【人事】新国立劇場バレエ団ダンサーの昇格･新規加入･契約終了について（2019/2020シーズン）

2019年6月28日（金）、2019/2020シーズンからの新国立劇場バレエ団ダンサーの昇格･新規加入･契約終了について発表がありました。

ソリストの池田理沙子さんと木村優里さんの二人がファースト・ソリストへ昇格し、プリンシパルの菅野英男さんはプリンシパル・キャラクター・アーティストになります。

新国立劇場バレエ研修所第14期生修了生からは、シーズン契約ダンサーとして多田そのかさんと仲村啓さんが入団し、登録ダンサーとして岡田百音さん、髙井惠里さん山根くるみさんが入団します。

今回は、2019/2020シーズンからの新国立劇場バレエ団ダンサーの人事についてご紹介します。

新国立劇場バレエ団ダンサー　昇格･新規加入･契約終了の概要（2019/2020シーズン）

昇格

【ファースト・ソリスト】
・池田理沙子（いけだ・りさこ）＜ソリスト＞
・木村優里（きむら・ゆり）＜ソリスト＞
【プリンシパル・キャラクター・アーティスト】
・菅野英男（すがの・ひでお）＜プリンシパル＞

新規加入

■シーズン契約ダンサー
【アーティスト】
・多田そのか（ただ・そのか）＜新国立劇場バレエ研修所＞
・徳永比奈子（とくなが・ひなこ）＜新国立劇場バレエ団登録ダンサー＞
・仲村啓（なかむら・さとし）＜新国立劇場バレエ研修所＞
■登録ダンサー
【アーティスト】
・岡田百音（おかだ・もね）＜新国立劇場バレエ研修所＞
・髙井惠里（たかい・えり）＜新国立劇場バレエ研修所＞
・山田悠貴（やまだ・ゆうき）＜NBAバレエ団>
・山根くるみ（やまね・くるみ）＜新国立劇場バレエ研修所＞

契約終了

2018/2019シーズンをもって契約終了
■シーズン契約ダンサー
【ソリスト】
・寺井七海（てらい・ななみ）
【アーティスト】
・清水理那（しみず・りな）

新国立劇場バレエ団ダンサー　昇格･新規加入･契約終了について

今回の発表でもっとも喜ばしいニュースは池田理沙子さんと木村優里さんのファースト・ソリスト昇格です。
すでに何度も主演しているお二人ですから、むしろ、今までソリストだったことに違和感を覚えましたよね。
様々な経験を積み、着実に成長している二人の活躍に期待しましょう。

プリンシパルとして新国を支えていた菅野英男さんはプリンシパル・キャラクター・アーティストになります。
これまでもプリンシパル・ソリスト・コーチを兼任し指導する立場が増えていましたが、プリンシパル・キャラクター・アーティストになることにより、残念ながら、菅野さんが踊る姿を見る機会は減ってしまいますね。

新国立劇場バレエ研修所の修了生も5人が入団することになりました。
2019年3月に開催された研修所公演『エトワールへの道程2019』では、皆さん素晴らしい踊りを披露されていたので、これからの活躍がとても楽しみであり、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。

ファースト・ソリスト昇格ダンサーの紹介

ここでは、ファースト・ソリストに昇格した池田理沙子さんと木村優里さんを紹介します。

池田理沙子（いけだ・りさこ）

池田理沙子さんは、バレエスタジオDUO時代からコンテストでの入賞経験も多く、2009年のユース・アメリカ・グランプリ・NYファイナルではシニアの部で銅メダルを受賞した実力の持ち主です。
2016年の入団以来3シーズンを経て様々な経験を積み、これからの活躍がますます楽しみです。
来シーズン（2019/2020シーズン）は5月に上演する『ドン・キホーテ』でキトリ役にキャスティングされています。
明るい笑顔から強靭なテクニックを繰り出すキトリ役は彼女に適役ではないでしょうか。とても楽しみです！

■プロフィール
バレエスタジオDUO
2009年　ユース・アメリカ・グランプリ・NYファイナル・シニアの部・銅メダル
ハンガリー国立ブダペスト・バレエ学校に留学
Kバレエカンパニー
2016年　新国立劇場バレエ団にソリストとして入団
2019年　ファースト・ソリストに昇格

