【TV放送】木村優里/新国立劇場バレエ団「ストイック女子 全力美女の私生活に潜入」放送内容レポート

2019年3月20日(水)22:00からBS-TBSで「ストイック女子 バレエ界に23歳の新星!注目のバレリーナ・木村優里に密着」が放送されました。

新国立劇場バレエ団でのクラスレッスンや舞台リハーサルの様子、休日の過ごし方など、木村優里さんの気になる日常を密着取材した番組でした。

木村さんの知らない側面を垣間見ることができ、魅力を再認識することができた番組でした。

放送を見逃してしまった方のために放送内容をレポートしたいと思います。

【3月23日追記】ページの最後に無料見逃し動画配信サービスのリンクを追加しました!
(4月3日〈水〉21:59 配信終了)

ストイック女子 バレエ界に23歳の新星!注目のバレリーナ・木村優里に密着

番組冒頭

番組では、冒頭、木村優里さん(23歳)を「日本最高峰の新国立劇場バレエ団で人々の期待を大きく背負った若きバレリーナ」と紹介。

まだ、入団3年と若手ながら、『くるみ割り人形』『白鳥の湖』『眠れる森の美女』など、数々の作品で主役に抜擢された注目のバレリーナであることを説明しました。

出勤風景

楽屋口から劇場内に入ってすぐに神棚があります。
神棚に手を合わせる木村さんを見て、ディレクターが毎日挨拶するのか尋ねます。
「今日もお願いしますみたいな」と木村さん。
出勤ボードはなく、本番の時は着到板がつくとのこと。

着替え後、意外と着込んでいると思ったらしくディレクターはレオタードではないんですね、とコメント。
木村さんは、寒いし、恥ずかしいと答えます。

10:00AM 基礎レッスン(クラスレッスン)

レッスン前に髪をまとめる木村さんは「最近ずっと毎日この髪型してるので生え際が心配…」と漏らします。

レッスンが始まるまでの時間には、お休みモードの足を「起きて!」って言うように「セラバンド」を使ってウォーミングアップしていました。

基礎レッスンではバレエシューズを履いて受けますとのこと。
トウシューズの持ちは、演目にもよるが、最初から柔らかいのを履くので全幕だと一日で潰れてしまうそうです。
木村さんが履いているのは一足5,000円くらいのもので、年間60足以上使用します。

木村さんがバレエをはじめたのは3歳の頃で、食が細いのを心配したお母さんが「運動すれば食べるだろう」と考えて通わせたのがきっかけ。

お稽古は、週6日のペースで地元の教室に通い、土曜・日曜日には全国からやる気のある子どもが集まる都内のクラスに出ていたそうで、週7バレエってことでした!

勉強との両立にも気をつけたそうです。
子役で新国の舞台に出演するときには、リハーサルのために学校を早退することも多く、先生に目をつけられないようにするために「学業も一生懸命やらないと」と思い、テストでは毎回Top Student(クラス1位)を取るように心掛けて頑張ったそうです。

昼食

プロといえども1時間以上の基礎レッスンをこなし、その後、早足で向かったのは劇場で働いている人のほとんどが利用する「楽屋食堂」。
休憩時間にご飯を食べて次のリハーサルに備えます。
定食が2種類とパスタセット、麺セットといった4種類のメニューが日替わりで用意されており、木村さんが選んだのは「Aセット\600(メンチカツ&ハムカツ定食)」でした。
食事はしっかりと食べる方で、疲れて帰った時は外食ですが、週の半分くらいは家で料理をするそうです。

舞台リハーサル(『ラ・バヤデール』)

午後は、3月上旬に上演される古代インドを舞台とした『ラ・バヤデール』の舞台リハーサル。
演じるのは「ガムザッティ」という王の娘で主人公ニキヤの恋敵の役です。
木村さんによると、一見、悪役に捉えられがちだが、実際そうではないところがすごく難しい役とのことでした。

■ガムザッティとソロルのデュエット

二人の踊りがきちんとシンクロするかどうかがポイントとなるガムザッティとソロルのデュエットからリハーサルが始まりました。
始めてすぐに「「ちょっと待って!」と英国・スイスで活躍の元バレリーナ 大原永子芸術監督からストップをかけられます。
プレパレーションからほんのわずか動いただけでした。
ダメ出しが続き、いつもは明るい木村さんの表情も曇っていたように感じます。
リハーサルは一段落しましたが、木村さんはパニックに陥ってしまったようです。
まだリハーサルをしていない踊りというよりは芝居の場面の方がもっと心配とのことでした。

