オランダ国立バレエ『マタ・ハリ』が、2019年5月20日(月)【5月19日(日)深夜】のプレミアムシアターで再放送されます。
ダンサーでありスパイとして知られる最も有名なオランダ人女性の一人「マタ・ハリ」の波乱に満ちた人生を描き2016年に初演された全幕バレエです。
オランダ国立バレエ『マタ・ハリ』【再放送】放送概要
プレミアムシアター放送概要 2019年5月20日(月)【5月19日(日)深夜】
■本日の番組紹介(0:00:00~0:03:00)ナレーション:水落幸子(みずおち ゆきこ)
■マリインスキー・バレエ「ライモンダ」(0:03:00~2:12:00)
■オランダ国立バレエ「マタ・ハリ」【再放送】(2:14:00~4:10:00)
オランダ国立バレエ『マタ・ハリ』放送概要
■演目:バレエ『マタ・ハリ』(全2幕)
■音楽:タリク・オリーガン
■振付:テッド・ブランセン
■出演:
マタ・ハリ/マルガレータ:アンナ・ツィガンコーワ
ルドルフ・マクラウド(マタ・ハリの夫):ケーシー・ハード
キーペルト中尉(ドイツの軍人):ヨセフ・ヴァルガ
ワディム・ド・マスロフ(ロシア人将校):アルトゥール・シェステリコフ
シヴァ神:チェ・ヨンギュ ほか
オランダ国立バレエ団
オランダ国立バレエ学校
■管弦楽:オランダ・バレエ管弦楽団
■指揮:マシュー・ロウ
■収録:2016年2月23日 ミュージックシアター(アムステルダム)
バレエ『マタ・ハリ』の雰囲気を2016年初演時の予告編でご確認ください。
Mata Hari: trailer – Dutch National Ballet
(YouTube / Nationale Opera & Ballet 公式チャンネル)
こちらは2017年再演時の予告編映像です。
Mata Hari: The mystery of the spy and dancer
(YouTube / Nationale Opera & Ballet 公式チャンネル)
『マタ・ハリ』メイキング映像
(YouTube / Nationale Opera & Ballet 公式チャンネル)
オランダ国立バレエ『マタ・ハリ』は、すでにテレビ放送されているとはいえ、日本で上演されてもいませんので、ご存じない方が多いと思います。
メイキング映像が公開されており、作品の理解に役立ちます。
新制作バレエ『マタ・ハリ』の創作、衣装製作、舞台美術・装置制作、初演で主役マタ・ハリ/マルガレータを演じるプリンシパル アンナ・ツィガンコーワのインタビュー及びリハーサル映像といった4つのエピソードが公開されています。
言語は、英語とオランダ語を行ったり来たり…
Creating a brand new ballet (episode 1) – Making of Mata Hari
Creating the costumes of Mata Hari (episode 2) – Making of Mata Hari
Building the set of Mata Hari (episode 3) – Making of Mata Hari
Ballerina Anna becomes Mata Hari (episode 4) – Making of Mata Hari
マタ・ハリ(マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ)について
主人公マタ・ハリ(本名マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ)について簡単に振り返っておきましょう。
マタ・ハリとして知られるオランダ人女性マルガレータ・ツェレ(Margaretha Geertruida Zelle)は1876年、裕福な家庭に生まれました。
しかし、父が投資に失敗し、一家は離散します。
オランダ軍将校と結婚し、ボルネオ、スマトラ、ジャワなどにも同行し、二児をもうけますが、夫婦仲は悪化し離婚。
オランダへ帰国後、フランスへ渡り、エキゾチックな容姿を生かしてダンサーとして成功しますが、この頃から東洋的な響きのマタ・ハリを芸名として使用するようになります。
高級娼婦でもあった彼女はフランス軍将校、ドイツ軍将校の相手をし、スパイとしても活動します。
1917年、フランスにて逮捕、起訴され、同年、銃殺刑に処せられました。
オランダ国立バレエについて
オランダ国立バレエ(Dutch National Ballet)
■設立:1961年
■本拠地:オランダ国立オペラ&バレエ劇場
■芸術監督:テッド・ブランセン(Ted Brandsen)
オランダ国立バレエは、1961年に設立されました。
クラシックから、ネオクラシック、コンテンポラリーと幅広いレパートリーを持ちます。
初代芸術監督ソニア・ガスケルの後任として、1969年にはルディ・ファン・ダンツィヒが就任し、ルディ・ファン・ダンツィヒ、ハンス・ファン・マーネン、トゥーア・ファン・スハイクの三人が意欲的に作品を発表しています。
伝説的ダンサーのルドルフ・ヌレエフもルディ・ファン・ダンツィヒ作品を踊っています。
『マタ・ハリ』の振付家テッド・ブランセンは、2003年から芸術監督に就任し、常任振付家としても活動しています。
2012年には、現在最も人気のある振付家の一人クリストファー・ウィールドン振付の『シンデレラ』を初演しています。
日本人ダンサーも多く、2019年5月の時点では、ジョン・クランコ・スクール出身で2010年に入団した奥村 彩さん(ソリスト)、モナコ・プリンセス・グレース・アカデミー出身で2010年に入団した大久保沙耶さん(コールド・バレエ)、モナコ・プリンセス・グレース・アカデミー出身で2013年に入団した山田 翔さん(グラン・スジェ)、米国・キーロフ・バレエ・アカデミー出身で2014年に入団した坂本莉穂さん(コリフェ)らが所属しています。
今回、再放送される『マタ・ハリ』の収録は2016年ですので、出演されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
(筆者は初回放送時には視聴していないため未確認です)
2016年の上演時には間に合いませんが、YAGP2016・ニューヨークファイナルのファイナリスト升本結花さんは、2016年9月からオランダ国立バレエ学校へ留学し、2017年からはジュニア・カンパニーに在籍しています。
最後に
2019年5月20日(月)【5月19日(日)深夜】のプレミアムシアターで再放送されるオランダ国立バレエ『マタ・ハリ』について、予備知識が全くなかったので調べてみました。
あまり詳しいことは分かりませんでしたが、バレエ『マタ・ハリ』という作品やオランダ国立バレエ団について理解の一助になれば幸いです。
なお、同じプレミアムシアター内で放送されるマリインスキー・バレエ「ライモンダ」については、別記事で紹介しています。