井澤諒さん 新国立劇場バレエ団でのレパートリー(2017/2018シーズン実績)

人気バレエダンサー 井澤 諒さんの新国立劇場バレエ団入団後の最初のシーズン(2017/2018シーズン)が終了しました。

シーズンを振り返り、新国立劇場バレエ団における井澤 諒さんのレパートリー(出演実績)をまとめてみました。

井澤 諒さんの K-BALLET COMPANY 退団と新国立劇場バレエ団入団

2017年8月28日に、K-BALLET COMPANY井澤 諒さんの退団を発表し、人気バレエダンサーの退団に多くのファンが衝撃を受けました。

2017年10月18日には、新国立劇場バレエ団が井澤 諒さんの入団を発表し、多くのバレエファンが驚きました。

新国立劇場バレエ団では、通例、シーズンの前年12月に新規団員の応募が締め切られ、翌年1月にオーディションを実施しています。

2017年は、例外的に10月上旬に「男性ダンサー追加募集オーディション」がありました。

井澤 諒さんは、この追加募集オーディションを受けたのではないかと考えられます。

わざわざ「追加募集オーディション」のことを取り上げたのは、新制作『くるみ割り人形』の出演と大きな関係があるためです。

詳細は、その際に説明します。

それでは、井澤 諒さんのレパートリーについて触れる前に、新国立劇場バレエ団の2017/2018シーズンを振り返ってみましょう。

新国立劇場バレエ団2017/2018シーズン

新国立劇場バレエ団2017/2018シーズンのラインアップは次の6演目でした。

『くるみ割り人形』(10/28~11/5)

『シンデレラ』(12/16~12/24)

『ニューイヤー・バレエ』(1/6~1/7)

『ホフマン物語』(2/9~2/11)

『白鳥の湖』(4/30~4/6)

『眠れる森の美女』(6/9~6/17)

レギュラーシーズン以外の舞台もありました。

ひとつが、日本を代表するバレエ団が集う舞台である「NHKバレエの饗宴2018」です。

ここでは、「『くるみ割り人形』第2幕より」を上演しています。

もう一つが、「平成30年度 新国立劇場 こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』(通称:こどもシンデレラ)」です。

2017/2018シーズンは、新制作であるウエイン・イーグリング版『くるみ割り人形』で華々しく開幕しました。

『くるみ割り人形』をはじめ『白鳥の湖』『眠れる森の美女』とチャイコフスキー3大バレエが1シーズンに登場するという非常に珍しいシーズンであり、集客面で大いに期待できる人気演目を集めたシーズンでした。

井澤 諒さんのレパートリー(2017/2018シーズン出演実績)

それでは、演目ごとに井澤 諒さんの配役実績をみていきたいと思います。

なお、会場で無料配布された「公演リーフレット」をもとにしていますので、変更などが生じていた可能性もございますので、その点をご承知おきください。

『くるみ割り人形』(10/28~11/5)

残念ながら、井澤 諒さんは新国立劇場会場20周年を飾るシーズンの開幕演目『くるみ割り人形』には出演されていません。

その理由は、先に述べた「追加募集オーディション」により入団されたという経緯を見ると明らかになります。

この追加募集での条件では、出演対象演目が「2017年12月以降に新国立劇場で上演される公演」となっているのです。

そもそもの契約で早くても『シンデレラ』からの出演ということが決まっていたのでしょう。

また、新制作ということもあり、再演する演目よりも準備とリハーサルに時間を要することは想像に難くありません。

『シンデレラ』(12/16~12/24)

お待たせいたしました!

井澤 諒さんの新国立劇場バレエ団デビューです。

・ダンス教師(12/16/13:00、12/23/13:00、12/24)

・道化(12/17/14:00、12/23/18:00)

『ニューイヤー・バレエ』(1/6~1/7)

出演実績なし

『ホフマン物語』(2/9~2/11)

・ホフマンの友人(ナサーニエル)(2/9、2/11)

・幻影たち(交代出演)

『白鳥の湖』(4/30~4/6)

・道化(5/3/18:00、5/6)

・ナポリの踊り(4/30、5/3/13:00)

『眠れる森の美女』(6/9~6/17)

・村の人々(交代出演)

・親指トム(6/10、6/16)

