平成29年度 新国立劇場 こどものためのバレエ劇場
『しらゆき姫』を鑑賞いたしました。
2017年7月27日(木)~30日(日)の4日間、合計8公演開催されましたが、そのうち29日(土)・30日8日(日)の4公演を鑑賞いたしました。
2014年の公演も鑑賞しておりますが、印象はかなり異なりました。
この公演は、オーケストラの生演奏ではなく、録音された音源を使用しています。
はじめてバレエ鑑賞するお子様にも生演奏で鑑賞して欲しかったという思いはありますが、お手頃な料金設定ということであれば、それはそれで理解できます。
オーケストラが入っている公演では、チューニングの音(?)で開幕のタイミングを計れますが、今回は、暗くなったと思ったら、幕が上がり、こころの準備が整わないうちにはじまったという感じで、ざわついていた客席も、あれ、はじまったよ、といった雰囲気でした。
また、動物たちの衣装が前回とは違うな、と思っておりましたが、小鳥たちの「ピピピ」と侍女役で出演されていた今村美由起さんのブログでリニューアルされたことが紹介されていました。
リニューアルされた衣装の方が素敵です。(*’▽’)
今村さんのブログ記事はこちら
新国立劇場バレエ団の看板ペアといえば、小野絢子さんと福岡雄大さんですが、今回の公演には出演されていません。
この点もいつもと印象が異なるところですが、調べてみると、遠征に出ていたようです。
7月27日(木)には、Dance at the Gathering 2017(ダンスの祭典)に出演し、7月31日(月)、8月2日(水)には清里フィールドバレエに出演されています。
新国では、6月~7月にかけて、2016/2017シーズンを締めくくる演目として『ジゼル』を上演したばかりですが、清里フィールドバレエでも、『ジゼル』に出演したようです。
清里フィールドバレエは、文字通り、野外ステージでの公演ですが、『ジゼル』という演目にはうってつけではないかと思います。
私も観てみたかったととても残念に思います。
その他、お子様向けの企画も用意されていました。
写真はありませんが、お子様向けにネイルやフェイスペイント、バルーンアート、はたまた射的?など、お祭り気分を演出する企画も盛りだくさんでした。
帰りには、お子様を対象にお菓子のお土産も配り、これを機にクラシックバレエの舞台に対して関心を持っていただけたのではないでしょうか。
2014年の公演時には、こども向けということで、それなりの作品かな、と思っていたのですが、今回、じっくり鑑賞して思ったのは、ナレーションがあったり、こども受けしそうな衣装や大道具・小道具などがふんだんに盛り込まれているものの振付は決して簡単ではなく、「あの、動きやってみたいな」と思うなど、むしろ格好良いなと印象が大きく変わりました。
振付は、小倉佐知子さんです。
不勉強で存じ上げませんでしたが、いつも観ている作品とは異なり、小倉先生の振付だと感じる個性を感じました。
個人的に好きな動きが多く使われていたように思いました。
こどものためのバレエということもあり、こどもの集中力に合わせて短い作品となっておりますが、これは、本格的な古典の全幕(3幕)ものとして『白雪姫』を製作して欲しいと願わずにはいられません。