ

【照明・舞台美術・衣装】 ジョン・ノイマイヤー

【収録】 2017年5月25・27日 ハンブルク国立歌劇場(ドイツ)

Nijinsky – Ballet by John Neumeier

Nijinsky – Ballet by John Neumeier

(YouTube / Hamburg Ballett – John Neumeier 公式チャンネル)

ハンブルク・バレエは今年2018年2月に来日公演を行い、その際には『椿姫』、〈ガラ公演〉『ジョン・ノイマイヤーの世界』そして今回放送される『ニジンスキー』を上演しています。

放送される映像の収録時期2017年5月です。

来日公演は、その翌年の2月ですから1年と経っていないため、同じダンサーが同じ役に木やスティングされています。

来日公演を鑑賞された方にとっては、そのときとほとんど同じ上演内容をテレビで観ることができますね!

ハンブルク・バレエを率いるジョン・ノイマイヤーはニジンスキーから多大な影響を受けています。

ニジンスキーの研究者であり、資料の収集家でもあるそうです。

ニジンスキーがバレエに及ぼした影響の大きさは誰もが認めるところですが、詳しいことを知らない人も意外と多いのでは。

今回、放送される『ニジンスキー』はニジンスキーを敬愛してやまないジョン・ノイマイヤーの研究の成果の一部といっても良いかもしれないと感じました。

ニジンスキーの代表作も多く登場しますので、ニジンスキーについて理解を深めるにも良い作品かもしれません。

ニジンスキーは精神を病みバレエの世界から去ったこともあり、彼を扱ったこの作品は観る人によっては重すぎることもあるようです。

ハッピーエンドの古典作品が好きな方にはあまりお薦めできる作品ではないように思います。

ニジンスキーって名前や独特のポーズの写真は知っているけどどんな人だったの?って思っている方、クラシック・バレエは見飽きて新しい刺激を求めている方などにお薦めの作品だと思います。