新国立劇場バレエ団『眠れる森の美女』5月6日の感想

2016/2017シーズン新国『眠り』の2日目の公演に行ってきました。

昨日の初日は1階席で比較的前の方の席から鑑賞しましたが、今回は2階席から鑑賞しましたため、コールドの美しさを堪能しました。森の精の群舞は本当に揃っていて美しく、これぞ新国の真骨頂といった圧巻の舞台です。

2日目のキャストは初日と同じため、大体頭のなかに入っているので、落ち着いて鑑賞することができました。

しかし、意識がどちらの方に向くのかはそのときの状況にもよりますし、前回とは異なることに意識が向いたり、新たな気づきがあったり、一度だけの鑑賞ではやはり消化不良になってしまいます。

とくに『眠り』は上演時間も長く、見どころも満載のためなおさらです。また、今さらですが、個人的には『眠り』はあまり観てこなかったようで、ストーリーや音楽、構成など、いまいち把握しておりませんでした。(;’∀’)

そういえば『眠り』のビデオも持っていません。新国のビデオを発売してくれないかな?NHKで放送してくれないかな?NHK様、是非、ご検討ください!

今回、印象に残ったのは、子供たちの笑顔です。役名が分かりません。(;’∀’)
しかし、あの笑顔にはキュンとしましたね。親御さんは泣いちゃうんじゃないでしょうか。今思えば、本日、リラの精を踊った木村優里さんもかつてはこんな感じで出演していたのですね。木村さんを目指してがんばれ未来のバレリーナ!

それから6人の妖精の踊りも素晴らしかったです。
はじめに寺田亜沙子さん演じる誠実の精の踊りでしたが、出てきた瞬間は何の役か分からずに観ていましたが(;’∀’)思わず引き込まれる踊りでした。続く5人もとても素晴らしい踊りで、記録映像を撮るなら今回だったんじゃないの、なんて思うくらい完成度の高い踊りだったと感じました。

最初の休憩時間中、公演リーフレットであらすじを確認しているとあることに気づきました。
それは、まだ主役が登場していないことです。豪華なキャストで豪華な舞台を存分に拝見しかなり満足感を得ていて気づきませんでしたが、主役が出ていないんですね。驚きです。
そしてもう一つの驚きが、まだ第1幕が始まっていないんです。( ゚Д゚)
これだけ見ごたえのある舞台をたっぷり観ているのにまだ第1幕が始まってもいないなんて…恐るべし『眠り』というか私の勉強不足でした。(T_T)

昨日も書きましたが、フロリナ王女と青い鳥に小野絢子さんと福岡雄大さんがキャスティングされていますが、本日も主役でないにも関わらずこの二人が現れると拍手が起きました。
他の方もブログで書かれていますが、とても贅沢なキャスティングだと思います。

そして本日のカーテンコールでは、ワディム・ムンタギロフさんがステージ中央から横に移動して向きを変え、整列していたダンサー全員に敬意を表すような仕草をしていました。彼も本当に新国の実力を認めているのだと思います。

明日からはまた違ったキャストでの上演になりますので、とても楽しみです。

おまけ
本日はアンケートの実施があり、回答者にはノベルティのペン(ラインマーカー)が配布されていました。