【おまけ1】NHKバレエの饗宴2018(『くるみ割り人形』第2幕より)

NHKバレエの饗宴2018(『くるみ割り人形』第2幕より)

中国の踊り

なお、新制作版の中国の踊りは、女性1名、男性2名、合計3名で踊られ、バレエの饗宴では、奥田花純さん、井澤 諒さん、髙橋一輝さんの3名で踊られました。

開幕公演の『くるみ割り人形』の出演には間に合いませんでしたが、2018年4月7日に開催されたNHKバレエの饗宴2018では『くるみ割り人形』の第2幕が上演され、井澤 諒さんは中国の踊りで出演されました。

これにより、井澤さんの新国でのレパートリーにも加わりました。(´▽`)

【おまけ2】こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』

新国立劇場バレエ団レギュラーシーズンではありませんが、「平成30年度 新国立劇場 こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』(通称:こどもシンデレラ)」にも出演されました。

・ダンス教師(7/21/11:30、7/22/11:30、7/23/15:00)

・道化(7/22/15:00、7/24/11:30)

2017/2018シーズン出演実績のまとめ

このように井澤 諒さんの2017/2018シーズンの出演実績を振り返ってみてみると、道化や親指トムのような高度なテクニックが求められる役での起用が多くなっていることが分かりました。

K-BALLET COMPANY時代からのファンの方々は、主役を踊られないことを残念に思っていることと思います。

劇場での鑑賞経験を踏まえると、井澤さんがいかにファンから愛されているのか、ということがよく分かります。

井澤さんが超絶技巧を駆使した踊りを披露し終えると、会場からはひときわ大きな拍手が沸き起こっていました。

新国入団2年めとなる2018/2019シーズンの活躍にも期待しましょう。

2018/2019シーズンの展望

新国立劇場バレエ団 2018/2019シーズンのラインアップはすでに発表されています。

井澤 諒さんがどのような役に起用されていくのか、想像してみたいと思います。

まずは、ラインアップからみていきましょう。

新国立劇場バレエ団 2018/2019シーズン

『不思議の国のアリス』(新制作)(11/2~11/11)

『くるみ割り人形』(12/16~12/24)

『ニューイヤー・バレエ』(1/12~1/14)

『ラ・バヤデール』(3/2~3/10)

『シンデレラ』(4/27~5/5)

『アラジン』(6/15~6/23)

新国立劇場バレエ団の2018/2019シーズンは、クリストファー・ウィールドン振付による『不思議の国のアリス』(新制作)により開幕します。

すでに井澤 諒さんが出演したことがある演目は『くるみ割り人形』『シンデレラ』の二つです。

井澤 諒さんのキャスティングは?

『不思議の国のアリス』は新制作であり、予備知識が乏しいこともあり、残念ながら想像ができないのが本音です。

『くるみ割り人形』は、すでに中国の踊りでの出演実績があり、この役は間違いないのではないでしょうか。

『ニューイヤー・バレエ』では、『レ・シルフィード』『火の鳥』(中村恩恵振付新制作)『ペトルーシュカ』の3演目が上演されます。

残念ながら主要な役の中にはお名前がありません。

『レ・シルフィード』は、男性一人に女性が多数出演します。

『火の鳥』は中村恩恵さん振付による新制作ですが、『レ・シルフィード』の反対で「男性たちの世界に、ひとり女性が紛れ込む」世界を想定しているそうです。

『ペトルーシュカ』は予備知識がなく想像ができません。

『ラ・バヤデール』で井澤 諒さんの特性を生かせる役がありそうです。

おそらくマグダヴェヤ(ファキール〈苦行僧〉の長)と黄金の神像ではないでしょうか。

『シンデレラ』は、昨シーズンを踏襲する配役ではないかと思います。

すなわち、道化ダンス教師です。

シーズンラストを飾る『アラジン』は主役が決まっていません。

全編を通して舞台進行上重要な役であり、かつテクニックが求められるランプの精ジーンなんかは適役ではないでしょうか。

また、小柄で少年のような雰囲気も持ち合わせていることから主役のアラジンもあっても良いのではないでしょうか。

この点は期待して、主要キャストの発表を待ちましょう!

以上、井澤 諒さんの2018/2019シーズンの配役を想像してみました。

予想屋ではありませんので、外れてもお許しください。<m(__)m>