【中止】『NHKバレエの饗宴2020』4月5日(日)NHKホール(東京)で上演 倉永美沙さん、森田愛海さん出演!

日本を代表するバレエ団がバレエ団の垣根を超えて共演する一年に一度の夢舞台『NHKバレエの饗宴2020』が2020年4月5日(日)に東京・渋谷のNHKホールにて上演されます。
海外で活躍する日本人ダンサーとしては、2019年に
プリンシパルとしてサンフランシスコ・バレエ団に移籍した倉永美沙さんと2018/19シーズンからプリンシパルに昇格し、これからの活躍が大いに期待されるシュツットガルト・バレエ団プリンシパルの森田愛海さんが出演します!
二人の世界クラスのトップ・プリマの出演も決まり、『NHKバレエの饗宴2020』に対する期待が一気に高まりました!
チケットは、2020年1月25日(土)10:00に発売開始です。

【3/21追記】
「NHKバレエの饗宴2020」は、新型コロナウイルスの影響による渡航制限等により、海外からの出演者・関係者の来日が困難となったため、やむを得ず中止となりました。
詳細はNHKバレエの饗宴公式サイトをご確認ください。
>>> https://www.nhk-p.co.jp/ballet/news.html#200319

NHKバレエの饗宴2020

NHKバレエの饗宴2020 プログラム

■貞松・浜田バレエ団『CACTI』
■森田愛海&デヴィッド・ムーア(シュツットガルト・バレエ団プリンシパル)
『白鳥の湖』から黒鳥のパ・ド・ドゥ
■倉永美沙&アンジェロ・グレコ(サンフランシスコ・バレエ団プリンシパル)
『くるみ割り人形』からグラン・パ・ド・ドゥ
■キム・セジョン&清瀧千晴&福岡雄大『Canon in D major』
■谷桃子バレエ団『海賊』ハイライト

NHKバレエの饗宴2020 公演概要

■日程:2020年4月5日(日)14:00開演(13:00開場)
■会場:NHKホール
・原宿駅(JR山手線)から徒歩10分
・明治神宮前駅(東京メトロ千代田線、副都心線)2番出口から徒歩10分
・渋谷駅(各線)から徒歩15分
・代々木公園駅(東京メトロ千代田線)から徒歩15分
アクセス詳細はこちら
■チケット:
S席:12,000円
A席:9,000円
B席:6,000円
C席:3,000円
就学前のお子様は入場できません。
■チケット発売開始:2020年1月25日(土)10:00
■公式サイト:https://www.nhk-p.co.jp/ballet/news.html#191206

NHKバレエの饗宴2020
出演者・プログラムの紹介

■指揮:井田勝大
■管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

貞松・浜田バレエ団『CACTI』

■振付:アレクサンダー・エクマン
■音楽:ハイドン、ベートーベン、シューベルト、ステイン

『CACTI』は、スウェーデンの振付家アレクサンダー・エクマンの代表作の一つで、2010年2月25日にネザーランドダンス・シアター2(NDT2)がオランダ・ハーグで初演しました。
アレクサンダー・エクマンは、パリ・オペラ座バレエ団に振り付けた『PLAY』が大きな話題を呼ぶなど、今もっとも注目されている振付家の一人です。
貞松・浜田バレエ団は、平成元年から創作作品を上演する公演として『創作リサイタル』を毎年開催していますが、2020年3月14日(土)に神戸文化ホールにて上演予定の『創作リサイタル 31 CREATIVE DANCE RECITAL』において、「NHKバレエの饗宴2020」での上演に先立ち『CACTI』を日本初演します。

Cacti – Alexander Ekman (NDT 2 | Schubert)
(YouTube / Nederlands Dans Theater (NDT) 公式チャンネル)

Cacti – Alexander Ekman (NDT 2 | Schubert)
【無観客公演に変更】貞松・浜田バレエ団『創作リサイタル 31 CREATIVE DANCE RECITAL』2020年3月14日(土)神戸文化ホールで上演
貞松・浜田バレエ団は、『創作リサイタル 31 CREATIVE DANCE RECITAL』を2020年3月14日(土)に神戸文化ホール 中...

