『ルグリ・ガラ』、『眠りの森の美女』(ボリショイ・バレエ)放映

NHK プレミアムシアターでは、10月16日(月)午前0時00分から『ルグリ・ガラ~運命のバレエダンサー~』とボリショイ・バレエ『眠りの森の美女』を放送します。

『ルグリ・ガラ』は、2017年8月下旬に大阪、名古屋、東京の3会場において上演されたばかりの舞台ですが、早くもテレビ放送されます。
パリ・オペラ座で一時代を築いたバレエダンサーであり、現在はウィーン国立バレエ団の芸術監督として活躍するルグリ自身も踊るほか、彼により選ばれた今を時めくスーパースターが集いました。

もう一つの映像は、ボリショイ・バレエによる『眠りの森の美女』です。収録は、2011年11月と少し前の映像のようですが、オーロラ姫にスヴェトラーナ・ザハロワ、デジレ王子にはデーヴィッド・ホールバーグという贅沢な配役です。

◆『ルグリ・ガラ』

この公演では、『Aプロ(PROGRAM A)』と『Bプロ(PROGRAM B)』の2種類が用意されていました。
放映される舞台が収録されたのは、8月23日(水)、24日(木)の二日間ですが、いずれもBプロの上演です。

NHKのサイトによると放送される演目は、「ジゼル」から パ・ド・ドゥ、「ランデヴー」、「フェアウェル・ワルツ」、「白鳥の湖」から 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ、「ドン・キホーテ」から パ・ド・ドゥの5演目のみが発表されています。
私は、この公演を観ていないので、実際に上演された演目は分かりませんが、事前に発表されていたプログラムでは、16演目が用意されていました。
今回の放送で全ての演目が放送されるのかどうかは不明です。

16演目は次の通りです。

1『エスメラルダ』

2『I have been kissed by you…』
『…Inside the Labyrinth of solitude』

3『海賊』第2幕よりアダージョ

4『Whirling』

5『Movement of the Soul』

6『ジゼル』

7『ファラオの娘』

8『ランデヴ―』

9『タランテラ』

10『Morzart à 2』

11『フェアウェル・ワルツ

12『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ

13『Factum』

14『ジュエルズ』より“ダイヤモンド”

15『ドン・キホーテ』

16『Moment』

以上のうち、6番目の演目『ジゼル』はマリアネラ・ヌニュスとワディム・ムンタギロフが出演します。

ワディム・ムンタギロフといえば、英国ロイヤルバレエのプリンシパルとして大人気ですが、ルグリからの評価も非常に高いそうです。
新国立劇場バレエ団の公演では、ゲスト・プリンシパルとしてたびたび登場しているなじみのあるダンサーですが、東京以外にお住まいの方ですと、そう簡単に東京にある新国立劇場まで観に来ることはできないと思いますので、ぜひ、この機会にご覧いただきたいと思います。
また、マリアネラ・ヌニュスは若干20才で英国ロイヤルバレエのプリンシパルとなったダンサーです。
ロイヤルバレエのプリンシパルコンビによる舞台は決して見逃せません。

ルグリ自身はこのうち3演目に出演されます。

8の『ランデヴ―』と11の『フェアウェル・ワルツ』にはイザベル・ゲランとパートナーを組みます。
イザベル・ゲランは元パリ・オペラ座バレエ団のエトワールとして、ルグリとともに一時代を築いた名ダンサーです。
この二人の踊りは必見です。

ルグリが出演する残り一つの演目は、16番めの『Moment』です。
N.ホレツナの振付によるソロ作品で、世界初演です。

12番めの『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥは、ニーナ・ポラコワとデニス・チェリェヴィチコのウィーン国立バレエ団プリンシパルによるコンビです。
ニーナ・ポラコワはドラマティックな作品が得意で、コンテンポラリーの評価も高いダンサーです。
デニス・チェリェヴィチコは、ルグリの指導により飛躍を遂げ、古典からコンテンポラリーまで踊りこなせるダンサーになったようです。

15の『ドン・キホーテ』は、『ジゼル』と同じくマリアネラ・ヌニュスとワディム・ムンタギロフのコンビです。

他の演目には、ウィーン国立バレエ団の若き才能あるダンサーが出演されています。
日本では、なかなかお目にかかる機会がないので、放映されることを期待したいと思います。

同日に放映されるボリショイ・バレエによる『眠りの森の美女』については、情報を持ち合わせておりません。(>_<)