■ガムザッティがニキヤに対してソロルから身を引くように迫るシーン

いよいよ芝居の場面のリハーサルです。
ガムザッティがニキヤを呼び出し、二人の身分の違いを誇示しながら、ソロルから身を引くように迫る芝居のシーンのリハーサルが始まると、ここでも細かい演技指導が入ります。
木村さん演じるガムザッティが米沢さん演じるニキヤを突き離すシーンでは、突き離す動きがおかしく見えたようで大原監督は「ボーリングじゃないんだから!」と。
プリンシパルであり、入団9年目の大先輩である米沢さんを相手に、突き離す力を遠慮していると思ったらしく、大原監督は「本当に突き離すの。本当に突き飛ばしてごらん。大丈夫、(米沢さんは)強いから」と指示してやり直しますが、あまり突き飛ばせませんでした。
そのとき木村さんは「すみません。飛距離が足りなくて」と、ボケると、大原監督は「優里~」とツッコミ、場が和んでいました。(´▽`)

ドラマの練習であればセリフを読んだりしますが、バレエの芝居(演技)はどういう練習をするのでしょうか。
木村さんは、シーンに合ったセリフを想定して書き、喋りながらやってみるそうです。

■仕事終わり(夜)

午前の基礎レッスン、午後の舞台リハーサルを終えてから、ジャイロトニックのプライベートレッスンに向かいます。
ジャイロトニックとは元バレエダンサーが考案した機械を使ったエクササイズです。
自分に足りないところの筋肉を鍛えたり体の調子を整えたりするために多くて週2回くらいのペースで通っているそうです。
新国立劇場バレエ研修所の予科生のときから、かれこれ7~8年、実施しているそうです。
ジャイロトニックは約1時間半のエクササイズをします。
自分が調子良いつもりでいてもジャイロトニックをやると「全然、体繋がってなかったんだ」と実感するそうです。
ジャイロのエクササイズが終わったのが9:00PM。
楽しいので全然、苦にならないそうです。

休日

休日には千葉市動物公園を訪れた木村さん。
最近は全然行けなかったそうですが、小さい時は年に何回も来ていたそうです。

木村さんが好きな動物は、ナマケモノ!
全く動きませんが、木村さんは「何もしないということを一生懸命している」と思っているそうです。
「川の流れに抵抗しない、ありのままに任せる姿勢がいい」とナマケモノの魅力を語ります。「人間は何もしないということができない。私も自分の力でなんとかしようと川の流れに逆らって、逆境でも頑張らないと、っていつもやってるんですけど」と語る木村さんは、ナマケモノみたいにそういう風になれたらいいなって思っているのだそう。

取材のときには、20時間寝るナマケモノが動いていました。
「えっ、どうしよう…動画撮りたい」と木村さんのテンションが上がり、ニヤニヤします。

『白鳥の湖』の公演準備では白鳥を観察し、すごく美しい羽の螺旋の動きを表現したいと思うそうです。

お土産ショップでも物色するのはナマケモノのぬいぐるみ。
「あっ、これ持ってる。大きいのもあるんだ。どうしよう」と悩むこと5分。
右脳では「欲しい」って思い、でも左脳で…「ダメだよ」と言っているそうです。
手作りのぬいぐるみもあり、最近ナマケモノが家に溢れているそうで、「この子をお迎えすると、今いる子たちがかわいがれなくなる」ということで、買うことを諦めていました!

木村さんにとって動物園は、心が静かになることができる場所だそうです。
心が静かになると踊りにも影響があるのでしょうか?
雑念ばっかりある状態で舞台に乗るといいエネルギーは出ないので、「自分はこう踊りたい」っていう澄み切った表現をしたいそうです。

この日は動物園で大好きなナマケモノにも会い、気分転換を図れた休日になったようです。

新国立劇場バレエ団公演『くるみ割り人形』

■2018年12月21日(金)19:00開演

『くるみ割り人形』は、初演から100年以上経つ、歴史あるバレエ作品で、新国立劇場バレエ団でもクリスマスの時期になると上演される定番の演目です。
木村さんは、そのポスターのモデルに抜擢され、主役を演じます。

『くるみ割り人形』ポスター(木村優里さん)

収録されたのは、木村さんが主役を務めた2公演のうち、最終日の12月21日(金)19:00開演の公演です。

公演最終日はどんな気持ち?
「平日の夜なので、お仕事とか学校終わりにお疲れの中、皆観に来てくださるので、そういう方々を楽しませる気持ちで頑張ります」

最終日だと緊張感も違う?
「私は初日の方が…。初日できなかったことを克服しないとっていう気持ちがある」
笑顔で答えつつも、目の動きからは気持ちは舞台に向かっている様子が見て取れました。