森田愛海&デヴィッド・ムーア(シュツットガルト・バレエ団プリンシパル)
『白鳥の湖』から黒鳥のパ・ド・ドゥ

■振付:ジョン・クランコ(古典版に基づく)
■音楽:チャイコフスキー

シュツットガルト・バレエ団プリンシパルの森田愛海さんが、ついに「NHKバレエの饗宴」に登場します。
世界的なバレエ団でプリンシパルを務め、著名な振付家の作品を幅広くレパートリーに持つ、名実ともにトップバレリーナの一人ですが、日本においては紹介される機会が少ないダンサーではないでしょうか。
2018年に上演されたシュツットガルト・バレエ団日本公演では、『白鳥の湖』でパ・ド・シスと大きな白鳥で出演し、学校公演では「NHKバレエの饗宴2020」でもペアを組むデヴィッド・ムーアとともに主演しました。
学校公演は貸切公演のため一般客は鑑賞することができず、森田さんのオデット/オディールを観られずに涙を飲んだ人も多いのでは。
日本公演の様子は、シュツットガルト・バレエ団の公式ブログに写真付きで紹介されています。
>>> THE STUTTGART BALLET BLOG
パートナーのデヴィッド・ムーアはご存じのとおりシュツットガルト・バレエ団を代表するプリンシパルの一人で、エリサ・バデネスとともに主演したジョン・クランコ版『ロミオとジュリエット』はブルーレイが発売されているので、日本でもよく知られているダンサーではないでしょうか。

森田愛海(もりた・あみ)
1990年 長野県出身
3歳頃にバレエ好きの母の勧めでバレエを始める。

2005年 ドイツ・シュツットガルトのジョン・クランコ・バレエ学校(John Cranko Schule)入学
2009年 同校卒業
2009/10シーズン アプレンティス
2010/11シーズン コールド・バレエ
2013/14シーズン ドゥミ・ソリストに昇格
2015/16シーズン ソリストに昇格
2018/19シーズン プリンシパルに昇格
【レパートリー】
オデット/オディール(ジョン・クランコ『白鳥の湖)、キトリ(マキシミリアーノ・グエラ『ドン・キホーテ』)、リラの精(マルシア・ハイデ『眠れる森の美女』)、ミルタ(マリウス・プティパ『ジゼル』)のほか、ケネス・マクミラン、ウィリアム・フォーサイス、ヨルマ・エロ、シディ・ラルビ・シェルカウイ、ジョージ・バランシン、ジョン・ノイマイヤー、モーリス・ベジャール、グレン・テトリ、ウヴェ・ショルツ、ウェイン・マクレガーら著名な振付家の作品など、幅広いレパートリーを持っています。
また、デミス・ヴォルピ、マウロ・ビゴンゼッティ、クリスティアンシュプックの作品には彼女のために振り付けた役があります。

デヴィッド・ムーア(David Moore)
1988年 英国・イプスウィッチ出身
1998年 10歳のときに姉に誘われて地元の「Angela Rowe School of Dance」でバレエを始め、
12歳で英国ロイヤル・バレエスクールに入学
2007年 同校卒業
2007/08シーズン シュツットガルト・バレエ団入団
2013/14シーズン ソリストに昇格

2014/15シーズン プリンシパルに昇格
【レパートリー
アルブレヒト(『ジゼル』)、デジレ王子(『眠れる森の美女』)、ロミオ(『ロミオとジュリエット』)、バジリオ(『ドン・キホーテ』) ほか
デヴィッド・ムーアがエリサ・バデネスとともに主演した『ロミオとジュリエット』のBlu-rayが発売されています。
また、フリーデマン・フォーゲルとアリシア・アマトリアインが主演した『オネーギン』のBlu-rayには、レンスキー役で出演しています。
2018年の日本公演では『オネーギン』のレンスキーと『白鳥の湖』のジークフリートを踊っています。

倉永美沙&アンジェロ・グレコ(サンフランシスコ・バレエ団プリンシパル)
『くるみ割り人形』からグラン・パ・ド・ドゥ

■振付:ヘルギ・トマソン
■音楽:チャイコフスキー

海外で活躍している日本人バレエダンサーといえば、倉永美沙さんを最初に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
2019年にはサンフランシスコ・バレエ団にプリンシパルとして移籍し、12月にはテレビ番組「情熱大陸」に出演したことから、さらに注目を集めています。
幼少時から多くのコンクールで入賞し天才少女として注目され、ローザンヌ国際バレエ・コンクール、モスクワ国際バレエ・コンクールなど国際的に著名なコンクールでの輝かしい受賞歴を持ち、バレエ人生を順風満帆に送ってこられたかと思いきや、実は多くの苦労を乗り越えてこられた苦労人です。
ローザンヌ国際バレエ・コンクールでプロ研修賞を受賞し、サンフランシスコ・バレエ団で研修を受けますが、ロシア派で学んできた彼女はバランシン・スタイルに苦労し翌シーズンの契約をもらえず、バランシン・スタイルを学びなおすために、School of American Ballet(SAB)に入学しています。
156cmと日本人としても小柄な彼女が長身ダンサーが多いアメリカのバレエ団で頭角を現すためにどれほど苦労したかは想像に難くありません。
「情熱大陸」では、サンフランシスコ・バレエ団のヘルギ・トマソン芸術監督から「Joyful Dancer(踊る喜びにあふれるダンサー)」と称されるように、見る者に刺激やエネルギーを与えることができる踊りが、倉永さんの最大の魅力ではないでしょうか。
「NHKバレエの饗宴2020」では、「情熱大陸」にも出演したアンジェロ・グレコとペアを組み、サンフランシスコ・バレエ団移籍後の初舞台となった『くるみ割り人形』からグラン・パ・ド・ドゥを披露します。