■主なレパートリー
牧阿佐美版『白鳥の湖』パ・ド・トロワ、ナポリ
ウエイン・イーグリング版『眠れる森の美女』オーロラ姫、フロリナ王女
ウエイン・イーグリング版『くるみ割り人形』クララ/こんぺい糖の精、ルイーズ
コンスタンチン・セルゲーエフ版『ジゼル』村人のパ・ド・ドゥ
フレデリック・アシュトン『シンデレラ』シンデレラ
ピーター・ダレル『ホフマン物語』オリンピア
ローラン・プティ『コッペリア』スワニルダ
ジョージ・バランシン版『シンフォニー・イン・C』第3楽章プリンシパル
デヴィッド・ビントレー版『アラジン』プリンセス・バドル・アルブダル（「満月の中の満月」の意味）
ミハイル・フォーキン版『ペトルーシュカ』バレリーナ

■2019/2020シーズンの主演予定
『くるみ割り人形』（クララ、金平糖の精）
・2019年12月15日（日）13:00
・2019年12月21日（土）13:00（終演後に握手会あり！）
『ドン・キホーテ』（キトリ）
・2020年5月5日（火・祝）14:00

木村優里（きむら・ゆり）

木村優里さんは、日本ジュニアバレヱ時代から新国立劇場バレエ団の公演にも子役として出演しています。
新国立劇場バレエ研修所時代から注目される存在でしたが、2015年6月には入団前にもかかわらず新国立劇場バレエ団公演『白鳥の湖』でルースカヤ役に抜擢され、その見事な踊りで観客を驚かせました。
2019年3月には、BS-TBSで「ストイック女子バレエ界に23歳の新星！注目のバレリーナ・木村優里に密着」が放送されるなど、将来を最も嘱望されるバレエダンサーの一人です。
来シーズン（2019/2020シーズン）は、10月のシーズン開幕公演で、女性バレエダンサーであれば誰もが憧れる『ロメオとジュリエット』のジュリエット役を初めて演じます。

■プロフィール
泉バレエ塾
橘バレヱ学校
新国立劇場バレエ研修所・予科
新国立劇場バレエ研修所（第10期生）
2015年　新国立劇場バレエ研修所を修了し新国立劇場バレエ団にソリストとして入団
2019年　ファースト・ソリストに昇格

■主なレパートリー
牧阿佐美版『くるみ割り人形』金平糖の精
牧阿佐美版『白鳥の湖』オデット/オディール、ルースカヤ
牧阿佐美版『ラ・バヤデール』ガムザッティ
大原永子版「こどものためのバレエ『白鳥の湖』」オデット/オディール
ウエイン・イーグリング版『眠れる森の美女』オーロラ姫、リラの精
ウエイン・イーグリング版『くるみ割り人形』クララ/こんぺい糖の精、アラビア
コンスタンチン・セルゲーエフ版『ジゼル』ジゼル
アレクセイ・ファジェーチェフ版『ドン・キホーテ』キトリ
フレデリック・アシュトン版『シンデレラ』シンデレラ、仙女
ピーター・ダレル版『ホフマン物語』ジュリエッタ
小倉佐知子版「こどものためのバレエ劇場『しらゆき姫』」しらゆき姫
小倉佐知子版「こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』」シンデレラ
ジョージ・バランシン版『シンフォニー・イン・C』第4楽章プリンシパル
ミハイル・フォーキン版『レ・シルフィード』

■2019/2020シーズンの主演予定
「新国立劇場　こどものためのバレエ劇場 2019『白鳥の湖』」（オデット/オディール）
（2019/2020シーズンではありませんが…）
・2019年7月28日（日）11:30
・2019年7月29日（月）15:00
『ロメオとジュリエット』（ジュリエット）
・2019年10月20日（日）18:30
・2019年10月26日（土）13:00
『くるみ割り人形』（クララ、金平糖の精）
・2019年12月21日（土）18:00
・2019年12月22日（日）18:00（終演後に握手会あり！）
『ドン・キホーテ』（キトリ）
・2020年5月3日（日・祝）14:00