大原永子芸術監督に木村さんの魅力を尋ねます。
「彼女の強みは回転かな」
「これは人に与えるものではない。自分の努力。才能って努力。才能があるから上手ではなく、才能のある人は人の10倍も20倍も努力する。彼女はその努力することを惜しまないから。それも才能のひとつ」
小さい頃から鍛えたブレない軸、それが木村さんの美しい回転を生んでいます。

チケットは完売し、1,712人の観客が魅了された公演が終了すると、木村さんは休む間もなく、すぐに握手会へと向かいます。
「でも終わって良かった。吐きそうだったんで、朝は」
「ミスしちゃったことを悔やんだりとかもあるんですけど、全部がそれにひきずられたり未来のことを考えたりすると踊れないので『今やるべきことを…』と思って、その連続っていう感じでした。始まってしまうと本当にあっという間」
「踊っている間は本来の自分と繋がれるというか、このために生まれてきた、じゃないですが、『生きてるな』って実感できる瞬間がある」

『くるみ割り人形』終演後の握手会(左:木村優里さん、右:渡邊峻郁さん)

放送を見て(感想)

筆者にとって木村優里さんの実力は、まだ経験が浅い面はあるものの、技術も表現も非常にレベルの高い天才バレエダンサーという認識です。
技術の高さとラインの美しさはご覧いただければ何の説明も必要ありません。
それと同じくらいに魅力的なのが演技力・表現力だと思っています。
異なる役柄を別人が演じているのかとさえ思うこともあるくらい、幅広い役柄を演じ分けている印象です。

そんな彼女を支えているのは、常人には真似できないストイックな努力だったのですね。
リハーサルではダメ出しの連続で、パニックになっている場面もありました。
戸惑いながらも真摯にバレエに向き合う姿勢、動物園でリフレッシュする様子など、舞台上の木村さんからは想像できない姿を知ることができました。
動物ではナマケモノが大好きだそうですが、好きな理由に哲学的とも思える洞察力が垣間見られ、個性的な魅力も発見しました。

今でも十二分に素晴らしいダンサーだと思っていますが、これからもまだまだ成長するであろうことを確信し、さらに進化していく彼女の姿を見守ることがとても楽しみです。
この番組が放送され、木村さんのファンがさらに増えたことは間違いありません。
このブログでも今まで以上に木村優里さんを応援していきたいと思います!

放送概要

■放送日時:2019年3月20日(水)22:00~22:54
■チャンネル:BS-TBS
■番組名:「ストイック女子 全力美女の私生活に潜入」(バレエ界に23歳の新星!注目のバレリーナ・木村優里に密着)

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(参考)木村優里さんの舞台出演情報

木村優里さんの舞台出演情報をお知らせします。
テレビ放送を見て木村優里さんのことが気になった方は是非、舞台で踊る彼女を見てください!

新国立劇場バレエ団『DANCE to the Future 2019』

3月29日(金)19:00
3月30日(土)①13:00、②18:00
3月31日(日)14:00
各回とも第二部「Danae」に出演予定。

新国立劇場バレエ団『シンデレラ』

4月27日(土)14:00 未定
4月28日(日)14:00 未定
4月29日(月・祝)14:00 シンデレラ
5月3日(金・祝)14:00 未定
5月4日(土・祝)14:00 未定
5月5日(日・祝)14:00 未定

【公演情報】新国立劇場バレエ団『シンデレラ』(2019年4~5月)/「こどもバックステージツアー」も開催
新国立劇場バレエ団は、2019年4月27日(土)から5月5日(日・祝)の期間、東京・初台の新国立劇場にて『シンデレラ』を上演します。...

新国立劇場バレエ団『アラジン』

6月15日(土)14:00 未定
6月16日(日)13:00 未定
6月18日(火)13:00 未定
6月22日(土)13:00 未定
6月22日(土)18:00 未定
6月23日(日)14:00 未定

新国立劇場バレエ団 「こどものためのバレエ劇場 2019『白鳥の湖』」

7月27日(土)11:30
7月27日(土)15:00
7月28日(日)11:30 オデット/オディール
7月28日(日)15:00
7月29日(月)11:30
7月29日(月)15:00 オデット/オディール
7月30日(火)11:30
7月30日(火)15:00

https://ballet-constellation.com/2019/02/20/info-nbj-kids-swanlake2019/

無料見逃し動画配信サービス【3月23日追記】

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4月3日(水)21:59 に配信終了しますので急いでください!

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