倉永美沙(くらなが・みさ)
大阪府出身
地主薫エコール・ド・バレエでバレエを始める
1993年 ユーリー・グリゴローヴィチに招待され、ボリショイ劇場で開催された「モスクワ国際バレエコンクール」のガラ公演でゲストとして踊る。
2001年 第29回ローザンヌ国際バレエ・コンクールでプロ研修賞を受賞(サンフランシスコ・バレエ団)
2001年 第9回モスクワ国際バレエ・コンクール女性ジュニア部門金賞
2001年 サンフランシスコ・バレエ団にアプレンティスとして入団
バランシン・スタイルを学ぶためにSchool of American Ballet(SAB)に入学
2003年 ボストン・バレエ団入団
2007年 ソリストに昇格
2009年 プリンシパルに昇格
2017年 ブノワ賞にノミネート
2019年 サンフランシスコ・バレエ団にプリンシパルとして移籍

アンジェロ・グレコ(Angelo Greco)
イタリア・ヌオーロ(Nuoro)出身。
ミラノスカラ座バレエ学校(La Scala Ballet Academy)出身。
2016年 
サンフランシスコ・バレエ団にソリストとして入団。
2017年 プリンシパルに昇格。

ヘルギ・トマソン(Helgi Tomasson)
サンフランシスコ・バレエ団 芸術監督・主席振付家
アイスランド・レイキャビク出身。
地元アイスランド、デンマークのパントマイム劇場、ジョージ・バランシンのスクール・オブ・アメリカン・バレエで学ぶ。
1969年 第1回モスクワ国際バレエコンクールで銀メダルを受賞。
翌年、ジョージ・バランシンに誘われ、ニューヨーク・シティ・バレエにプリンシパルとして入団。
1985年 サンフランシスコ・バレエ団に芸術監督・主席振付家として入団。

SF Ballet’s Nutcracker Trailer
(YouTube / San Francisco Ballet 公式チャンネル)

SF Ballet's Nutcracker Trailer

キム・セジョン&清瀧千晴&福岡雄大『Canon in D major』

■振付:イリ・プベニチェク
■音楽:バッハルベル、オットー・ブベニチェク
■出演:
キム・セジョン(東京シティ・バレエ団 ファースト・アーティスト)
清瀧千晴(牧阿佐美バレヱ団 プリンシパル)
福岡雄大(新国立劇場バレエ団 プリンシパル)

「NHKバレエの饗宴2020」では、東京シティ・バレエ団、牧阿佐美バレヱ団、新国立劇場バレエ団の出演はありませんが、それぞれのバレエ団を代表するダンサー3名による異色の共演によりイリ・プベニチェク/オットー・ブベニチェクの兄弟の作品を上演します。
イリとオットーはポーランドに生まれ・
チェコ国籍の双子の兄弟で、イリは、ハンブルク・バレエ団、ドレスデン国立歌劇場バレエ団でプリンシパルとして活躍し、オットーはハンブルク・バレエ団でプリンシパルとして活躍した、世界的な実力派ダンサーです。
イリは著名なバレエ団やダンサーに振付作品を提供し、振付家としても高い評価を得ています。
オットーは音楽、衣装、美術のクリエイターとして活躍しています。
2000年に開催された「第9回 世界バレエフェスティバル」においては
兄弟でダンサーとして出演し、また、2016年には東京シティ・バレエ団がブベニチェク兄弟の作品「L’ Heure Bleue」(東京シティ・バレエ団スペシャルバージョン)を日本初演するなど、日本でも活躍しています。
「NHKバレエの饗宴2020」においては、異色の組み合わせの男性ダンサー3名がブベニチェク兄弟の作品に挑みます。
新鮮な組み合わせのプログラムからは、「NHKバレエの饗宴」制作陣の意欲を強く感じます。

谷桃子バレエ団『海賊』ハイライト

■振付:エルダー・アリエフ(プティパ版に基づく)
■音楽:アダン、ドリーブ、ドリゴ、シェーリ
■出演:
永橋あゆみ(プリンシパル)
佐藤麻利香(プリンシパル)
今井智也(プリンシパル)
三木雄馬(プリンシパル) ほか

谷桃子バレエ団公演「海賊」全幕
(YouTube / 谷桃子バレエ団Tanimomoko Ballet 公式チャンネル)

谷桃子バレエ団公演「海賊」全幕

2015年公演の際の映像のようです。