【TV】マリインスキー・バレエ『ライモンダ』(プレミアムシアター2019年5月20日)

マリインスキー・バレエ『ライモンダ』(全3幕)が、2019年5月20日(月)【5月19日(日)深夜】放送の「NHK BS プレミアムシアター」に登場します。

十字軍遠征を題材に中世ヨーロッパのお城を舞台に、伯爵夫人の美しい姪ライモンダをめぐって十字軍の騎士ジャン・ド・ブリエンヌとサラセンの王子アブデラフマンが争うグランド・バレエです。

『ライモンダ』という作品は第3幕のグラン・パ・クラシックのみで上演されることが多く、知名度が高い割には全幕での上演が少ない演目です。

プレミアムシアターは、『ライモンダ』を初演した本家マリインスキー・バレエの上演で鑑賞できる有り難い機会です。

マリインスキー・バレエ『ライモンダ』(プレミアムシアター)放送概要

プレミアムシアター放送概要 2019年5月20日(月)【5月19日(日)深夜】

■本日の番組紹介(0:00:00~0:03:00)ナレーション:水落幸子(みずおち ゆきこ)
■マリインスキー・バレエ「ライモンダ」(0:03:00~2:12:00)
■オランダ国立バレエ「マタ・ハリ」【再放送】(2:14:00~4:10:00)

マリインスキー・バレエ『ライモンダ』放送概要

■演目:バレエ『ライモンダ』(全3幕)
■音楽:アレクサンドル・グラズノフ
■振付:マリウス・プティパ
■改訂振付:コンスタンチン・セルゲイエフ
■出演:
ライモンダ:ヴィクトリア・テリョーシキナ(Viktoria Tereshkina)
ジャン・ド・ブリエンヌ(ライモンダの婚約者):ザンダー・パリッシュ(Xander Parish)
アブデラフマン(サラセンの王子):コンスタンチン・ズヴェレフ(Constantin Zverev)
クレメンス:カテリーナ・チェブキナ(Yekaterina Chebykina)
ヘンリエッタ:ナデージダ・バトーエワ(Nadezhda Batoeva)
■管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団
■指揮:ワレリー・ゲルギエフ
■収録:2018年5月26日 マリインスキー劇場(サンクトペテルブルク)

主要キャスト

ヴィクトリア・テリョーシキナ(プリンシパル)
2001年にロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー(マリーナワシリエワのクラス)を卒業し、同年、マリインスキー・バレエに入団。

ザンダー・パリッシュ(プリンシパル)
英国ヨークシャー出身。
2005年に英国ロイヤル・バレエ・スクールを卒業し、同年、英国ロイヤル・バレエに入団。
2010年、英国人として初めてマリインスキー・バレエに入団。

コンスタンチン・ズヴェレフ(ファースト・ソリスト)
2004年にロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミーを卒業し、2005年、マリインスキー・バレエに入団。

あらすじ

第1幕
ある中世のお城ではライモンダの誕生日を祝う準備が進められていました。
ハンガリーから来たルネ・ド・ブリエンヌは、息子のジャン・ド・ブリエンヌに代わってライモンダに肖像画を贈り、結婚を申し込みます。
サラセンの王子アブデラフマンは、目を離すことができないほど美しいライモンダを何としてでも自分のものにしようと心に決めます。

宴は夜遅くまで催され、ひとり疲れ切ったライモンダは椅子で眠りに落ち、夢の中で、肖像画から現実に現れたジャン・ド・ブリエンヌに会います。
その若くハンサムな騎士が導いた城の中で、ライモンダは見たこともないくらいに美しい世界に魅了されますが、突然、城は消え、砂漠のテントが現れます。
サラセンの王子が現れライモンダを脅かしますが、ライモンダは打ち勝ち、再び眠りに落ちます。

目を覚ましたライモンダは自分がどこにいるのか分かりませんでしたが、陽の光がジャン・ド・ブリエンヌの肖像画を照らし、夢を見ていたことに気づきます。

第2幕
城の中庭では、結婚式の招待客が様々な国から到着し、ライモンダはジャン・ド・ブリエンヌの帰還を待ち切れずにいます。
アブデラフマンは望むものは何でもあげることを約束し、ライモンダに執拗に迫ります。
拒まれたアブデラフマンがライモンダを強引に連れ去ろうとしたその時、ジャン・ド・ブリエンヌが登場し、行く手を塞ぎます。
ジャン・ド・ブリエンヌはアブデラフマンに決闘を挑み、見事に打ち勝ちます。

第3幕
ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌの結婚が盛大に祝福され、二人は幸福に包まれます。

収録次期は不明ですが、マリインスキー・バレエ『ライモンダ』の公演映像で、ヴィクトリア・テリョーシキナがライモンダを演じています。

Raymonda at the Mariinsky

(YouTube / MariinskyEn 公式チャンネル)

こちらも収録次期は不明ですが、少し長めの映像で、ライモンダはアリーナ・ソーモワが演じ、ジャン・ド・ブリエンヌはエフゲニー・イワンチェンコが演じています。

Raymonda

(YouTube / MariinskyEn 公式チャンネル)

バレエ『ライモンダ』について

バレエ『ライモンダ』について

■初演:1898年1月7日/マリインスキー劇場
■台本:リディア・パシュコワ、マリウス・プティパ
■音楽:アレクサンドル・グラズノフ
■振付:マリウス・プティパ
■コンスタンチン・セルゲイエフ版初演:1948年4月30日/キーロフ劇場

バレエ『ライモンダ』は1898年1月7日、ロシアのマリインスキー劇場にて初演された作品で、マリウス・プティパ最後の傑作といわれています。

すでにチャイコフスキーは亡くなっており、音楽はグラズノフが作曲しています。

ガラ公演などで第3幕のグラン・パ・クラシックのみの抜粋上演は多いものの、全幕で上演される機会が意外と多くないことに驚きます。

日本で初めて全幕上演されたのは1979年の牧阿佐美バレヱ団によるウェストモーランド版で、直近では2018年6月に上演されています。

新国立劇場バレエ団でも2004年に牧阿佐美版が初演され、レパートリーに入りましたが、2009年の上演を最後に上演していません。

最後に

なかなか全幕での上演を観る機会がない『ライモンダ』(全3幕)について、プレミアムシアターでの鑑賞を前に筆者自身の予習目的も兼ねて調べてみました。

プティパのオリジナル版では、物語が始まったとき、ジャン・ド・ブリエンヌは既に十字軍で遠征しており、ライモンダとは出会っていません。

後に改訂された多くの版では、この場面の分かりにくさを解消するために、プロローグとしてライモンダとジャン・ド・ブリエンヌの婚約シーンを追加演出するなどして話の進行を分かりやすくしているようです。

今回放送されるセルゲイエフ版でも、あらすじを見る限りでは、幕開きでは二人は出会っておらず、父親がジャン・ド・ブリエンヌの代わりに求婚することになっています。

『ライモンダ』を全幕で鑑賞したことがある方もそこら辺の描き方による印象の変化などもお楽しみいただければと思います。

なお、同じプレミアムシアター内で放送されるオランダ国立バレエ「マタ・ハリ」については、別記事で紹介しています。

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